公開日:

広告代理店への転職を検討している方のなかには、各社の売上高や平均年収が気になる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、広告代理店の売上高および平均年収ランキングを紹介します。日系・外資系の違いや、大手外資系広告代理店についても紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【2025年最新版】広告代理店の売上高ランキング
広告代理店の売上高ランキングは、以下のとおりです。
企業名 |
売上高 |
1位:株式会社電通グループ |
1兆4,109億6,100万円 |
2位:株式会社博報堂DYホールディングス |
9,533億1,600万円 |
3位:株式会社サイバーエージェント |
8,012億3,600万円 |
広告代理店の国内シェアは電通グループと博報堂DYホールディングスが二強として市場を牽引しています。特に、電通グループは世界的にもトップレベルのシェアを誇っています。
次いで第3位にランクインしているのが、インターネット広告事業を中心にメディア・ゲーム業を展開するサイバーエージェントです。近年のデジタル広告のニーズ急増により、急成長を遂げている企業として注目を集めています。
※ランキングデータは、2025年7月18日時点となります。ランキングとデータは変動します。
【2025年度最新版】広告代理店の年収ランキングTOP10
ここからは「エンゲージ会社の評判」をもとに、広告代理店の年収ランキングTOP10(※)を紹介します。平均年収に加えて企業の特徴も解説するので、企業選びの参考にしてください。
(※)本ランキングは、2025年7月18日時点で参照したデータをもとに作成しています。具体的な数値に関しては、時期によって変動する可能性があります。

株式会社電通|1,133万円
1位に輝いたのは、平均年収1,133万円(※)の株式会社電通です。
株式会社電通は、国内の広告代理店の最大手とされる企業です。また、世界的にもトップシェアを誇り、国内外問わず多くのクライアントを抱えています。
株式会社電通では、全部署でフレックスタイム制度を導入しており、積極的に働き方改革を進めています。割増見合手当や超過勤務手当、リモートワーク手当など、福利厚生が充実している点も特徴です。
(※)参照:株式会社電通の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社博報堂 | 1,052万円
2位にランクインしたのは、平均年収1,052万円(※)の株式会社博報堂です。
トップの電通に次いで日本市場をリードする株式会社博報堂は、雑誌や新聞などの紙媒体のほか、テレビやラジオなどのマスメディア、Web広告などのデジタル媒体といった、多様な広告の企画・制作、メディアプランニングを行っています。
「生活者価値デザイン」をビジョンに掲げ、これまで培ってきたクリエイティブな能力を活かしながら、クライアントや社会が抱える課題を統合的に解決することを目指しています。風通しがよく、誰とでも分け隔てなく相談し合える社風が特徴です。
(※)参照:株式会社博報堂の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズ | 692万円
3位は、平均年収692万円(※)の株式会社ADKマーケティング・ソリューションズです。
株式会社ADKマーケティング・ソリューションズは、広告業界大手ADKグループの中核企業です。統合マーケティングを強みとし、デジタル・クリエイティブ・データ分析など、多角的な手法で企業の課題解決を支援しています。
キャリア採用を積極的に行っているほか、ハイブリッド勤務制度の導入や毎週水曜日にノー残業デーを設けるなど、働き方改革の推進にも力を入れています。
(※)参照:株式会社ADKマーケティング・ソリューションズの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社東急エージェンシー | 680万円
4位には、平均年収680万円(※)の株式会社東急エージェンシーがランクインしました。
東急グループの一員として、東急線沿線でのプロモーション活動や、グループ百貨店の商業空間演出など、グループ間で協力して事業展開していくスタイルが特徴的です。
このほか、育児・介護休暇をはじめ、留学休暇や東急グループのホテル宿泊補助制度など、各種福利厚生が充実している点も魅力です。
(※)参照:株式会社東急エージェンシーの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社読売広告社 | 680万円
5位は、平均年収680万円(※)の株式会社読売広告社です。
株式会社読売広告社は、博報堂DYグループの総合広告会社です。テレビやラジオなど、電波媒体の広告作成を得意としています。
一人ひとりの「個」を尊重し、個人の強みを発揮させることを重視している株式会社読売広告社では、社員のチャレンジ精神の育成に力を入れています。風通しがよく、フラットな人間関係が構築しやすい点も魅力です。
(※)参照:株式会社読売広告社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社小田急エージェンシー | 533万円
