【2024年最新版】製薬会社の売上高・年収ランキング|日本市場の動向や転職時の注意点も紹介

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【2024年最新版】製薬会社の売上高・年収ランキング|日本市場の動向や転職時の注意点も紹介

日本国内には数多くの製薬会社が存在するため、転職を検討している方は企業選びに苦労することが多いかもしれません。

そこで本記事では、日本の製薬会社の売上高・年収を、ランキング形式で紹介します。各社の特徴や強みについても解説するので、企業選びの参考にしてください。

また、製薬業界の将来性や製薬会社へ転職する際のポイントにも触れているので、製薬業界へ転職を考えている方は、ぜひ最後までお読みください。

製薬会社の売上高ランキングTOP10

製薬会社の売上高TOP10は、以下のとおりです。

  1. 武田薬品工業|4兆2,637億6,200万円
  2. 大塚ホールディングス|2兆185億6,800万円
  3. アステラス製薬|1兆6,036億7,200万円
  4. 第一三共| 1兆6,016億8,800万円
  5. 中外製薬|1兆1,113億6,700万円
  6. エーザイ|7,417億5,100万円
  7. 小野薬品工業|5,026億7,200万円
  8. 協和キリン| 4,422億3,300万円
  9. 塩野義製薬|4,350億8,100万円
  10. 住友ファーマ| 3,145億5,800万円

それぞれ企業の概要について見ていきます。

参照:日本経済新聞「売上高ランキング(医薬品)」

※ランキングデータは、2024年9月11日時点となります。ランキングとデータは変動します。

武田薬品工業

ランキング第1位は、売上高4兆2,637億6,200万円の武田薬品工業です。武田薬品工業は、革新的な医薬品の研究開発・製造・販売・輸出入を行っている製薬会社です。

新興国と先進国の市場特性に合わせた競争力の高い製品開発を得意としており、70ヵ国以上に事業基盤を有するグローバル製薬企業として、国内外問わず高く評価されています。

大塚ホールディングス

第2位には大塚ホールディングスがランクインしており、売上高は2兆185億6,800万円です。

1961年に設立された大塚ホールディングスは、医薬品・食品の物流を中心に事業展開を行っている製薬会社です。

大塚グループの医薬品、飲料・食品、日用品を経営の3本柱として、高い知名度を保ちながら常に革新的な事業を展開しています。

アステラス製薬

第3位は、売上高1兆6,036億7,200万円のアステラス製薬です。

アステラス製薬は、2005年に山之内製薬と藤沢薬品工業が合併して誕生した、医療用医薬品を中心としたグローバル製薬企業です。

事業領域は日本に留まらず、欧米やアジア諸国にも研究開発・生産拠点を構えており、世界各国で最先端の医薬品の創出に取り組んでいます。

第一三共

第4位にランクインしたのは、売上高1兆6,016億8,800万円の第一三共です。

2005年に三共と第一製薬が経営統合して誕生した第一三共は、医薬品を製造・販売する製薬会社です。ジェネリック医薬品やワクチン、OTC医薬品、ヘルスケア製品など、幅広い製品を扱っています。

がん領域、循環器領域、感染症領域を重点領域とし、近年ではグローバルな事業展開を進めています。

中外製薬

第5位の売上高を誇るのは、売上高1兆1,113億6,700万円の中外製薬です。

中外製薬は、がん領域、循環器領域、感染症領域を中心とした製品展開を得意とする製薬会社です。独自の技術や知見を活かした、高い創薬力が評価されています。

2002年には、世界的に著名な製薬会社ロシュ社と、自主独立経営を維持する戦略的アライアンスを結んでいます。

エーザイ

第6位に躍り出たのは、売上高7,417億5,100万円のエーザイです。

1941年に設立されたエーザイは、アルツハイマー病治療薬の開発などで知られる製薬会社です。医療用医薬品を中心に、研究開発や製造、販売などの事業をグローバルに進めています。

神経領域、がん領域を重点領域とし、患者ファーストの革新的な医薬品の創出に取り組んでいます。

小野薬品工業

第7位には、売上高5,026億7,200万円で小野薬品工業がランクインしました。

小野薬品工業は、がん領域とオピオイド治療薬に注力する新薬に特化した研究開発型製薬企業です。

独創的かつ画期的な医薬品の創製に意欲的で、「病気と苦痛に立ち向かう」という企業理念を具現化しています。

協和キリン

第8位は、売上高4,422億3,300万円の協和キリンです。

キリンホールディングスを親会社に持つ協和キリンは、バイオテクノロジーと抗体医薬を強みとする製薬会社です。

AIやデータサイエンスに基づいた最先端の創薬技術と、蓄積してきた専門的な知見を活かして、スピード感を重視した研究開発を行っています。

塩野義製薬

第9位にランクインしたのは、売上高4,350億8,100万円の塩野義製薬です。

塩野義製薬は、感染症領域とがん領域に強みを持つ製薬会社です。60年以上にわたって感染症の研究・開発を続けており、これまで多くの感染症薬を市場に提供し、人々の健康に貢献してきました。

