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「外資系製薬会社に転職してみたいけれど、具体的な仕事内容や必要なスキルがわからない……」と疑問を抱いていませんか。外資系製薬会社は研究職やMA、MR、品質関連、フィールドサービスなど多様な職種があります。グローバルな環境でキャリアを築ける一方、高い専門性や一定レベル以上の英語力が必要です。
本記事では、外資系製薬会社の主な職種や仕事内容をはじめ、転職するメリット、転職市場で評価されるスキルや準備すべきポイントを解説します。外資系製薬会社への転職を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
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日系製薬会社から外資系製薬会社への転職を考えているものの、具体的なイメージがつかないなど、疑問や不安を持っている方もいるのではないでしょうか。エンワールドなら業界職種専門のコンサルタントが転職における不安を解消。初めての外資転職も安心して挑戦できます。
外資系製薬会社とは
外資系製薬会社とは、外国法人および外国人による出資がなされた製薬会社のことで、下記のいずれかにあてはまります。
- 外国企業の日本支社
- 外国企業が日本で設立した子会社
- 外国企業と日本企業が共同出資で設立した会社
- 外国企業が株式を取得して買収した日本企業
医療情報技術と臨床研究の複合産業にサービスを提供するIQVIAが発表したデータによると、2025年1月から2025年12月までの1年間で、日本国内の医療用医薬品の売上高上位20社のうち11社を外資系製薬会社が占めており、半数以上にのぼりました。このことから、日本の製薬業界において外資系企業の存在感が大きいことがわかります。
参照:医薬品市場統計-売上データ - 期間:2025年1月~2025年12月|IQVIA
日本にある代表的な外資系製薬会社
日本国内には、世界的な規模を誇る外資系製薬会社が数多く進出しています。そのうち代表的な8社をご紹介します。
| 外資系製薬会社 | 日本法人 | 平均年収(※) |
| AstraZeneca PLC | アストラゼネカ株式会社 | 842万円 |
| Bayer AG | バイエル薬品株式会社 | 970万円 |
| Eli Lilly and Company | 日本イーライリリー株式会社 | 865万円 |
| F. Hoffmann-La Roche AG | ロシュ・ダイアグノスティックス株式会社 | 760万円 |
| Merck & Co., Inc. | MSD株式会社 | 974万円 |
| Novartis AG | ノバルティス ファーマ株式会社 | 968万円 |
| Sanofi |
サノフィ株式会社 | 1,000万円 |
| Pfizer Inc. | ファイザー株式会社 | 1,107万円 |
※平均年収は、2026年7月時点のデータを参照しており、具体的な数値は時期によって変動する可能性があります。
いずれも世界的な製薬企業として高い知名度を誇りますが、注力する治療領域や企業文化、働き方には違いがあります。また、募集職種や求められる経験も企業によって異なるため、年収だけでなく自身のキャリアや専門性との相性を踏まえて比較・検討することが大切です。
日系製薬会社を中心とした売上高・年収ランキングはこちらでご紹介しています。
関連記事:【2026年最新版】製薬会社の売上高・年収ランキング|業界の将来性や日系・外資系企業の違いも紹介
外資系製薬会社における主な職種・業務内容
外資系製薬会社における主な職種と業務内容を解説します。
創薬研究 │ 研究・改良を行う
創薬研究職は、特定の病気の原因を見つけ、その治療に役立つ新薬の研究や既存医薬品の効果を高めるための改良を行う仕事です。
外資系製薬企業では、新規化合物やバイオ医薬の開発の撤退・投資判断が迅速で、革新的領域への再投資も積極的です。そのため、資本力・研究投資の観点から新薬の研究・開発に携われる可能性が高くなります。
臨床開発・薬事 │ 臨床試験を行う
臨床開発・薬事職は、創薬研究職が研究・改良した医薬品を、臨床試験を通じて有効性や安全性を確認する仕事です。国からの承認取得のための承認申請も行います。
外資系製薬会社では国際共同治験に参加できる可能性もあり、海外の医療機関や研究チームと連携しながら業務を進めるケースも考えられます。
MA・MSL │ メディカル戦略の策定や実行に携わる
MA(メディカル・アフェアーズ)は、医学・薬学の専門知識を活かし、医療従事者へ科学的な情報を提供したり、医師や研究者と意見交換を行ったりする職種です。現場で得られた知見を社内へフィードバックし、研究開発やメディカル戦略へ反映する役割も担います。
