公開日:
更新日:

医療の進歩へ貢献できる医療機器メーカーは、医療分野やメーカー業界への転職を目指す方々から人気があります。また、景気に左右されにくく、安定した収入が期待できるという点も、医療機器メーカーが転職市場で注目を集めている理由の一つです。
しかし、国内にはさまざまな医療機器メーカーが存在するので、転職時のミスマッチを防ぐためには、各社の平均年収や事業規模、社風などを正しく把握しておくことが大切です。
そこで本記事では、2025年最新版の医療機器メーカーの平均年収ランキングを紹介します。外資系医療機器メーカーのランキングや、効率的に転職を実現させるためのポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
【2025年最新版】医療機器メーカーの平均年収ランキングTOP10
企業名 | 平均年収 | |
1位 | 富士フイルムホールディングス株式会社 | 933万円 |
2位 | ソニーグループ株式会社 | 872万円 |
3位 | 日本ライフライン株式会社 | 765万円 |
4位 | オリンパス株式会社 | 754万円 |
5位 | オムロン株式会社 | 740万円 |
6位 | 日本光電工業株式会社 | 722万円 |
7位 | シスメックス株式会社 | 722万円 |
8位 | テルモ株式会社 | 639万円 |
9位 | 株式会社トプコン | 627万円 |
10位 | HOYA株式会社 | 611万円 |
人々の健康や病気の治療に欠かせない医療機器分野は、景気に左右されにくく、常に一定の需要がある業界です。
特に日本は少子高齢化社会の影響を受け、近年では健康寿命の延伸に高い関心を持つ層が増加しています。国内医療機器メーカーの多くはそのような顧客ニーズに応えるべく、更なる医療技術の高度化を目指し、各社が切磋琢磨しながら市場規模を拡大しています。
こうした業界の流れを背景に、医療機器メーカーは今後も安定して成長を続けるであろうことが予測されます。
ここからは、そんな将来性の高い国内医療機器メーカーをより詳しく知るために、国内医療機器メーカーの平均年収ランキングTOP10(※)を紹介します。各社の特徴や社風などもあわせて解説するので、ぜひ参考にしてください。
(※)本ランキングは、2025年9月時点で参照したデータをもとに作成しています。具体的な数値に関しては、時期によって変動する可能性があります。
富士フイルムホールディングス株式会社 | 933万円
医療機器メーカーの平均年収ランキング第1位に輝いたのは、平均年収933万円(※)の富士フイルムホールディングス株式会社です。写真フィルム事業で培った独自技術を基盤に、医療機器や液晶フィルム、半導体材料など、幅広い事業を展開しています。
ワークライフバランスを取りやすい職場環境の整備に注力しており、フレックスタイム制度のほか、失効分の有給休暇を60日まで積み立てて使用できる「ストック休暇」などを導入しています。
(※)参照:富士フイルムホールディングス株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
ソニーグループ株式会社 | 872万円
第2位にランクインしたのは、平均年収872万円(※)のソニーグループ株式会社です。ゲームやネットワークサービス、映画やエンタメ事業などでも知られる企業ですが、医療機器メーカーとしても高い収益を挙げています。
長年培ってきた先進的な映像ソリューション技術や光学技術を応用し、医療現場で使用する高画質カメラやモニター、細胞解析装置などを開発しています。
社員一人ひとりの個性やプライベートを尊重する文化が強く、仕事においては社歴を問わず、努力次第でスムーズな昇給や昇進を目指しやすい環境が整っています。
(※)参照:ソニーグループ株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
日本ライフライン株式会社 | 765万円
第3位にランクインしたのは、平均年収765万円(※)の日本ライフライン株式会社です。1981年の設立以降、心臓ペースメーカーをはじめとする、循環器内科・心臓循環器領域の医療機器を専門に扱っています。
在宅勤務制度や時短勤務制度のほか、年に5日間の休暇を自由に取得できる「フレックスホリデー制度」を導入するなど、それぞれの社員が多様な働き方を実現できる環境が整っています。
(※)参照:日本ライフライン株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
オリンパス株式会社 | 754万円
ランキング第4位は、平均年収754万円(※)のオリンパス株式会社です。
1919年の設立当初は、カメラやICレコーダーといった光学機器を扱う企業として知られていましたが、現在は消化器内視鏡を中核とした医療事業にも注力し、消化器内視鏡においては世界シェア7割もの売上を挙げています。
コアタイムなしのフレックス制度のほか、産前産後休暇や育児休暇、ベビーシッター補助制度なども充実しており、ライフスタイルに左右されずに長期的に働ける環境が整っています。
(※)参照:オリンパス株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
オムロン株式会社 | 740万円
第5位にランクインしたのは、平均年収740万円(※)のオムロン株式会社です。工場の自動化を支える制御機器や電子部品のほか、世界で導入されているヘルスケア製品などを手がけています。
社歴や役職に関係なく意見を出し合える、風通しのよい社風が根付いているのも同社の特徴です。また、全社的に有給休暇取得を推進したり、入社初年度から副業への挑戦を許可したりと、多様な働き方の実現に向けてさまざまな取り組みをしている点も大きな魅力です。
