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2つの言語を操るバイリンガルのなかには、英語力を活かして仕事をしたいと考える方もいるでしょう。グローバルな人材を採用したいと考えている外資系企業には、バイリンガルの英語力やコミュニケーション能力を発揮して活躍できる職種も多くあります。
この記事では、バイリンガルがアピールすべき能力や活躍できる主な職種を解説します。バイリンガルが転職するメリットも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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バイリンガルとは
バイリンガルとは、日本語と英語など、異なる2つの言語を流暢に話し、読み書きを行える方のことです。 幼少期から2つの言語を同時に習得している場合は「同時性バイリンガル」、母語の習得後に別の言語を習得した場合は「後続性バイリンガル」と呼ばれることもあります。 また、バイリンガルは各言語をどの程度話せるか、どのくらいの頻度で使用するかなど、明確な言語レベルが定義付けされているわけではありません。言語の習熟度によって言葉を使い分けることはなく、あくまで複数の言語を使える方全般をバイリンガルと呼びます。
日本人がグローバルに働くうえでの課題
グローバルな環境で日本人が働くうえで課題となるのは、英語力とコミュニケーション能力です。 経済産業省が令和5年2月に集計した「令和4年度我が国のグローバル化促進のための日本企業及び外国企業の実態調査報告書」によると、日本企業と外国企業に行ったアンケートでは、日本人184社のうち132社が、日本人がグローバルに働く際に語学力が課題となると回答しています。次に多かった回答はコミュニケーション能力で、87社でした。 また、同じ調査で、外国企業178社のうち88社が、日本人のグローバル人材を確保するうえで英語でのビジネスコミュニケーションが課題であると回答しました。
【日本企業】回答企業数:184社(1つ以上回答した企業)
| 日本人人材のグローバル化の課題 | 回答した企業数 |
| 語学力 | 132社 |
| コミュニケーション能力 | 87社 |
| 異文化に対する理解 | 78社 |
【外国企業】回答企業数:178社(1つ以上回答した企業)
| グローバル日本人人材を確保するうえでの阻害要因 | 回答した企業数 |
| 英語でのビジネスコミュニケーションの困難性 | 88社 |
つまり、日本企業か外国企業かに関わらず、英語でコミュニケーションをとれる日本人の人材が不足していると感じている企業が多いことがわかります。
そこに、英語力に長けていて、異文化を持つ相手ともコミュニケーションを取るのを苦手にしないバイリンガル人材が活躍できるチャンスがあるといえます。
参照:令和4年度我が国のグローバル化促進のための日本企業及び外国企業の実態調査報告書|経済産業省
バイリンガルが企業にアピールすべき3つの能力
ここからは、バイリンガルが企業にアピールするべき能力を3つ紹介します。
英語力
グローバル化を目指している企業の多くは、語学力に優れた人材を求めています。そのため、バイリンガルが転職活動を行う際は、自身の言語力の高さを明確にアピールすることが重要です。
しかし、上述したようにバイリンガルの語学力レベルは明確に定義されているわけではありません。そのため、転職活動時には自身がどの程度の語学力を保有しているかを、客観的に証明できる資格や試験結果を提示することが効果的です。
例えば、英語力に優れている方であれば、TOEICやTOEFLなどのスコアを提示するのがおすすめです。このほか、過去に長期間海外で生活をしていた、前職で語学力を活かして成果を挙げたなどの経験があれば、その内容を詳しくアピールすることで、企業に好印象を与えやすくなります。
コミュニケーション能力
上記の調査によると、グローバル化を目指す日本企業の多くは、語学力に次いでコミュニケーション能力に優れた人材を求めていることも明らかになりました。
グローバル人材を求める企業はさまざまな国籍の従業員で構成されることが多いため、職場環境も多様性に富んでいます。そのような環境下で円滑に業務を進行するには、語学力と合わせて高いコミュニケーション能力が必要不可欠です。
語学力を活かしながら、誰とでもスムーズにやりとりができる高いコミュニケーション能力を保有しているバイリンガルは、転職活動時にぜひそのスキルを積極的にアピールしてください。
異文化に対する理解
