外資系製薬会社とは?転職前に押さえたい業務内容やメリット、求められるスキルを解説

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外資系製薬会社とは?転職前に押さえたい業務内容やメリット、求められるスキルを解説

「外資系製薬会社に転職してみたいけれど、具体的にどんな仕事があり、どんなスキルが必要なのかよくわからない…」そんな疑問を抱いていませんか。外資系製薬会社は研究職からMA、MR、品質関連、フィールドサービスまで幅広い専門職がそろい、グローバル基準の環境でキャリアを伸ばせる魅力があります。一方で、求められる専門知識や語学力、トラブル対応力、責任感など、特有のハードルがあるのも事実です。

本記事では、主要な職種の役割、外資系ならではのメリット、転職で評価されるスキルや準備すべきポイントをわかりやすく整理しました。外資系製薬会社への一歩を迷っている方も、読めば必要な情報がスッと理解でき、後悔なく転職活動を進められるはずです。安心して次のキャリアを描くために、ぜひ続きをご覧ください。

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外資系製薬会社とは

外資系製薬会社とは、外国法人および外国人による出資がなされた製薬会社のことで、下記のいずれかにあてはまります。

 

  • 外国企業の日本支社
  • 外国企業が日本で設立した子会社
  • 外国企業と日本企業が共同出資で設立した会社
  • 外国企業が株式を取得して買収した日本企業

 

医療情報技術と臨床研究の複合産業にサービスを提供するIQVIAが発表したデータによると、2024年4月から20253月までの1年間で、日本国内の医療用医薬品の売上高上位20社のうち11社と、半数以上が外資系製薬会社であることがわかっています。

 

参照:医薬品市場統計-売上データ - 期間:2024年4月~2025年3月|IQVIA

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外資系製薬会社における主な職種・業務内容

外資系製薬会社における主な職種と業務内容を解説します。

創薬研究研究・改良を行う

創薬研究職は、特定の病気の原因を見つけ、その治療に役立つ新薬を研究したり、既存の医薬品の効果を高める改良を行ったりする仕事です。 

外資系製薬企業では、新規化合物やバイオ医薬の開発において、撤退・投資判断が迅速で、革新的領域への再投資も積極的です。つまり、資本力・研究投資の観点から、新薬の研究・開発に携われるチャンスが多いのが特徴です。

臨床開発・薬事臨床試験を行う

臨床開発・薬事職は、創薬研究職が研究・改良した医薬品を、臨床試験を通じて有効性や安全性を確認する仕事です。国からの承認取得のための、承認申請も行います。 

外資系製薬会社では国際共同治験に参加できる可能性もあり、海外の医療機関や研究チームと連携しながら業務を進めるケースも考えられます。

MA │ メディカル戦略の策定や実行に携わる

MA(メディカル・アフェアーズ)は、医学・薬学の専門家として医薬品の説明をしたり、医療現場にいる医師や研究者と意見交換を行ったりしながら、会社へフィードバックし、次の研究・開発に役立てるのが主な仕事です。 

MRとは異なり自社製品の販促活動は行わず、営業色が強くない点も特徴です。

品質管理・品質保証・安全管理医薬品の品質や安全性を管理する

品質管理・品質保証・安全管理は、医薬品の品質や安全性を管理する仕事です。詳しい業務内容は異なり、それぞれ以下のような違いがあります。

 

種類

主な業務内容

品質管理

販売前の医薬品が品質基準を満たしているかを検査・管理する

品質保証

生産から出荷後まで、継続的に医薬品の品質を担保する

安全管理

副作用や有害事象などの情報収集を行い、医薬品の安全性を監視する

 

外資系製薬会社ではグローバル基準に則った運用が求められる場合があり、海外本社・支社との連携やデータ共有も必要です。 

なお、品質管理・保証および安全管理業務は、担当者が同じになることもあります。

フィールドサービスエンジニア・テクニカルサポート製品・サービスの設置やメンテナンスを行う

フィールドサービスエンジニア・テクニカルサポートは、自社製品である医療機器の設置やメンテナンスを行うなど、技術的な面で顧客をサポートする仕事です。 

トラブル対応だけでなく、操作方法の説明や定期点検の提案などを通じて、顧客との信頼関係を構築する力も求められます。

MR │ 情報提供・営業を行う

MR(メディカル・リプレゼンタティブ)は、自社の医薬品に関して、正しい情報提供と販促活動を行う仕事です。医療現場において、適正使用を推進するのもMRの重要な役割です。 

