効果的な職務経歴書を作成するためのポイントは、職種によって異なります。
そこでこの記事では、営業職に絞って職務経歴書を書く時のポイントやコツを解説します。外資系企業へ応募する際に求められることのある、英語の職務経歴書(レジュメ)についても紹介しますので参考にしてください。
アピールできる 営業職の職務経歴書を書く時の共通ポイント
営業職とひと口に言っても、取引先・営業手法・商材などさまざまですが、まずは営業職全般に共通する職務経歴書を書く時のポイントを解説します。
経歴や実力を効果的に伝える
職務経歴書に次のような項目を盛り込むことで、経歴や実力を効果的に伝えましょう。
扱った商材(製品・サービス)
一つ目は、どのような内容、価格、規模の製品やサービスを扱っていたのかを具体的に伝えることです。詳細を伝えることで採用担当者は、あなたの職務をイメージできるようになるので、応募先の業務内容との相性を見極めることができます。
担当顧客や取引先は誰か
担当顧客や取引先の情報も重要です。
・法人営業なのか個人営業なのか
・担当社数はどれくらいか
・取引先の規模(売上・従業員数など)はどのくらいか
・商談相手はどんなポジションの人か(経営者・マネージャーなど)
などを伝えると、採用担当者にあなたの取引先についてイメージしてもらうことができるでしょう。
どんな手法で営業したか
新規開拓中心かルート営業中心か、営業手法によって培われるスキルが異なるため、新しいポジションに活かすことができるかを判断するための重要な情報となります。
さらに、飛び込み営業、反響営業、定期訪問など、どのような営業手法をとってきたのか、詳しく伝えましょう。
どんな実績・成果をあげたのか
入社後にどれくらい活躍できそうかイメージしてもらうために、実績・成果については、客観的に判断できる売上(受注件数、売上高)や売上目標達成率、社内順位、テレアポ件数の行動量などを数字を引用して書くことが大事です。
実績・成果で採用担当者が特に注目するのは、直近の実績と達成率です。また、成約件数や社内表彰実績なども、アピールポイントとなります。
もし、景気影響や商品特性などで、実績が売上高や達成率ではアピールしにくい場合は、対前年比実績や部内順位などを取り上げましょう。新しいポジションでも再現性のありそうな、営業実績をエピソードを交えて伝えることも効果的です。
どのような工夫や戦略を行ったのか
実績・成果をあげるために行った工夫や戦略も合わせて伝えましょう。
・新規顧客開拓のための企画提案
・既存顧客の売上額アップのための強化施策
など、どのような工夫や施策を行うことで成果に繋げられたのかを具体的に記します。
読みやすさにも配慮する
アピールしたい内容をしっかりと採用担当者に伝えるためには、簡潔にまとめ、読みやすさにも配慮することが必要です。具体的には次のようなポイントを押さえておきましょう。
・A4用紙2枚程度にまとめる
・文章は5W1Hを入れつつ3行程度にまとめ、箇条書き
・他業界、他社では通じない用語は極力使わない
・誤字脱字、日本語の誤りをなくす
関連記事:職務経歴書の書き方(フォーマット・テンプレート付き!)|書くべき内容や職種別の書き方について解説
営業職の職務経歴書に入れたい取引相手や商材ならではのポイント
さらに、取引先・営業手法・商材ならではのポイントを、いくつか代表的なもので解説します。
個人営業の職務経歴書ならではのポイント
個人営業では、新規開拓の能力が求められる場合が多くあるため、新規開拓の実績や件数をはじめ、新しい顧客とどのように信頼関係を構築し成果に繋げてきたか、どのように商品と顧客のマッチングを図ってきたのかなど、工夫したポイントや戦略を伝えることが重要です。
法人営業の職務経歴書ならではのポイント
法人営業の場合は、これまでの提案型営業の実績・成果を伝えるようにしましょう。具体的に伝えるために、担当した商品、エリア、手法、実績などを、具体的に数字を引用して書くのはもちろん、どのような企画を提案したのか、課題に対してどう解決を図ったのかを伝えることがポイントです。組織の中でキーマンを捉え交渉し、信頼を得る能力にも触れられると効果的です。
メーカー向け営業の職務経歴書ならではのポイント
メーカー向け営業には、提案型営業における企画提案力に加え、技術者間を取り持つコーディネート力などが求められます。用途開発やカスタマイズなどに携わった経験や、営業売上を伸ばすためにどのような戦略を立ててきたかなどを具体的に説明しましょう。
IT営業の職務経歴書ならではのポイント
IT営業には業界(ハードウェア、Sier、SaaS等)に特化した採用が多く、専門性が求められます。そのため、基本的な営業スキルに加え、採用企業の業界に必要な専門知識や資格などが重要なアピールポイントとなります。
扱ってきたプロダクトの知識が新たなポジションでも活用できる場合は、詳細に記載しましょう。
MRの職務経歴書ならではのポイント
MRの場合、取引先や実績は次の内容を記載します。
・取引先 : 病院名 ・ 診療科 ・ 病床数、基幹病院 ・ 開業医 ・ 医療研究機関など
・実績 : 薬剤の処方数 ・ 採用件数、シンポジウムの企画 ・ 実行経験など
MRでは、ドクターなどに対するコミュニケーション力 ・ プレゼンテーション力がポイントとなるので、そのために工夫してきたことや施策をアピールしましょう。
また、新規開拓の経験も高く評価される可能性があります。
営業管理職の職務経歴書ならではのポイント
営業管理職を希望するなら、チームの規模や業績を用いて客観的にマネジメント能力を伝える必要があります。これまでにどのようなマネジメント業務を行ってきたのか、チームの課題改善のためにどのような施策を行ってきたのかを具体的に記載しましょう。
英語で営業職の職務経歴書を書く時のコツ
英語の職務経歴書(レジュメ)を書く際のポイントも、基本的には日本語の場合と同様です。
売上数字やエピソードなどを盛り込んで、業務・実績を客観的かつ具体的に伝えるようにしましょう。さらに魅力が伝わるような文章にするためには、次のようなAction Verbを使うとより効果的です。
主なAction Verbの例
Directed(指揮した)
Promoted(促進した)
Achieved(達成した)
Organized(組織化した)
Proposed(提案した)
など
関連記事:レジュメ(職務経歴書)の書き方とは?英語・英文で書くときのコツ
まとめ
営業職の職務経歴書には、経歴や実力を扱った商材などを示しながら具体的にアピールすることが大切です。客観的な意見を取り入れてより魅力的な職務経歴書を作成したい方は、外資系企業の転職に強いエージェントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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