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外資系コンサルティングファームは高年収が狙いやすいため、多くの方が転職先の候補として考えているかもしれません。
本記事では、年収が高い外資系コンサルティングファーム10社をランキング形式で紹介します。外資系コンサルティングファームの概要や外資系コンサルタントに求められるスキルなどについても解説するので、転職を検討中の方はぜひ参考にしてください。
外資系コンサルティングファームとは?
外資系コンサルティングファームとは、外国資本で運営されているコンサルティング会社、また同社で働くコンサルタントを意味します。
クライアントが抱える経営課題の解決に向けて、戦略策定を行ったり実行の補佐を行うことが外資系コンサルティングファームの主な役割です。
外資系コンサルティングファームは、大きく以下の4種類に分類することができます。
- 戦略系コンサルティングファーム
- 総合系コンサルティングファーム
- IT系コンサルティングファーム
- 特化系コンサルティングファーム
それぞれについて、詳しく解説します。
戦略系コンサルティングファーム
外資系コンサルティングファームの代表格として知られているのが、戦略系コンサルティングファームです。
戦略系コンサルティングファームは、クライアント企業の経営課題を洞察し、それを解決するために多様な戦略を提案・実行するなど、コンサルティングファームの本質ともいえる分野を得意としています。
また、アメリカ発祥の企業が多く見られることや、クライアントの多くが大企業であることなども、戦略系コンサルティングファームならではの特徴です。
総合系コンサルティングファーム
戦略系コンサルティングファームが大企業の経営課題解決を得意としているのに対し、総合系コンサルティングファームは、企業規模や業界を問わず、幅広い企業の経営課題解決を得意としています。
戦略立案から業務改善、システム導入などの実行支援まで、クライアントの多様な経営課題のほぼすべてを、自社のみで対応できるのが総合系コンサルティングファームの強みです。
IT系コンサルティングファーム
IT系コンサルティングファームは、その名のとおりIT技術を活用して企業の経営課題解決を支援するコンサルティングファームです。
経営課題解決に向けた戦略立案からITシステムの導入、ツールの運用テストやITを用いたプロジェクトの進捗管理など、IT系コンサルティングファームの業務内容は多岐に渡ります。
特化系コンサルティングファーム
特化系コンサルティングファームは、特定の業界や業務に特化したサービス提供を得意とするコンサルティングファームです。
Webマーケティングやリスクマネジメント、ヘルスケア分野や製造分野など、特化系コンサルティングファームは企業ごとに特化している分野が異なります。
専門性の高い知識を活かしてクライアントの経営課題解決をサポートできるのが、特化系コンサルティングファームの強みといえます。
【2024年最新版】外資系コンサルティングファームの年収ランキングTOP10
ここからは、「エンゲージ会社の評判」をもとに、外資系コンサルティングファームの年収ランキングTOP10(※)を発表します。
平均年収と合わせて、各社の特徴や働きやすさなどについても解説するので、ぜひ参考にしてください。
(※)本ランキングは、2024年10月時点で参照したデータをもとに作成しています。具体的な数値に関しては、時期によって変動する可能性があります。
ボストン・コンサルティング・グループ合同会社|1,415万円
ランキング1位は、世界的に有名な経営戦略コンサルティングファームであるボストン・コンサルティング・グループ合同会社です。平均年収は1,415万円(※)と、圧倒的な金額でした。
若手社員にも大きな裁量権が与えられることが多く、実力主義を重視した経営スタイルが特徴的です。また、社員同士のコミュニケーションが盛んで、女性リーダーの登用やダイバーシティ推進などにも積極的に取り組んでいます。
若手や経験の浅い方でも成長機会が豊富なため、積極的に自己成長したい方におすすめの企業です。
(※)参照:ボストン・コンサルティング・グループ合同会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社ローランド・ベルガー|1,249万円
第2位には、ヨーロッパを代表するコンサルティングファームである株式会社ローランド・ベルガーがランクインしました。平均年収は1,249万円(※)です。
社員の自主性を重んじる風土があり、フラットなコミュニケーションが取りやすい環境が高く評価されています。
フレックスタイム勤務制度や育児休暇制度、育児短時間勤務制度など、従業員の生活スタイルやライフステージに合わせた、多様な働き方ができる制度を積極的に導入しています。