医療関係者を相手に科学的根拠に基づいた説明が求められるため、製薬会社に正社員として勤務するMRの場合、原則全員がMR認定資格を取得し、MR業務に従事します。また、日々専門知識を取り入れたり更新したりする学習意欲が必要となるでしょう。

 

関連記事:MR(医薬情報担当者)になるには?方法と関連資格、求められるスキルを解説

MSL │ 自社・自社製品の価値を高める

MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)は、医薬品に関する正しい情報提供と医師・研究者との意見交換をしたうえで会社にフィードバックを行う仕事です。 

MRとは異なり、自社製品の販促活動は行いません。あくまでも中立的な立場で医師・研究者との信頼関係を構築することが、MSLの重要な役割です。

外資系製薬会社に転職する5つのメリット

外資系製薬会社に転職する5つのメリットを紹介します。

新薬の研究・開発に携われるチャンスがある

外資系製薬会社では、新薬の研究・開発に携われるチャンスが多い傾向にあります。なぜなら、日本の製薬会社より多額の資本を持ち、既存の医薬品製造以外に新薬の研究・開発が活発に行われているためです。 

また、新薬の販売で得た利益をもとに、次の新薬を研究・開発するという好循環が生まれるため、そのような業務に携わりたい方にとっては大きなチャンスとなります。

承認待ちのストレスが少ない

効率重視の外資系製薬会社では、裁量権を持つ上層部が決断し部下に伝達するため、承認待ちで業務を進められないというストレスが少ない傾向にあります。 

日本の製薬会社では、大勢の人の合意形成を得たうえで事業を進める傾向にあるため、意思決定に時間がかかることも珍しくありません。 

また、外資系製薬会社はミーティングを必要最低限にするといった、無駄を省く取り組みにも積極的です。

専門性を高めるトレーニングが充実している

製薬会社で働く場合、創薬研究職や臨床開発職など専門性の高い職種を除き、担当するプロジェクトに応じて、さまざまな疾患領域の知識を身につける必要があります。 

その対策として、外資系製薬会社では対象疾患領域のプロ(社内MDなど)が、従業員に対して専門性を高めるためのトレーニングを行ってくれます。 

充実したトレーニング制度がある企業であれば、専門知識が少ない状態からでも安心して転職できるでしょう。

福利厚生が整っている

外資系製薬会社は、福利厚生が整っている点もメリットのひとつです。 

一般的に外資系・日系グローバル企業は、日本企業のように終身雇用が前提にないため、福利厚生が手厚くないといわれています。 

しかし、外資系製薬会社は在宅勤務やフレックスを取り入れているほか、住宅補助や退職金などを導入している企業も多くあります。

年収アップを目指しやすい

外資系製薬会社への転職では、年収アップを目指しやすいというメリットもあります。 

そもそも製薬会社で働くには、医学・薬学に関する専門性を身につける必要があるため、年収が高めに設定されているケースがほとんどです。 

また、外資系・日系グローバル企業では、職務内容を明確に定義して雇用契約を結ぶジョブ型雇用が一般的です。 

年齢に関係なく、企業の利益につながる成果を上げると、職種によってはインセンティブが出たり実績を積めば年収が高くなったりする傾向にあります。そのため、外資系製薬会社は日本の製薬会社よりも高い収入を得やすくなります。

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外資系製薬会社への転職で求められるスキル・特徴

外資系製薬会社への転職で求められるスキル・特徴を解説します。

医療・医薬品に関する専門知識

外資系製薬会社にはさまざまな部署があり、各現場によって必要な専門知識は異なりますが、すべての従業員に対してある程度の医療・医薬品に関する専門知識が求められます。 

外資系製薬会社のなかには、入社後の研修やトレーニングで専門知識を身につける機会を設けてくれる企業もあります。

トラブルへの対応力

病院や薬局などから、自社製品の副作用や有害事象に関する情報を受け取る可能性もあります。そのようなトラブルが起こった際でも、冷静かつ迅速に対応するスキルが必要です。