6位は、平均年収533万円(※)の株式会社小田急エージェンシーです。
株式会社小田急エージェンシーは、小田急グループのハウスエージェンシーとして、交通広告や地域密着型プロモーションに強みを持つ企業です。グループのネットワークを活かし、小田急線沿線における地域ブランディングにおいて多くの実績を挙げています。
社風は比較的自由度が高く、企業全体で有給休暇取得を推進していることから、年次を問わずプライベートを大切にしやすい環境が整っています。
(※)参照:株式会社小田急エージェンシーの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社京王エージェンシー | 488万円
7位にランクインしたのは、平均年収488万円(※)の株式会社京王エージェンシーです。
株式会社京王エージェンシーは、京王グループのハウスエージェンシーです。交通広告を始めとする地域に根差したプロモーションに強みを持ち、沿線施設を中心に多様な広告・販促施策を展開しています。
一人ひとりの自主性を尊重する社風で、個々の経験と能力に応じて、年次や役職を問わずに裁量の大きい仕事に携われる機会が多くあるのも特徴です。また、手厚いOJT制度が整っており、中途入社でも働きやすい環境が評価されています。
(※)参照:株式会社京王エージェンシーの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社Hakuhodo DY ONE | 459万円
8位は、平均年収459万円(※)の株式会社Hakuhodo DY ONEです。
博報堂DYグループの100%子会社であり、2024年4月1日にデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社と株式会社アイレップが統合し、設立されました。
グループが持つ高度な広告運用スキルを活かした、クライアントやプラットフォーマーとの強固な関係性構築力に強みを持っています。若手社員の在籍率が高く、年次を問わず誰とでもコミュニケーションが取りやすい、フラットな雰囲気の社風が特徴です。
(※)参照:株式会社アイレップの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社DGコミュニケーションズ | 453万円
9位は、平均年収453万円(※)の株式会社DGコミュニケーションズです。
株式会社DGコミュニケーションズは、デジタルガレージグループの一員として、デジタル領域に強みを持つ企業です。不動産マーケティング分野に強みを持ち、戦略立案から制作・運用までをワンストップで提供しています。
若手社員の割合も多く、古い慣習に縛られない自由度の高い社風が特徴です。大手デベロッパーとの取引実績も豊富なので、実力とやる気次第で、年次が浅いうちからでも大きなプロジェクトに携われる環境が整っています。
(※)参照:株式会社DGコミュニケーションズの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
ゲンダイエージェンシー株式会社 | 437万円
10位にランクインするのは、平均年収437万円(※)のゲンダイエージェンシー株式会社です。
ゲンダイエージェンシー株式会社は、アミューズメント業界の広告に特化した総合広告会社です。近年では中途採用に注力しており、実力とチャレンジ精神のある人材の採用を積極的に行っています。
フレックスタイム制度や在宅勤務制度など、社員が柔軟に働けるような制度を複数導入している点も魅力です。社員が病気やケガで長期間働けなくなった場合に収入を補償する「LTD制度」など、独自の制度も設けています。
(※)参照:ゲンダイエージェンシー株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
広告代理店の特徴 | 日本企業と外資系企業の違い
広告代理店は日系か外資系かによって、さまざまな違いがあります。ここでは、代表的な3つの違いについて解説します。
報酬体系
広告代理店は、日系と外資系で報酬体系に大きな違いがあります。
日系広告代理店は固定給が中心で、昇給・賞与も企業全体の業績や勤続年数に左右されやすい傾向があります。一方、外資系広告代理店は従業員それぞれの成果が給与に直結しやすく、個人のパフォーマンスによって報酬やインセンティブが大きく変動します。
そのため、外資系広告代理店へ転職すれば、若手のうちから実力次第で高年収を狙えるでしょう。
働き方
日系広告代理店は、対面でのコミュニケーションやチーム全体で働くスタイルを重視する傾向があります。一方、外資系広告代理店の多くは実力主義を重んじることから、個人の裁量で働くスタイルが一般的です。
もちろん外資系広告代理店でもチームワークが重要になる場面は多々ありますが、各個人がひとつの分野のプロフェッショナルとしてチームが編成されていることが多いです。
また、外資系広告代理店はリモートワークやフレックスタイム制度など、従業員が柔軟に働ける制度を積極的に導入しています。出社を基本とする企業が多い日系広告代理店と比べ、従業員のワークライフバランスを意識した働き方を実現しやすいのが、外資系広告代理店の特徴といえます。
