公開日:
更新日:
大規模なプロジェクトやグローバルな業務に携われる商社は、年収が高いことでも人気があります。とはいえ、企業ごとに年収は異なるため、具体的にいくらもらえるのか気になる方も多いでしょう。
本記事では、2026年最新版の平均年収ランキングを、外資系・日系ハイクラス転職のエンワールドが総合商社と専門商社に分けて紹介します。商社の年収が高い理由や5大商社の特徴を併せて解説するので、商社への転職を検討している方はぜひ参考にしてください。
商社の年収相場を理解し、理想のキャリア形成へ
総合商社・専門商社の年収水準や特徴を把握することは、キャリアの方向性を判断するうえで重要です。2026年最新版の年収データを踏まえ、自身の市場価値やキャリアプランを見つめ直してみませんか。外資系・日系ハイクラス転職のエンワールドが、商社を含むグローバル企業へのキャリア形成をサポートします。
【2026年版】商社の平均年収ランキング
商社は「総合商社」と「専門商社」の2つに分類され、以下のような違いがあります。
|
総合商社 |
多様な分野で多角的に事業を行う。事業規模は大きく、グローバルに事業展開していることが多い。 |
|
専門商社 |
特定の分野に特化して事業を行う。事業規模は総合商社より小さいことが多いが、特定の分野で高いシェアを持っている。 |
ここから、総合商社と専門商社の平均年収ランキングを紹介します。
総合商社(7大商社)の平均年収ランキング
総合商社の平均年収ランキングは以下のとおりです。
|
ランキング |
社名 |
平均年収 |
|
1 |
三菱商事株式会社 |
約2,033万円 |
|
2 |
三井物産株式会社 |
約1,996万円 |
|
3 |
伊藤忠商事株式会社 |
約1,805万円 |
|
4 |
住友商事株式会社 |
約1,744万円 |
|
5 |
丸紅株式会社 |
約1,709万円 |
|
6 |
豊田通商株式会社 |
約1,320万円 |
|
7 |
双日株式会社 |
約1,274万円 |
※2025年提出の有価証券報告書に基づき算出
ランキングに入っている総合商社は「7大商社」と呼ばれ、海外にも拠点を持ち、グローバルにビジネスを展開しています。世界で大規模に事業を行うため、仕事の難易度が高く、年収の水準も高いです。
専門商社の平均年収ランキングTOP10
次に、専門商社の平均年収ランキングを見ていきましょう。
|
ランキング |
社名 |
平均年収 |
分野 |
|
1 |
マクニカホールディングス株式会社 |
約1,750万円 |
電機・電子・半導体 |
|
2 |
伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社 |
約1,716万円 |
金属 |
|
3 |
長瀬産業株式会社 |
約1,137万円 |
化学製品 |
|
4 |
西川計測株式会社 |
約1,088万円 |
電機・電子・計測機器 |
|
5 |
岩谷産業株式会社 |
約1,025万円 |
エネルギー |
|
6 |
三洋貿易株式会社 |
約1,020万円 |
ゴム・化学品 |
|
7 |
第一実業株式会社 |
約1,006万円 |
産業機械・エネルギー |
|
8 |
日鉄物産株式会社 |
約992万円 |
金属 |
|
9 |
神鋼商事株式会社 |
約983万円 |
金属 |
|
10 |
阪和興業株式会社 |
約926万円 |
金属・食品・エネルギー |
※2025年提出の有価証券報告書に基づき算出(伊藤忠丸紅鉄鋼株式会社のみ非上場のため「就職四季報」データを参照)
専門商社の平均年収は、総合商社と比較すると低くなっています。ただし、上位2社は3位以下を大きく引き離し、総合商社と並ぶほど収入が高いことがわかります。
また、ランキング上位に電機・電子・半導体や金属分野の企業が多くランクインしているのが特徴です。
5大商社とは
総合商社の平均年収ランキングにもランクインしている以下の5つの企業は、通称「5大商社」と呼ばれています。
【5大商社】
- 三菱商事株式会社
- 三井物産株式会社
- 住友商事株式会社
- 丸紅株式会社
- 伊藤忠商事株式会社
5大商社は総合商社のなかでも特に事業規模が大きく、各々の強みを活かして国内外の経済活動に大きな影響を与えています。
ここからは、5大商社に属する企業をそれぞれ詳しく見ていきましょう。