(※)参照:オムロン株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
日本光電工業株式会社 | 722万円
第6位は、平均年収722万円(※)の日本光電工業株式会社です。多数のトップシェア製品を誇る医療機器メーカーですが、なかでも脳波計は国内市場シェア90%を獲得し、圧倒的な売上で市場を牽引しています。
近年はテレワーク制度やフレックスタイム制度などを導入し、積極的に働き方改革を進めています。キャリア教育やOJT制度が整っていることから、業界知識に長けた理系出身者だけでなく、業界未経験者や文系出身者など、多様なキャリアを持つ人材が第一線で活躍しているのも同社の大きな特徴です。
(※)参照:日本光電工業株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
シスメックス株式会社 | 722万円
平均年収722万円(※)で同率6位にランクインしたのは、シスメックス株式会社です。血液や尿などを調べる検体検査領域を中心に事業を展開し、血球計数検査や血液凝固検査、尿検査の分野では世界トップシェアを誇ります。
福利厚生が充実しており、社員はカフェテリアプラン制度やキッズパーク(社内託児所)などを利用できます。コアタイムなしのフレックスタイム制度を導入しているため、入社後は柔軟な働き方を実現しやすいでしょう。
(※)参照:シスメックス株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
テルモ株式会社 | 639万円
第8位は、平均年収639万円(※)のテルモ株式会社です。世界160以上の国と地域へ、カテーテル治療や心臓外科手術、糖尿病管理や輸血・細胞治療などに関する製品・サービスを提供しています。
最低週1回のノー残業Dayを設定するほか、社員一人ひとりの日々の就業時間管理を徹底しているなど、仕事とプライベートを両立しやすい職場環境が整っています。
(※)参照:テルモ株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
株式会社トプコン | 627万円
第9位にランクインしたのは、平均年収627万円(※)の株式会社トプコンです。医療分野では精密光学技術を基盤に、眼科医療機器や眼科診療支援システムなどを製造しています。
フレックスタイム制度や在宅勤務制度のほか、子育てや介護に応じた時短・短日勤務制度を取り入れています。最大で家賃の7割を会社が負担する社宅制度など、各種福利厚生が充実している点も魅力です。
(※)参照:株式会社トプコンの評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
HOYA株式会社 | 611万円
第10位を飾るのは、平均年収611万円(※)のHOYA株式会社です。ライフケアと情報・通信という2つの領域において、医療用内視鏡や白内障用眼内レンズ、メガネやコンタクトレンズなど、さまざまな製品を多角的に展開しています。
社員それぞれの多様性を重視する社風で、女性管理職の積極的登用や男性社員の育休推進など、ライフステージの変化に左右されにくい職場環境の整備に積極的に取り組んでいます。
(※)参照:HOYA株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
外資系医療機器メーカーの平均年収ランキング
企業名 | 平均年収 | |
1位 | 日本メドトロニック株式会社 | 954万円 |
2位 | ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 | 857万円 |
3位 | GEヘルスケア・ジャパン株式会社 | 845万円 |
4位 | シーメンスヘルスケア株式会社 | 817万円 |
5位 | ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社 | 808万円 |
スピーディーな昇進を目指したい方や、社歴を問わずにグローバルに活躍したい方は、外資系医療機器メーカーを転職先候補に入れてみるのも一案です。
医療機器メーカーに限らず、外資系企業の多くは個々の裁量権が大きく、実力や成果次第ではスピード感のある昇進・昇給を実現できます。そのため、外資系医療機器メーカーへ転職すれば、自身の理想のキャリアを手に入れられるかもしれません。
そこで次は、外資系医療機器メーカーの平均年収ランキングTOP5(※)を紹介します。ぜひ参考にして、自身の転職活動に活かしてください。
(※)本ランキングは、2025年9月時点で参照したデータをもとに作成しています。具体的な数値に関しては、時期によって変動する可能性があります。
日本メドトロニック株式会社 | 954万円
外資系医療機器メーカーの平均年収ランキング第1位は、平均年収954万円(※)の日本メドトロニック株式会社です。アイルランドに本社を置くメドトロニックの日本法人であり、心臓ペースメーカーを含むさまざまな医療機器の製造や販売を行っています。
メドトロニックは世界350以上の拠点を展開し、95,000人以上の従業員が所属するワールドワイドに活躍する企業です。リモートワーク制度やフレックスタイム制度を取り入れており、2025年版 「働きがいのある会社」認定においては、4年連続で「働きがい認定企業」に認定されています。
(※)参照:日本メドトロニック株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社 | 857万円
第2位にランクインしたのは、平均年収857万円(※)のジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社です。アメリカに本社を置く世界的なヘルスケア企業であり、医療機器やコンタクトレンズなどを提供しています。