(※)参照:株式会社ローランド・ベルガーの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパン|1,198万円
第3位は、平均年収1,198万円(※)のマッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパンです。
世界トップクラスのコンサルティングファームであり、科学的な根拠に基づいた高い問題解決力が強みです。成果主義を重視した働き方が求められますが、結果を出せば年次や役職を問わず柔軟な働き方ができる点が魅力です。
プロジェクトの合間にまとまった休暇が取得でき、フルフレックスのような働き方も可能です。また、若い世代でも成果を出せば昇進や成長の機会に恵まれ、結果に応じて正当な評価を受けることができます。
(※)参照:マッキンゼー・アンド・カンパニー・インコーポレイテッド・ジャパンの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
A.T.カーニー株式会社|1,011万円
第4位は、長い伝統と歴史のあるA.T.カーニー株式会社です。平均年収は1,011万円(※)で、世界各国に拠点を構え、グローバル規模で事業を展開しています。
A.T.カーニー株式会社は個人の成長を重視しており、国際的なネットワークを活かしたキャリアを築きやすい環境が整っています。
日本支社では、金融や通信、自動車や小売など、業界や業種を問わずに幅広い企業の経営サポートを行っています。
(※)参照:A.T.カーニー株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッド|1,002万円
第5位にランクインしたのは、平均年収1,002万円(※)のベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッドです。
「常にクライアント、社員、コミュニティに対して正しいことを行う」を信条として掲げ、これまで多様なクライアントの経営課題を解決してきました。
結果重視にこだわる社風で、若手のうちから裁量権の大きい仕事を任される機会が多く、コンサルタントとして必要なスキルを早期に身につけられる制度や環境が整っています。
(※)参照:ベイン・アンド・カンパニー・ジャパン・インコーポレイテッドの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
デロイトトーマツコンサルティング合同会社|987万円
第6位にランクインした、平均年収は987万円(※)のデロイトトーマツコンサルティング合同会社は、グローバルなネットワークに強みがある総合コンサルティングファームです。
国際的なビジネスプロフェッショナルのネットワークであるDeloitte(デロイト)の一員として、日本のコンサルティングサービスを総合的に担っています。
また、従業員の働きやすさを重視した「メンバーファースト経営」を推進しており、仕事と育児・介護などを両立させるため、職場環境の整備に積極的に取り組んでいる点も大きな特徴として挙げられます。
(※)参照:デロイトトーマツコンサルティング合同会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社|959万円
第7位は、世界4大会計事務所の一角を占める存在でもある、EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社です。平均年収は959万円(※)ですが、役職や年次によっては更なる高収入を狙える可能性があります。
クライアントの戦略立案やM&Aの支援、デジタル変革などを得意分野としており、最先端のAIやソフトウェアを導入し、積極的に若手育成を図る企業風土が特徴的です。
(※)参照:EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
PwCコンサルティング合同会社|955万円
第8位には、世界150ヵ国以上に展開する総合系ファームである、PwCコンサルティング合同会社がランクインしました。平均年収は955万円(※)です。
PwCコンサルティング合同会社では、グローバルなプロジェクトに携われる機会が多く設けられており、国際的に活躍できる人材として成長できる環境が整っています。
ライフステージに合わせた多様な働き方の選択肢が用意されているため、ワークライフバランスを重視した働き方が実現できる点も魅力です。
(※)参照:PwCコンサルティング合同会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
KPMGコンサルティング株式会社|892万円
第9位は、KPMGコンサルティング株式会社です。KPMGコンサルティング株式会社はテクノロジーとコンプライアンスに強みを持つコンサルティングファームで、平均年収は892万円(※)です。