住友ファーマ

第9位には、売上高3,145億5,800万円で住友ファーマがランクインしました。

住友化学を親会社に持つ住友ファーマは、精神神経領域とがん領域に注力する、医療用医薬品を製造販売する企業です。中枢神経領域の医薬品と、精神疾患関連の高い開発技術に強みを持っています。

アメリカや中国に子会社を構えていることからもわかるように、近年ではグローバル展開にも意欲的に取り組んでいます。

製薬会社の年収ランキングTOP10

ここからは、「エンゲージ会社の評判」をもとに、製薬会社の年収ランキングTOP10(※)を発表します。

平均年収と合わせて、各社の働きやすさや福利厚生などについても解説するので、ぜひ参考にしてください。

(※)本ランキングは、2024年10月時点で参照したデータをもとに作成しています。具体的な数値に関しては、時期によって変動する可能性があります。

中外製薬株式会社|1,045万円

第1位には、平均年収1,045万円(※)の中外製薬株式会社がランクインしました。

中外製薬株式会社は、リモートワークやフレキシブルな勤務体系が整備されており、休暇が取得しやすい労働環境が魅力です。

ライフステージに左右されない働き方を実現するため、女性社員の育休・復帰サポートや、時短勤務制度なども充実しています。また、出張や土日勤務は比較的発生せず、社員同士のコミュニケーションも良好です。

借り上げ社宅制度や家族手当など、福利厚生が充実している点が、従業員から高く評価されています。

(※)参照:中外製薬株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

武田薬品工業株式会社|1,031万円

第2位となったのは、平均年収1,031万円(※)の武田薬品工業株式会社です。

武田薬品工業株式会社はフレキシブルワークを推奨しているほか、リモートワークも導入しているため、従業員は自由度の高い働き方ができます。

勤務時間や休暇取得についても各従業員の裁量に任せる風土が根付いており、多くの社員がワークライフバランスを保ちながら、無理のない勤務を実現しています。

福利厚生は、住宅補助や退職金制度などが整っており、特に管理職になると報酬やストックオプションが充実しています。

(※)参照:中外製薬株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

アステラス製薬株式会社|995万円

第3位はアステラス製薬株式会社で、平均年収は995万円(※)です。

アステラス製薬株式会社はリモートワーク制度やフレックス制度が整っており、プライベートと仕事の両立が図りやすい点が魅力です。また、副業を許可するなど、自社内に留まらずに社員の本質的なキャリア形成を支援しています。

福利厚生は、借上社宅の補助や住宅手当、快適なオフィス環境、食堂などがあり、総合的に見ても充実しています。

(※)参照:アステラス製薬株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判



シンバイオ製薬株式会社|949万円

第4位にランクインしたのは、平均年収949万円(※)のシンバイオ製薬株式会社です。

ワークライフバランスを重視するシンバイオ製薬は、年次や役職を問わず休暇を取得しやすい社風が特徴的で、リモートワークなどの自由度の高い働き方を積極的に取り入れています。

福利厚生は、退職金制度や社宅制度などが整っており、比較的充実しています。また、産休・育休取得率が高いなど、女性が働きやすい企業としても評価を得ています。

(※)参照:シンバイオ製薬株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

エーザイ株式会社|876万円

第5位はエーザイ株式会社で、平均年収は876万円(※)です。

エーザイ株式会社は、社員の柔軟な働き方を実現するため、在宅勤務制度などを積極的に導入しています。また、有給取得率も比較的高く、年齢や性別を問わずに働きやすい企業といえます。

福利厚生面では、女性社員への支援体制の手厚さが高く評価されています。産前産後休暇や育児休業など、ライフイベントに合わせた制度が整備されており、仕事と育児の両立がしやすい環境が整っています。

(※)参照:エーザイ株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

協和キリン株式会社|859万円

第6位は協和キリン株式会社で、平均年収は859万円(※)です。

穏やかな社風が特徴的な協和キリンでは、世代を問わずにおおらかなコミュニケーションが取れる社員が多く在籍しています。

近年では中途採用も積極的に行っており、柔軟な働き方ができる、多様性のある組織作りに注力しています。フレックスタイム制度やリモートワーク制度なども意欲的に取り入れており、仕事とプライベートのバランスを取りやすい労働環境が魅力です。

福利厚生面では、退職金制度や住宅補助制度、育児支援制度などが充実しています。

(※)参照:協和キリン株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

小野薬品工業株式会社|855万円

第7位には、平均年収855万円(※)で小野薬品工業株式会社がランクインしました。

小野薬品工業株式会社は、フレックス制度の導入や有給休暇の積極的な取得など、ワークライフバランスを重視した環境作りに取り組んでいる企業です。リモートワークも可能で、部署ごとに異なる柔軟な働き方が実現されています。

福利厚生については、住宅補助や自己啓発補助金制度など、充実した制度が整っています。

(※)参照:小野薬品工業株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

第一三共株式会社|839万円

第8位にランクインしたのは、平均年収839万円(※)の第一三共株式会社です。

第一三共株式会社は、ワークライフバランスを重視した労働環境整備に注力しており、その高い働きやすさが社員から高く評価されています。有給休暇の取得にも積極的で、リモートワークや直行直帰などにも寛容に対応しているのが特徴です。