MSL(メディカル・サイエンス・リエゾン)は、MA部門に所属し医師や研究者と直接対話を行う専門職です。科学的根拠に基づいた情報提供や意見交換を通じて、医療現場との信頼関係を築きます。
MRとは異なり、自社製品の販売促進を目的とせず、中立的な立場で医療従事者と関わる点が特徴です。
品質管理・品質保証・安全管理 │ 医薬品の品質や安全性を管理する
品質管理・品質保証・安全管理は、医薬品の品質や安全性を管理する仕事です。詳しい業務内容は異なり、それぞれ以下のような違いがあります。
| 種類 | 主な業務内容 |
| 品質管理 | 販売前の医薬品が品質基準を満たしているかを検査・管理する |
| 品質保証 | 生産から出荷後まで、継続的に医薬品の品質を担保する |
| 安全管理 | 副作用や有害事象などの情報収集を行い、医薬品の安全性を監視する |
外資系製薬会社ではグローバル基準に則った運用が求められる場合があり、海外本社・支社との連携やデータ共有も必要です。
なお、品質管理・保証および安全管理業務は、担当者が同じになることもあります。
フィールドサービスエンジニア・テクニカルサポート │ 製品・サービスの設置やメンテナンスを行う
フィールドサービスエンジニア・テクニカルサポートは、自社製品である医療機器の設置やメンテナンスを行うなど、技術的な面で顧客をサポートする仕事です。
トラブル対応だけでなく、操作方法の説明や定期点検の提案などを通じて、顧客との信頼関係を構築する力も求められます。
MR │ 情報提供・営業を行う
MR(メディカル・リプレゼンタティブ)は、自社の医薬品に関する適正な情報提供と販促活動を担う職種です。
医療関係者に科学的根拠に基づいた情報を提供し、医薬品の適正使用を推進する役割があります。
医療関係者に専門性の高い説明を行うため、製薬会社に正社員として勤務するMRは、原則としてMR認定資格を取得したうえで業務に従事します。最新の医薬品や医療に関する知識を継続的に学び、常に情報をアップデートしていく姿勢も欠かせません。
関連記事:MR(医薬情報担当者)になるには?方法と関連資格、求められるスキルを解説
マーケティング職|製品戦略の立案や販促活動を行う
マーケティング職は、市場調査や競合分析をもとに、自社製品の販売戦略やプロモーション施策を立案・実行する職種です。医療従事者向けの販促資材や情報提供方針を企画し、製品の認知拡大やマーケティング施策を推進します。
MAが科学的・中立的な立場で情報提供を行うのに対し、マーケティング職は事業成長を目的とした販売戦略を担う点が大きな違いです。
外資系製薬会社では、海外本社と連携しながらグローバル戦略を日本市場に合わせて展開する役割を担う場合があります。そのため、市場分析力だけでなく、国内の医療現場のニーズを把握する力も欠かせません。
また、薬機法をはじめとする広告・販促に関する規制を理解し、法令を遵守したマーケティング活動を行うことも大切です。
関連記事:マーケティングとは?定義や仕事の種類、おすすめの資格を徹底解説!
外資系製薬会社に転職する5つのメリット
外資系製薬会社に転職する5つのメリットを紹介します。
新薬の研究・開発に携われるチャンスがある
外資系製薬会社では、新薬の研究・開発に携われる機会が多い傾向です。世界規模で事業を展開する企業が多く研究開発への投資額が大きいことから、既存の医薬品製造以外に新薬の研究・開発が活発なためです。
また、新薬の販売で得た利益を次の研究・開発へ再投資する企業も多く、継続的に新しいプロジェクトへ携われる環境が整っています。最先端の医薬品開発に携わりたい方にとって、大きな魅力の一つです。
承認待ちのストレスが少ない
効率重視の外資系製薬会社では、裁量権を持つ上層部が決断し部下に伝達するため、承認待ちで業務を進められないストレスが少ない傾向にあります。 日本の製薬会社では関連部署の合意形成を重視することが比較的多いため、意思決定に時間がかかることも珍しくありません。
また、外資系製薬会社は必要以上の会議を減らすような業務効率を重視した働き方を取り入れている企業も多く、限られた時間で成果を出しやすい環境が整っています。
専門性を高めるトレーニングが充実している
製薬会社で働く場合、創薬研究職や臨床開発職など専門性の高い職種を除き、担当するプロジェクトに応じてさまざまな疾患領域の知識を身につけなくてはなりません。
その対策として、外資系製薬会社では対象疾患領域のプロ(社内MDなど)が、従業員に対して専門性を高めるためのトレーニングを行っています。
充実したトレーニング制度がある企業であれば、専門知識が少ない状態からでも必要な知識やスキルを身につけながら業務に取り組めます。