グローバル化を目指す日本企業が日本人人材に抱えている課題の上位3つ目にランクインした項目が、異文化に対する理解です。
外資系企業や日系グローバル企業など、多様な国籍や文化背景を持つ人々と関わる機会が多くある企業では、相手の文化を尊重する姿勢を持つことが非常に重要です。自身とは異なるマナーや価値観への理解を示さなければ、相手と信頼関係を築くことができず、業務に支障が生じる恐れもあります。
バイリンガルは言語習得の過程で、異文化を自然と受け入れられる能力に長けた方が多くいます。留学経験や海外出張経験、海外チームと一緒に仕事をした経験などがあれば、その際どのように現地の人々と信頼関係を構築したのか、面接時に具体的なエピソードを話してみましょう。
バイリンガルが英語力を活かして転職するメリット
ここでは、エンワールドが独自に行った英語力と仕事の関係性に関する2つの調査のアンケート結果をもとに、バイリンガルが英語力を活かして転職することにより享受できるメリットを解説します。
英語力が高いほど転職が有利になる
まず、英語力が高いほど転職が有利になるというメリットがあります。
正社員として働いていて英語を母国語としない方1,122名を対象に「転職で英語力が優位に働いたことはあるか」というアンケートを取ったところ、回答は以下のとおりでした。
なお、本アンケートでの調査対象者の英語レベルは、以下の4段階に分類しています。
● 上級(流暢)
● ビジネス
● 中級(日常会話レベル)
● 初級(挨拶レベル)
「ある」と回答した方の割合は、英語レベル「上級」が88%、「ビジネス」が79%という結果でした。グラフを見ると、英語力が高くなればなるほど転職が有利になることがわかります。 また、「具体的にどのような点で転職が有利になったのか」というアンケートを取ったところ、結果は以下のとおりでした。
英語レベルを問わず、最も多い票数を集めたのは「仕事の選択肢が広がった」という回答でした。次いで「キャリアの選択肢が広がった」「採用の選考を通過しやすかった」が上位にランクインし、英語力は今後のキャリアを広げるために大いに役立つ能力であると推察できます。 この調査結果から、高い英語力を保有しているバイリンガルの方の場合、日本国内でグローバル人材として活躍できる可能性は非常に高いといえます。キャリアの選択肢も多岐にわたるため、異業種への転職も実現しやすいかもしれません。
参照:英語レベル「ビジネス」以上では、英語が“仕事” に優位に働いた経験は9割以上。“転職”に優位に働いた経験は8割以上。|エンワールド
英語力の高さに比例して収入が上がりやすい
英語力の高さに比例して収入が上がりやすいのも、バイリンガルが英語力を活かすメリットのひとつです。
現在正社員で働いていて英語を母国語としない方1,928名を対象に「現在の年収を教えてください」というアンケートを取ったところ、結果は以下のとおりでした。
英語レベル「上級」では「年収1,000万円以上」という回答が58%と、半数以上が高年収を得ていることがわかりました。一方、英語レベル「初級」では「年収1,000万円以上」の回答率は12%に留まっており、「上級」との差が顕著に見られます。 英語力の高さに比例して年収が上がる理由を深掘りするために、次は「仕事のどのようなシーンで英語を活用するか」についての回答結果を見てみましょう。
英語レベルを問わずに上位に挙がったのは「Eメール」「レポート・資料作成」など、読み書きに関する業務です。
一方で、電話対応や社内会議、本社・親会社との会議、来客対応など対人スキルが問われる業務に関しては、英語レベル上級ではいずれの項目においても60%以上の割合を占めるのに対し、英語レベルが低くなるほど割合が低減していました。
このことから、英語を流暢に使えれば使えるほど英語関連の業務の幅が広がり、それが年収に反映されているのだと推測できます。
高い英語力とコミュニケーション能力のあるバイリンガルは、対応できる業務が多岐にわたっており、高年収を狙えることがわかります。
参照:英語レベル「上級」では、年収1,000万円以上が約60% 英語レベルと年収の高さに相関関係|エンワールド
バイリンガルの英語力を活かせる外資系・グローバル企業の職種
バイリンガルの英語力を活かせる職種は幅広くありますが、特に「英語を使う頻度」と「専門スキル」をかけ合わせることで市場価値が高まります。
マーケティング
マーケティングはバイリンガルの高度な英語力を発揮できる職種のひとつです。英語での会議、海外チームとの連携、本社向けレポーティングなどが発生します。英文資料の読解、英語を使ったプレゼンテーション、海外との交渉などでは、業界特有の専門用語を英語で正確に理解する力も求められるため、バイリンガルは高く評価されるでしょう。