三菱商事株式会社
|
設立 |
1950年4月1日 |
|
資本金 |
213,824,679,326円 |
|
従業員数 |
単体:4,477名
連結:62,062名(三菱商事単体および連結子会社従業員数)
※2025年3月31日現在 |
|
事業 |
天然ガス、総合素材、石油・化学、金属資源、産業インフラ、自動車・モビリティ、食品産業、コンシューマー産業、電力ソリューション、複合都市開発など |
三菱商事株式会社は、全世界に約120箇所もの拠点を持つ日本最大級の総合商社です。国内外取引や事業投資、情報、技術、金融、物流など、ジャンルにとらわれない幅広いサービスを提供しています。
資金力の高さやバランスの取れた事業経営を強みとし、天然ガスや金属など資源事業において高い収益を上げているのが特徴です。
三井物産株式会社
|
設立 |
1947年7月25日 |
|
資本金 |
344,163,332,347円
※2025年9月30日現在 |
|
従業員数 |
5,388名 (連結従業員数56,400名)
※2025年3月31日現在 |
|
事業 |
金属資源、エネルギー、プロジェクト、モビリティ、化学品、鉄鋼製品、食料、流通事業、ウェルネス事業、ICT事業など |
三井物産株式会社は、世界62ヵ国に122拠点を持つ、日本を代表する総合商社です。グローバルなネットワークと情報力を活かし、国際的なプロジェクト案件の構築にも積極的に取り組んでいます。
金属やエネルギーなどの資源分野に強みを持ち、「世界中の未来をつくる」というミッションを実現するため、持続的な価値創造に取り組んでいる企業です。
伊藤忠商事株式会社
|
設立 |
1949年12月1日 |
|
資本金 |
253,448,000,000円 |
|
従業員数 |
4,215名 |
|
事業 |
繊維、機械、金属、エネルギー、化学品、食料、住生活、情報、金融など |
伊藤忠商事株式会社は、創業者・伊藤忠兵衛の言葉から生まれた「三方よし」の精神を受け継ぎ、周囲のさまざまなステークホルダーの期待と信頼に応えることを目指しています。世界61ヵ国に約90の拠点を持ち、グローバルに事業を展開しています。
繊維分野や非資源分野、ファミリーマートをはじめとする生活消費関連分野において強固な事業基盤を持っており、競争力の高い企業として知られています。
住友商事株式会社
|
設立 |
1919年12月24日 |
|
資本金 |
221,600,000,000円 |
|
従業員数 |
5,105名(連結ベース83,430名) |
|
事業 |
多様な商品・サービスの販売、輸出入、三国間取引、国内外における事業投資など |
住友商事株式会社は、以下9つの分野で多角的に事業を展開している、日本トップクラスの総合商社です。
- 鉄鋼
- 自動車
- 輸送機・建機
- 都市総合開発
- メディア・デジタル
- ライフスタイル
- 資源
- 化学品・エレクトロニクス・農業
- エネルギートランスフォーメーション
創業400年にわたり受け継がれてきた「住友の事業精神」を経営理念の根底に据え、人々の経済的・精神的な豊かさと夢を実現することを使命としています。
特にメディア・デジタルや不動産分野などに強みを持ち、バランスの取れた事業ポートフォリオと、堅実な経営姿勢が国内外から高く評価されています。
丸紅株式会社
|
設立 |
1949年12月1日 |
|
資本金 |
263,711,000,000円
※2025年9月30日現在 |
|
従業員数 |
4,304名(丸紅グループの従業員数 51,834名)
※2025年3月31日現在 |
|
事業 |
ライフスタイル、食料・アグリ、金属、エネルギー・化学品、電力・インフラサービス、金融・リース・不動産、エアロスペース・モビリティなど |
参照:会社概要|丸紅株式会社
1858年創業の丸紅株式会社は、世界各国に126もの拠点を持つグローバルな活躍が目覚ましい総合商社です。
海外2ヵ国で大規模な植林可能地を管理したり、タイやメキシコなどで一般消費者向けのカーメンテナンス事業を経営したりと、生活に密着した事業を数多く展開しています。
「Global crossvalue platform」という独自のポリシーを掲げ、部門を超えた連携や新事業創出を通じて、社会課題の解決や持続可能な成長に向けて、常に積極的に取り組んでいます。
商社の年収が高い理由は?