福利厚生が整っている
外資系製薬会社は、福利厚生が充実している企業も豊富です。
一般的に外資系・日系グローバル企業は日本企業のような終身雇用を前提にしていないことから、福利厚生が手厚くない印象を持たれることがあります。
しかし、外資系製薬会社は在宅勤務やフレックスに加え、住宅補助や退職金などを導入している企業も多く存在しています。福利厚生の内容は企業ごとに異なるため、給与だけでなく働き方や各種制度もあわせて確認することが大切です。
年収アップを目指しやすい
外資系製薬会社は、年収アップを目指しやすい環境が整っています。
製薬業界は医学・薬学に関する専門知識が求められるため、他業界と比べて給与水準が高い傾向です。なかでも、外資系・日系グローバル企業では、職務内容を明確に定義するジョブ型雇用を採用している企業が多く、役割や成果に応じて評価される仕組みが一般的です。
年齢や勤続年数よりも実績が重視されるため、職種によっては成果に応じてインセンティブが出たり昇給・昇格につながったりします。実力次第で年収アップを目指しやすい点は、外資系製薬会社で働く大きな魅力の一つです。
外資系製薬会社への転職で求められるスキル・特徴
外資系製薬会社への転職で求められるスキル・特徴を解説します。
医療・医薬品に関する専門知識と学習意欲
外資系製薬会社では、職種ごとに求められる知識は異なるものの、医療・医薬品に関する基礎的な知識は多くの職種で必要とされます。医療従事者と関わる機会も多いため、専門性への理解は欠かせません。
企業によっては、入社後の研修やトレーニングを通じて専門知識を学べる環境を整えています。ただし、医療業界は法規制の改正や新しい治療法・技術の登場など変化が早く、入社後も継続的に知識をアップデートする姿勢が求められます。
学習意欲が高い人材は、新しい情報を積極的に吸収し、業務の質や対応力を高めやすくなります。このような姿勢は社内外からの信頼や評価にもつながるため、転職活動でも積極的にアピールしましょう。
トラブルへの対応力
病院や薬局などから、自社製品の副作用や有害事象に関する情報を受け取る可能性もあります。そのようなトラブルが起こった際でも、冷静かつ迅速に対応するスキルが必要です。
特に安全管理職では、収集した情報を正確に記録・報告し、必要に応じて社内外の関係部署と連携しながら対応する力が求められます。
また、MRやMSLなど医療現場と直接関わる職種でも、医療従事者から副作用や品質に関する指摘を受けた際に、その場で誠実かつ的確に対応し、正確な情報を速やかに関係部署へ連携する姿勢が信頼構築につながります。
一定レベル以上の英語力
外資系製薬会社では、役職やポジションによっては海外にある本社や支社とのやりとりを英語で行う場合があります。また、社内ツールや資料などが英語の会社も少なくないことから、一定レベル以上の英語力が求められます。
目安として、創薬研究職や臨床開発職はTOEIC800点以上、それ以外の職種は750点程度が必要です。
ただし、日本の医療関係者を相手に商談を行う場合は、英語を話せなくても問題ありません。そのため、職種によっては英語力が必須とされないこともあります。
現段階で英語力がない場合は、まず医療・医薬品に関する専門知識の習得を優先しましょう。
関連記事:外資系企業への転職に英語は必要?業界別・職種別に求められる英語力の目安を紹介
人命に関わるという責任感
医薬品は人々の健康や生命に直接関わるため、外資系製薬会社では高い責任感を持って取り組める人材が求められます。
例えば、創薬研究・臨床開発職では、新薬の開発に9〜17年かかるといわれており、途中で開発が断念されることも珍しくありません。長期間にわたって地道に研究や開発へ取り組む粘り強さが必要です。
一方、MRやMSLは、医師や薬剤師など高度な専門知識を持つ医療従事者と継続的に関わる職種です。正確な情報提供を積み重ねながら、中長期にわたる信頼関係を構築する姿勢が大切です。
このように職種によって役割は異なるものの、人命に関わる仕事であるとの意識を持ち、責任を持って業務を遂行する姿勢は共通して評価されます。
外資系製薬会社への転職を成功させるポイント
外資系製薬会社への転職を成功させるポイントを解説します。
企業が求める人材像を分析する
転職活動では効果的なアピールを行うために、企業が求める人材像を分析しましょう。
外資系製薬会社は成果重視で、即戦力を求める傾向があります。そのため、募集しているポジションや人柄などの人材像を理解し、その結果にあわせて応募書類の内容や面接での受け答えを工夫することが大切です。
例えば、企業が学習意欲の高い人材を求めているなら、医療業界のトレンドや最新技術に関する情報を志望動機や自己PRに交えましょう。企業が求める人物像と自分の強みを結び付けてアピールすると、選考でも評価されやすくなります。