マーケティングに関連した主な職種は以下のとおりです。
- デジタルマーケティング
- プロダクトマーケティング
- ブランドマーケティング
- マーケティングコミュニケーション(MarCom)
- CRM/マーケティングオートメーション
営業・事業開発
外資系企業における営業や事業開発は、国内顧客対応に加え、海外拠点との調整業務が多い職種です。業務のあらゆるシーンにおいて、バイリンガルの高度な英語力を活かした活躍が期待できます。
営業・事業開発に関連した主な職種は以下のとおりです。
- アカウントマネージャー
- ソリューションセールス
- 海外営業
- ビジネスディベロップメント(事業開発)
- パートナーアライアンス
コンサルティング
外資系企業におけるコンサルティング職では、グローバルプロジェクトでは英語が必須となるケースが多くあります。海外企業を顧客として、企業の課題解決や業務改善を提案・実行するため、英語で円滑にコミュニケーションを取り、専門的な用語を用いたプレゼンテーションを英語で行うなど、バイリンガルの強みを活かせます。
コンサルティングに関連した主な職種は以下のとおりです。
- 戦略コンサルタント
- ITコンサルタント
- DXコンサルタント
- 業務改革コンサルタント
IT・テクノロジー専門職
外資系IT企業では社内公用語が英語の場合もあります。また、海外で開発されたシステムや技術を取り入れるなど専門用語を英語で理解する必要もあるため、バイリンガルの高度な英語力を活かせます。
IT・テクノロジー専門職に関連した主な職種は以下のとおりです。
- プロジェクトマネージャー
- プロダクトマネージャー
- ソフトウェアエンジニア
- ソリューションアーキテクト
- カスタマーサクセス
人事(HR)
外資系企業の人事(HR)では、海外本社との連携や外国籍社員対応で英語力が求められます。異文化を背景にもつ人材と円滑にコミュニケーションを取ることが求められるため、バイリンガルのコミュニケーション能力を活かした仕事ができるでしょう。
人事に関連した主な職種は以下のとおりです。
- Talent Acquisition(採用)
- HR Business Partner
- Learning & Development
- Compensation & Benefits
経理・財務
経理・財務を担当する部署では、英文財務資料の作成や海外子会社とのコミュニケーションが発生します。経理特有の専門用語を英語で正しく理解することが求められます。
経理・財務に関連した主な職種は以下のとおりです。
- ファイナンスマネージャー
- FP&A(経営企画・財務分析)
- 内部監査
- 税務
法務・コンプライアンス
外資系企業の法務・コンプライアンス職は、契約書や法務関係の書類作成・管理、海外とのやり取りなどが発生します。法務という特性上、英語で正確に理解することが重要であり、バイリンガルの高度な英語力が求められる職種です。英文契約書のレビューが中心業務になることもあります。
法務・コンプライアンスに関連した主な職種は以下のとおりです。
- Corporate Counsel
- Legal Specialist
- Compliance Manager
- Contracts Manager
英語力があるバイリンガルの転職に役立つ資格例
ここでは、バイリンガルの方の転職に役立つ資格の一例を紹介します。
| 資格 | 内容 |
| 米国公認会計士(USCPA)(※1) |
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| IC3(※2) |
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| 登録日本語教員(国家資格)(※3) |
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| 調理師免許(※4) |
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高い語学力だけでなく、専門性の高いスキルを保有していることを証明できる資格があれば、バイリンガルの方がよりスムーズに理想の転職を実現しやすくなります。
取得したほうがよい資格は志望企業や目指す職種によっても異なりますが、転職時に活かせそうな資格に興味があれば、ぜひ積極的に取得に向けて行動を起こしてみてください。
(※1)参照:CPA Exam|NASBA
(※2)参照:IC3とは|Odyssey Communications, Inc.