成果主義の文化が強く根付いており、評価制度は基本的に実力に基づいています。しかし、実力と結果を重んじながらも社内の風通しは良く、チーム間で自由に意見交換しやすい
空気感が従業員から高く評価されています。
(※)参照:KPMGコンサルティング株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
アクセンチュア株式会社|832万円
第10位には、平均年収832万円(※)でアクセンチュア株式会社がランクインしました。
アクセンチュア株式会社は世界最大規模のコンサルティングファームであり、グローバルなネットワークと最先端の技術を活かしたコンサルティングを得意としています。
社内のコミュニケーションは比較的オープンで、階層に関係なく意見を求められる文化が特徴的です。
(※)参照:アクセンチュア株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
外資系コンサルに必要なスキル

上述したような、高年収を実現できる可能性が高い外資系コンサルティングファームへの転職を目指す場合は、いくつかのスキルを習得しておく必要があります。
外資系コンサルティングファームに必要なスキルは、主に以下の3つです。
- コミュニケーション能力・英語力
- 論理的思考力
- 強いストレス耐性
それぞれ詳しく解説します。
コミュニケーション能力・英語力
高いコミュニケーション能力は、外資系コンサルタントにとって欠かせません。プロジェクトを成功に導くには、社内外問わず、多様な関係者と協力しながら業務を進める必要があります。
きめ細やかなコミュニケーションが取れるコンサルタントは、クライアントの本質的な課題を抽出し、最適な解決策を提案する能力に優れています。
特に外資系コンサルの場合は、クライアントや上司と意見が対立した場合も、自身の信念やスタンスを曲げずに、建設的な議論を通じて双方にとっての最適解を導き出さなければならない機会が多くあります。
このような場面に遭遇した際も、高いコミュニケーション能力があれば、円滑に業務を進行できるのです。
また、高い英語力を保有していることも、外資系コンサルタントにとって大きな武器となりえます。
企業や配属先によっては業務に英語を用いないこともありますが、海外オフィスと頻繁に交流する部署で働く場合や、上司が英語圏の方の場合、英語力を有していることで活躍の場が一層広がります。
外資系コンサルタントの英語力については、以下の記事でも詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてください。
関連記事:外資系コンサルへの転職は難しい?向いている人と面接のポイントを解説
論理的思考力
外資系コンサルタントには、あらゆる業務で論理的思考力が求められます。
特に、クライアント企業の経営課題や解決策を考えるためには、データや事実に基づいて物事を考える力が非常に重要です。
この他、プロジェクトを進行するにあたって問題が発生した際、細かな原因を分析して現実的な対処法を考案しなければならないとき、クライアントに提案するプレゼン資料の構成を考えなければならないときなど、多様な場面で論理的思考力が重視されます。
強いストレス耐性
外資系コンサルタントファームに関わらず、クライアントワークに求められるものの一つに、強いストレス耐性が挙げられます。
上記のランキングの企業紹介で解説したように、特に外資系コンサルティングファームの多くは、成果主義・実力主義を重んじています。常に結果が求められる中で、ときには強いプレッシャーを感じながら責任の重い業務をこなさなければなりません。
そのような場面でも臆せずに業務に取り組むためには、個人のストレス耐性の強弱が大きく関わってきます。ストレス耐性の強いコンサルタントは、困難な状況でも粘り強く目の前の仕事に向き合い、常に高い成果を上げることができます。
まとめ:外資系コンサルを目指している方は、エンワールド・ジャパンへのご登録をぜひご検討ください
外資系コンサルティングファームへの転職を目指している方は、今回のランキングで紹介したような、高年収を実現できる可能性が高い企業に候補を絞って転職活動を行うのも選択肢のひとつです。
また、実際に転職活動を行う際は、年収だけでなく、企業の経営方針や社風が自身のキャリアビジョンに合致しているかを確認することも重要です。その際、外資系企業に特化した人材紹介サービスを提供するエージェントを活用すると、効率的に転職活動を進められます。
エンワールド・ジャパンは、外資系および日系グローバル企業に特化した人材紹介サービスを提供しており、外資系コンサルティングファームの求人も複数扱っています。気になる方は、ぜひ新規会員登録からご登録ください。