一定レベル以上の語学力

外資系製薬会社では、海外にある本社や支社とのやりとりを英語で行うことがあるため、一定レベル以上の語学力が求められます。 

目安として、創薬研究職や臨床開発職はTOEIC800点以上、それ以外の職種は750点程度あればよいといわれています。 

ただし、日本の医療関係者を相手に商談を行う場合は、英語を話せなくても問題ありません。そのため、職種によっては語学力が必須とされないこともあります。 

現段階で語学力がない場合は、英語よりも医療・医薬品に関する専門知識を身につけることを優先したほうがよいでしょう。

人命に関わるという責任感

医薬品は人命に関わるものです。そのため、責任感を持って取り組める人材が求められます。 

1つの薬を開発する期間は9~17年といわれており、なかには開発途中で断念されることも珍しくありません。創薬研究・臨床開発職の場合、その長い期間地道な努力が求められます。 

また、MRMSLであれば、自分よりも高い専門知識を有した医療従事者を相手にするため、中長期にわたる信頼構築が欠かせないでしょう。 

したがって、外資系製薬会社に転職する場合、どの職種であっても自分の仕事をやり遂げる責任感が必要です。

 

参照:くすりの情報Q&A - Q33|日本製薬工業協会

最新の情報・知識を取り入れる学習意欲

医療業界では規制の刷新やテクノロジーの進化といった変化に応じて、最新の情報・知識を取り入れなければなりません。そのため、外資系製薬会社では学習意欲の高い人材が求められます。 

学習意欲が低いと、新しい治療法や技術への理解が遅れ、業務の精度やスピードに影響が出る可能性があります。 

なお、学習意欲の高さは社内外における信頼や評価にもつながるため、転職の際にも積極的にアピールしたいポイントのひとつです。

外資系製薬会社への転職を成功させるポイント

外資系製薬会社への転職を成功させるポイントを解説します。

企業が求める人材像を分析する

効果的なアピールを行うために、企業が求める人材像を分析しましょう。 

外資系製薬会社は成果重視で、即戦力を求める傾向があります。そのため、募集しているポジションや人柄などの人材像を理解し、その結果にあわせて応募書類の内容や面接での受け答えを工夫することが大切です。 

例えば、企業が学習意欲の高い人材を求めているなら、医療業界のトレンドや最新技術に関する情報を志望動機や自己PRに交えるといった方法があります。

英文履歴書(レジュメ)を充実させる

外資系製薬会社に転職する際に提出を求められることがある英文履歴書(レジュメ)は、日本語の履歴書・職務経歴書との違いを理解したうえで、内容を充実させることが大切です。 

英文履歴書は、日本の履歴書・職務経歴書のように区別がなく、1つの書類に要点をまとめ、簡潔な文章でアピールしなければなりません。 

提出前には「誤字脱字がないか」「言い回しは自然か」「伝えたいことが伝わる文章か」などを確認するためにも、ネイティブに添削してもらうことをおすすめします。 

周囲に添削を依頼できるネイティブがいない場合は、外資系製薬会社への転職に強いエージェントへ依頼するのもひとつの手です。 

なお、英文履歴書の作成に悩んでいる方は、書き方を詳しく解説した以下の記事も参考にしてください。

 

関連記事:【例文】英文履歴書(英文レジュメ・CV)の書き方|基本ルールから提出前のチェックリストまで

英語面接の対策を行う

外資系製薬会社に転職する際、英語面接が行われるケースがあります。そのため、日本語だけでなく、英語での受け答えもできるような対策が欠かせません。 

面接のなかで医療業界の専門用語を使うこともあるため、本番で慌てることがないよう、基本的な用語は頭に入れておくようにしましょう。

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まとめ:外資系製薬会社への転職を目指す方はエンワールドへの登録をご検討ください

外資系製薬会社は、外国法人もしくは外国人によって出資されている製薬会社のことで、職種は研究職から営業職まで多岐にわたります。 

日本の製薬会社に比べて新薬の研究・開発に携われるチャンスが多かったり、一般的な外資系・日系グローバル企業に比べて福利厚生が充実していたりと、転職するメリットも多くあります。

 

外資系製薬会社への転職を目指す方は、外資系・日系グローバル企業への転職に強みのあるエンワールドの活用がおすすめです。一人ひとりのキャリアにあわせた最適なプランをご提案いたしますので、ぜひ新規会員登録をご検討ください。



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執筆者: エンワールド編集部

執筆者: エンワールド編集部

外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。

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