福利厚生
日系広告代理店と外資系広告代理店では、福利厚生においても大きな違いがあります。
日系広告代理店の多くは、住宅手当や家族手当など、各種福利厚生が充実している企業が多く見られます。一方、外資系広告代理店は、必要最低限の福利厚生のみを用意している企業がほとんどです。
ただし、外資系広告代理店は福利厚生の手厚さを重視していないぶん、日本企業よりも給与が高水準であったり、従業員が柔軟に働ける労働環境が整っていたりと、その他の面でメリットを感じられることが多いです。
また、最近では福利厚生に力を入れる外資系広告代理店も徐々に増加傾向にあります。
世界的に著名な広告代理店TOP4
広告代理店への転職を検討しているのであれば、世界的に著名な広告代理店についても理解を深めておきましょう。
ここでは、世界の広告売上高ランキングでも常に上位にランクインする、グローバルな活躍が目覚ましい広告代理店TOP4を紹介します。
WPPグループ
WPPグループは、イギリスに本社を置く世界最大手といわれる広告代理店です。日本を含めた世界各国に支社を構え、社員数はグループ全体で10万人を超えます。
1981年には電通との合併事業である「電通ヤング・アンド・ルビカム株式会社(現:電通メディアランウェイ)」を設立しており、日本と強いつながりがあります。
オムニコムグループ
オムニコムグループは、アメリカのニューヨークに本社を置く広告代理店です。グループ企業10社を集めたオムニコムPRグループは、WPPグループをしのぐ世界最大級の広告代理店グループとして知られています。
オムニコムグループの子会社である「DDB Worldwide」は株式会社東急エージェンシーと業務提携を結んでおり、これにより株式会社東急エージェンシーはグローバル展開を加速させることに成功しています。
ピュブリシス・グループ
ピュブリシス・グループは、フランスのパリに本社を置く広告代理店です。1926年創業と、今回紹介する4社のなかでも最も古い歴史を持ち、世界の広告業界のリーディングカンパニーともいえます。
「ピュブリシス・グループ・ジャパン」という日本法人も設立されており、日本のほか、韓国やフィリピン、マレーシアなど、多様な国で事業活動を行っています。
インターパブリック・グループ
インターパブリック・グループは、アメリカのニューヨークに本社を置く広告代理店です。傘下にマッキャンワールドグループやロウアンドパートナーズを置き、さらなるグローバル展開に力を入れています。
近年ではスポーツやエンターテインメント分野での活躍が注目されており、日本においては株式会社スタンダード通信社や株式会社大広が資本提携を結んでいます。
外資系広告代理店へ効率的に転職するためのポイント
ここでは、外資系広告代理店へ効率的に転職するためのポイントを解説します。
語学力を身につける
外資系広告代理店への転職を目指すうえでは、ビジネスで通用するレベルの語学力を身につけておくことも重要です。
職種やポジションによっては日常業務に英語を用いない場合もありますが、TOEICのスコア700点代後半〜800点台ほどの英語力があれば、選考を有利に進められるでしょう。
外資系広告代理店に転職した場合、海外クライアントとのやり取りが多い部署や、海外本社との連携が必要なチームに所属する場合もあります。そのため、一定レベルの英語力を備えていると、企業側から重宝される可能性が高いです。
外資系・日系グローバル企業に特化した転職エージェントを利用する
一人で行う転職活動が難航している場合は、外資系・日系グローバル企業に特化した転職エージェントの利用をおすすめします。
外資系・日系グローバル企業への転職支援実績が豊富な転職エージェントを利用すれば、自分とマッチする非公開求人にアプローチできるだけでなく、専門性に優れたキャリアアドバイザーから転職を円滑に進めるためのサポートが受けられます。
特に、転職後のスムーズなキャリアアップや年収アップを目指している方は、ハイクラス求人をメインに扱っている転職エージェントを利用すれば、理想のキャリアを実現しやすくなるでしょう。
まとめ:外資系・日系グローバル広告代理店への転職を目指す方は、エンワールドへの登録をご検討ください
広告代理店への転職を目指している方は、今回のランキングで紹介したような、売上高が高い企業や、平均年収の高い企業に候補を絞って転職活動を行うのも一案です。
ただし、広告代理店は日本企業だけでなく、外資系企業や日系グローバル企業も多く存在します。企業の数だけ社風や経営方針は異なるので、後悔のない選択をするためには、売上や年収以外の面にもしっかりと目を向けることが重要です。
自身のキャリアビジョンとマッチする広告代理店を効率的に探したい方や、外資系広告代理店への転職を希望している方は、外資系企業に特化した転職エージェントの利用をおすすめします。
エンワールドは、外資系・日系グローバル企業に強い転職エージェントです。外資系企業への転職に関する専門知識を持った専任のコンサルタントが、一人ひとりに合った転職活動を徹底サポートいたします。外資系広告代理店の求人も多数扱っているので、興味のある方は、ぜひお気軽に新規会員登録してみてください。

エンワールド編集局
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。