ここからは、商社はなぜ年収が高いのか、理由を解説します。
投資中心のビジネスモデルであるため
商社は人材や物、サービスに投資して利益を出す「事業投資」を中心としたビジネスモデルを展開しており、それによって商社ならではの高い平均年収を実現しています。
投資中心のビジネスモデルはランニングコストがかからず、在庫リスクや店舗運営コストなどを最小限に抑えながら、高収益が見込める分野にのみ資本を投じて利益を追求できます。
つまり、商社は低コストで高収益を得られる事業展開をしているため、そこで得た利益を社員の給与やボーナスに還元しやすいのです。
海外に事業を展開している企業が多いため
平均年収ランキングの上位に入っている商社はグローバルに事業を展開している企業が多く、これも商社の高年収に大きな影響を及ぼしています。
商社に勤める社員は海外出張や海外赴任の機会が多く、「海外出張手当」や「海外赴任手当」などという名目で基本給にプラスして各種手当が支給されるため、高年収を実現しやすい傾向にあります。
財務省が作成した「民間企業における出張旅費規程等に関するアンケート報告書」によると、海外出張の日当平均は5,441円です。 高頻度で海外出張に行く場合、高額な手当を受け取ることも可能です。
例えば、毎月7日間の海外出張があれば、1年間で45万円以上の手当が支給されることになります。さらに日数が増えれば、年収ベースで見たときの手当額も相応に大きくなる可能性があります。
企業が優秀な人材を定着させたいため
商社の給料が高い理由として、企業側が優秀な人材を定着させたい意向が強いことも挙げられます。
商社には、海外政府との交渉や新規事業への投資計画の立案など、難易度が高く一定のスキルや経験を有していないとこなせないような業務が複数存在します。
特に専門性の高い業務を担うには、語学力やコミュニケーション能力のほか、戦略的思考力やビジネスの構想力といった、あらゆるスキルを保有していなければなりません。
このようなスキルをあわせ持つ人材は限られているため、企業側は報酬面を充実させることで、優秀な人材の確保と長期的な定着を図っているのです。
年収を重視して商社への転職を検討している方は、外資系企業もおすすめ
商社への転職を目指すにあたって年収を重視するなら、外資系企業を選択肢のひとつとして検討してみることをおすすめします。
外資系企業の多くは実力や成果に基づいた評価基準を設けており、自身の能力や努力次第で総合商社と同等レベルの高年収を狙える環境が整っている企業もあります。 若いうちから責任あるポジションを任せられることも多く、実力次第でキャリアアップと年収アップを目指すことも可能です。
また、日本の大手商社は転職市場において競争率が高く、転職の難易度が比較的高い傾向にあります。外資系企業も転職先の候補に加えることで選択肢を広げられ、転職成功の可能性を高められるでしょう。
高収入とキャリアアップを目指せる転職を実現させたい方は、外資系企業への転職も選択肢として検討してみましょう。
商社へ転職し理想のキャリアを実現したい方は、エンワールドへのご登録を検討ください
「7大商社」「5大商社」と呼ばれる大手総合商社の年収は高い水準を保っており、平均年収ランキングで上位を独占しています。専門商社は総合商社より年収は低い傾向にありますが、特定の分野に特化して高いシェアを持つ企業が多いです。
商社の年収が高い理由には、低コストのビジネスモデルや海外手当などの充実、優秀な人材の確保が挙げられます。
ただし、大手商社は転職市場において競争率が高く、難易度は高いといえます。高い年収水準を誇る商社への転職が難しいと感じる場合でも、外資系企業を選択肢に加えることで、キャリアアップと年収向上を目指せる可能性が広がります。
外資系・日系ハイクラス転職のエンワールドでは国内大手商社の求人に加え、外資系専門商社の求人も多数取り扱っており、経験豊富なキャリアアドバイザーが、転職希望者一人ひとりに合った求人をご提案させていただきます。年収を上げてキャリアアップを目指したい方は、ぜひ新規会員登録からご登録ください。
執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。