(※3)参照:登録日本語教員の登録等について|文部科学省
(※4)参照:調理師試験について|公益社団法人調理技術技能センター
英語力のあるバイリンガルが効率的に転職を成功させる方法
英語力のあるバイリンガルが効率的に転職を成功させるために必要なポイントを解説します。
英語力以外の強みもアピールする
バイリンガルが外資系企業への転職を成功させるには、英語力だけでなく、専門性のあるスキルや経験など英語力以外の強みもアピールする必要があります。企業は、採用活動を通じて、バイリンガルが英語力を使って何ができるかを知りたがるためです。 英語力以外にも、即戦力として役に立てるスキルや知識があることを証明できれば、転職の成功に近づけるでしょう。
英語力を求める求人に詳しい転職エージェントに相談する
バイリンガルの方が効率的に転職を成功させるには、求職者と求人企業をつなげる役目を担う、人材紹介エージェントの利用がおすすめです。 特に外資系・日系グローバル企業の転職に特化したエージェントを活用すれば、希望に沿った転職を叶えるチャンスを増やせます。 また、バイリンガルをターゲットにした就職イベントに参加してみるのも選択肢のひとつです。就職イベントには、バイリンガルを積極的に採用したいと考える外資系・日系グローバル企業が多数参加します。 転職エージェントや就職イベントを活用して、バイリンガルのスキルを活かせる企業を見つけましょう。
英語力のあるバイリンガルの転職に関してよくある質問
Q. バイリンガルの英語力を活かして未経験の職種に転職できますか?
A. バイリンガルとしての英語力を活かして、未経験の職種へ転職することは可能です。ただし、英語力だけで採用が決まるとは限らず、これまでの業務経験や専門知識を新しい職種でどのように活かせるかを示すことが重要です。例えば、営業経験と英語力を組み合わせて海外営業や外資系企業の営業職を目指す、マーケティング経験と英語力を活かしてグローバルマーケティングに挑戦するといった方法があります。
未経験職種を目指す場合は、「英語が話せること」だけをアピールするのではなく、これまで培ったスキルと応募先の仕事内容との接点を整理することをおすすめします。求人によっては業界・職種経験よりも、関連する経験やポータブルスキルが評価される場合もあるため、応募条件を確認したうえで、自身の強みを活かせるポジションを選ぶことが大切です。
Q. バイリンガルが転職するうえで、英語力以外に身につけるべきスキルはありますか?
A. 英語力に加えて、専門性や実務経験を身につけることが重要です。例えば、営業・マーケティング、IT、財務・経理、人事、法務など、特定の分野で専門知識や実績があると、英語力との組み合わせによってキャリアの選択肢を広げやすくなります。また、海外拠点や外国人社員と関わる仕事では、異なる文化や価値観を理解して協働する力、相手に合わせてコミュニケーションする力も役立ちます。
転職活動では、これまでの経験をどのように次の仕事へつなげられるかを具体的に示すことも大切です。プロジェクトマネジメント、チームマネジメント、業務改善、顧客折衝など、これまで培ってきたスキルを整理し、「英語力+専門性・マネジメント経験」のように自身ならではの強みとして伝えられるようにしておくことをおすすめします。
Q. バイリンガルが英語力を活かせる求人はどのように探せますか?
A. まずは求人情報で「英語を使用する業務」や「海外拠点との連携」「外資系企業」「グローバルチーム」などの条件を確認し、自身の英語力を具体的に活かせる求人を探すことが重要です。ただし、「英語力を活かせる求人=英語を使う頻度が高い求人」とは限らないため、英語をどのような場面で使用するのかまで確認することをおすすめします。例えば、海外とのメールやオンライン会議、海外顧客との折衝、外国人上司へのレポーティングなど、求人によって英語の用途は異なります。
また、転職エージェントを活用して、求人票だけでは分かりにくい英語の使用頻度や必要なレベル、海外拠点・本社との関係などを確認する方法もあります。自身の専門性と英語力の両方を活かせる求人を探すことで、単に「英語を使う仕事」ではなく、これまでのキャリアを活かしながらさらなるキャリアアップにつながるポジションを見つけやすくなります。
英語力を活かして外資系企業への転職を実現させたいバイリンガルの方は、外資系・日系ハイクラス転職に強みを持つエンワールドへの登録をご検討ください
複数の言語で円滑にコミュニケーションがとれるバイリンガルは、企業にとって価値の高い人材といえます。バイリンガルは、英語力を活かすことで外資系企業への転職を有利に進められます。 また、英語力が高いだけでなく、コミュニケーション能力や英語以外の強みをアピールできれば、即戦力としてさらに評価を上げることも可能です。バイリンガルが活躍できる職種は多数あるため、自身の能力に合った求人を効率的に見つけるために転職エージェントに相談するのも選択肢のひとつです。
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