英文履歴書(レジュメ)を充実させる
外資系製薬会社に転職する際に提出を求められることがある英文履歴書(レジュメ)は、日本語の履歴書・職務経歴書との違いを理解したうえで、内容を充実させることが大切です。
英文履歴書は、日本の履歴書・職務経歴書のように区別がなく、1つの書類に要点をまとめ、簡潔な文章でアピールしなければなりません。
提出前には「誤字脱字がないか」「言い回しは自然か」「伝えたいことが伝わる文章か」などを確認するためにも、ネイティブに添削してもらうことをおすすめします。
周囲に添削を依頼できるネイティブがいない場合は、外資系製薬会社への転職に強いエージェントへ依頼するのもひとつの手です。
なお英文履歴書の作成に悩んでいる方は、書き方を詳しく解説した以下の記事も参考にしてください。
関連記事:英文レジュメの書き方ガイド|例文・NG項目・チェックリスト付き
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英語面接の対策を行う
外資系製薬会社に転職する際、英語面接が行われる場合があります。そのため、日本語だけでなく、英語で自身の経験や考えを伝えられるよう準備しておくことが大切です。
面接のなかで医療業界の専門用語を使うこともあるため、本番で慌てることがないよう、基本的な用語は頭に入れておきましょう。
外資系製薬会社への転職活動でよくある質問
Q. 外資系製薬会社で働くには、薬学部や理系学部出身でなければいけませんか?
A. 必ずしも薬学部や理系学部の出身である必要はありません。外資系製薬会社には、営業、マーケティング、経営企画、人事、財務、ITなど、文系・理系を問わず、これまでの専門性や実務経験を活かせる職種があります。
一方、研究開発、臨床開発、薬事、メディカルアフェアーズなどの専門職では、医学・薬学・生命科学などの専門知識や関連業務の経験が求められることがあります。また、職種によっては特定分野の学位や専攻を応募条件としている求人もあります。転職を検討する際は、希望する職種でどのような学歴や経験が求められているかを求人ごとに確認し、自身の経験や専門性を活かせるポジションを選ぶことをおすすめします。
Q. 業界未経験でも外資系製薬会社へ転職できますか?
A. はい、職種によっては業界未経験から外資系製薬会社へ転職できる可能性があります。例えば、営業、マーケティング、財務、人事、ITなどでは、他業界で培った専門性やマネジメント経験が評価され、製薬業界での経験が必須ではない求人もあります。
一方、研究開発、臨床開発、薬事、メディカルアフェアーズなどの専門職では、医学・薬学・生命科学などの関連分野の学位や、製薬・医療業界での実務経験が応募条件となる場合があります。業界未経験から転職を目指す場合は、まず自身の経験や専門性を活かせる職種を確認し、求人ごとの応募条件を満たしているかを確認することが重要です。
Q. 外資系製薬会社への転職で、転職エージェントを利用するメリットはありますか?
A. 転職エージェントを利用することで、一般に公開されていない求人を含め、自身の経験や希望に合った求人を紹介してもらえる可能性があります。また、外資系製薬会社では職種ごとに求められる経験や専門性が異なるため、求人票だけでは分かりにくい募集背景や企業・ポジションの特徴について情報を得られることもメリットです。
さらに、応募書類の作成や面接対策、選考に関するアドバイスなどのサポートを受けられる場合もあります。外資系製薬会社への転職を検討する際は、転職エージェントから市場動向や求人情報を収集し、自身の経験がどのようなポジションで評価されるのかを確認することをおすすめします。
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外資系製薬会社は、外国法人または外国人が出資する製薬会社のことで、職種は研究職から営業職まで多岐にわたります。 日本の製薬会社に比べて新薬の研究・開発に携われる機会が多いほか、一般的な外資系・日系グローバル企業に比べて福利厚生が充実している企業が多く、転職でキャリアアップを目指す方にとって魅力的な選択肢の一つです。
外資系製薬会社への転職を目指す方は、外資系・日系グローバル企業へのスペシャリスト・ハイクラス転職に強みのあるエンワールドの活用がおすすめです。外資系・日系企業のスペシャリス・ハイクラス求人も豊富にあり、業界や職種に精通したコンサルタントが一人ひとりのキャリアにあわせた最適なプランをご提案いたします。ぜひ新規会員登録をご検討ください。
執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。