福利厚生も充実しており、基本的な制度のほか、子供手当や社員持株制度などがあります。

(※)参照:第一三共株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

あすか製薬株式会社|672万円

第9位は、平均年収672万円(※)のあすか製薬株式会社です。

コアタイムなしのフレックスタイム制度を導入するなど、ワークライフバランスの充実を重視した柔軟な働き方ができる点があすか製薬株式会社の魅力です。

福利厚生面では、家賃補助や通勤手当などが支給されます。また女性の働きやすさに関しては、育児休暇後に復職している女性社員も多く在籍しており、ライフイベントに左右されずに働き続けられる環境が整っています。

(※)参照:あすか製薬株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

ペプチドリーム株式会社|504万円

第10位には、平均年収504万円(※)のペプチドリーム株式会社がランクインしました。

ペプチドリーム株式会社は、フレックスタイム制を活用し、社員の柔軟な働き方を実現しています。この他、パソコンの持ち帰りや、帰宅後のスマートフォンによる業務対応は原則認めておらず、ワークライフバランスを重視した働き方ができます。

福利厚生面では、女性の育児休業取得率が100%、男性は75%という高い結果が出ていることからもわかるように、幅広い社員が働きやすい制度が整っています。

(※)参照:ペプチドリーム株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判

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製薬会社の将来性

製薬会社への転職を検討している方のなかには、業界の将来性を懸念している方もいるかもしれません。結論からいうと、日本の製薬業界は、市場規模が増加傾向にある将来性の高い分野といえます。

製薬業界は高齢化社会の進展にともない、医薬品需要の高い高齢者に対して、限られた予算のなかで製品を開発・提供していかなければならない厳しい環境に直面しています。

しかしその一方で、今後国内から病気や伝染病が減少する見込みはないため、医薬品自体の需要は常に安定しています。また、各社は生き残りをかけて結合や再編成を積極的に行っており、その結果世界規模で高い売上をあげる企業も見られるようになりました。

また、各製薬会社は今後、グローバル展開を推し進めていくことが予測されます。近年では新興国の経済発展が顕著であるため、そこで海外市場のシェアを獲得することで、事業のさらなる発展を目指しているのです。

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製薬会社へ転職する際に心得ておきたい2つのポイント

製薬会社へ転職する際は、事前に以下2つのポイントについて知っておく必要があります。

  • 薬事法・病気に関する知識が求められる
  • 日本と外資系で労働環境が異なる

それぞれ詳しく解説します。

薬事法・病気に関する知識が求められる

製薬会社にはMRや研究職、生産職などさまざまな職種がありますが、いずれの職種に就く場合も、薬事法や病気に関する専門的な知識が求められます。

医薬品に関する薬事法は毎年改定されるので、常に最新の知識を習得するための勉強が欠かせません。

特にMRとして働く場合はたとえ未経験者であっても、担当医師に新薬の効能や副作用を正確に説明する必要があるため、製品の知識だけでなく、病気そのものについても十分に理解しておく必要があります。

製薬会社への転職を目指す場合は、このような点を心得たうえで転職活動に臨まなければなりません。

日本と外資系で労働環境が異なる

日系製薬会社やその他の業界の日系企業から、外資系製薬会社への転職を検討している方は、日本の製薬会社と外資系製薬会社の労働環境の違いについても理解しておく必要があります。

日本の製薬会社は、年齢や勤続年数に応じて役職や給与が上がっていく、年功序列制度を採用している企業が多く見られます。また、上記で紹介したランキング結果からもわかるように、平均年収が高い人気の企業の大半は手厚い福利厚生を用意しています。

一方外資系の製薬会社は、成果主義を重んじている企業がほとんどです。能力や実績に基づいて昇給や昇格を決めるため、個人の成果次第で年収は大きく変動します。また、努力次第で高年収を狙える一方で、福利厚生は日本企業ほど充実していないことが多いです。

このように、一口に「製薬会社」といっても、日本企業か外資系企業かによって働く環境は大きく異なるため、転職活動を始める際はその点も考慮して慎重に企業選びをする必要があります。

まとめ:外資系・大手日系製薬会社への転職を希望している方は、エンワールド・ジャパンへのご登録をご検討ください

製薬会社への転職を目指している方は、今回のランキングで紹介したような、売上高のよい大手日系製薬会社や高年収が狙える企業に候補を絞って転職活動を行うのも選択肢のひとつです。

また、実際に転職活動を行う際は、年収だけでなく、企業の社風や経営方針が自身のキャリアビジョンにマッチしているかを確認することも重要です。具体的な転職活動の進め方に悩んでいる場合は、転職に関する専門知識が豊富な転職エージェントを活用することをおすすめします。

エンワールド・ジャパンは、外資系および日系グローバル企業に特化した人材紹介サービスを提供しており、製薬会社の求人も多く取り扱っています。気になる方は、ぜひ新規会員登録からご登録ください。

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