世界60ヵ国以上に拠点を展開し、国内外問わず多くの社員がグローバルに活躍しています。社員の研修制度や資格取得に関する支援も充実しており、成長意欲の高い方であればやりがいを感じながらスピーディな昇進・昇給を目指せるでしょう。
(※)参照:ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
GEヘルスケア・ジャパン株式会社 | 845万円
第3位は、平均年収845万円(※)のGEヘルスケア・ジャパン株式会社です。アメリカに本社を置くGEヘルスケアの日本法人であり、1982年の設立以降、医療現場で使用する画像診断装置やデータ分析サービスなど、さまざまな製品やサービスを展開しています。
世界約450、国内だけでも約60箇所に拠点をもつ世界的な大手企業としても知られています。有給休暇や長期休暇を取得しやすく、ワークライフバランスを重視した働き方を実現しやすい点が魅力です。
(※)参照:GEヘルスケア・ジャパン株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
シーメンスヘルスケア株式会社 | 817万円
第4位にランクインしたのは、平均年収817万円(※)のシーメンスヘルスケア株式会社です。ドイツに本社を置くシーメンスAGの日本法人であり、体外診断薬や画像診断装置など、多様な医療製品やサービスを提供しています。
社内の風通しはよく、フルフレックス制度やリモートワーク制度が全社的に浸透しています。有給休暇も自身のタイミングで取得しやすいため、柔軟性の高い働き方ができる企業といえるでしょう。
(※)参照:シーメンスヘルスケア株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社 | 808万円
第5位を飾るのは、平均年収808万円(※)のボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社です。心血管疾患や消化器系疾患などの診断・治療製品を提供し、グローバルに活躍する医療テクノロジーのリーダー的存在として、顧客の幅広いニーズに対応しています。
アメリカで1979年に誕生して以来、日本をはじめ、フランスや中国などにも拠点を展開しています。社員のワークライフバランスを重視する社風が特徴的で、成果を出せば社歴を問わずに自由度の高い働き方を実現できます。
(※)参照:ボストン・サイエンティフィックジャパン株式会社の評判・口コミ|エンゲージ会社の評判
外資系医療機器メーカーへ効率的に転職する方法
外資系医療機器メーカーは転職市場においても比較的競争率が高いため、転職を叶えるには事前にいくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
ここでは、外資系医療機器メーカーへ効率的に転職するための3つの方法について、それぞれ詳しく解説します。
語学力を身につける
外資系医療機器メーカーへの転職を実現するには、一定レベルの語学力を身につけておくことをおすすめします。
求められる語学力は職種やポジションによって異なりますが、一般的にTOEICのスコア700点以上を獲得していれば、英語を使った日常業務はスムーズにこなせるといわれています。
また、専門性の高い用語を使って英語で会議やプレゼンテーションなどを行うスキルがあることを証明するには、TOEIC800点ほどのスコアを獲得しておくとよいでしょう。
高い英語力がなければ外資系医療機器メーカーに転職できないというわけではありませんが、優れた語学力があれば他の転職者との差別化にもつながり、入社後にグローバルに活躍できる可能性も高まります。
最新の製品知識や業界ルールを押さえておく
外資系医療機器メーカーの多くは即戦力人材を求めて採用活動を行っているため、最新の製品知識や業界ルールを押さえておくことで、選考をスムーズに通過しやすくなります。
外資系・日系問わず、医療機器を扱うメーカーは国際規格に基づく品質管理が必須なので、製品や業界の詳しい知識があると企業からの信頼を獲得できます。
最新の薬機法や志望する領域の製品カテゴリなど、選考時に自身の知識の豊富さをしっかりと示すことができれば、入社後に即戦力として活躍できる人材であることを分かりやすくアピールできるでしょう。
外資系医療機器メーカーの転職実績が豊富なエージェントを利用する
外資系医療機器メーカーへの効率的な転職を目指す場合は、転職実績が豊富な転職エージェントを利用するのも有効な方法です。
転職エージェントに登録することで、専門知識を持ったプロのコンサルタントに自身の転職活動を手厚くサポートしてもらえます。選考対策に関する具体的なアドバイスも受けられるため、自分一人で行うよりも円滑に転職活動を進められるはずです。
また、一般公開されていない非公開求人にも応募できるのも、転職エージェントを利用するメリットの一つです。応募先の幅が広がるので、今まで出合えなかった理想の転職先を見つけやすくなるでしょう。
外資系医療機器メーカーに転職してグローバルに活躍したい方は、エンワールドへの登録をご検討ください
医療機器メーカーへの転職を目指す際は、今回紹介したような平均年収が高い企業に絞って転職活動を進めるのも一案です。スピーディーな昇進を目指す方や、グローバルな環境で活躍したい方は、外資系医療機器メーカーへの転職を検討してみてもよいかもしれません。
ただし、外資系医療機器メーカーは転職難易度が比較的高いため、転職を実現するには実績豊富な転職エージェントに相談することで理想の転職を叶えやすくなるでしょう。
エンワールドは、外資系・日系グローバル企業に特化した転職エージェントです。専門性に優れた専任のコンサルタントが、一人ひとりに合った転職活動を徹底サポートいたします。外資系医療機器メーカーの求人も多数扱っているので、興味のある方はぜひ新規会員登録してみてください。

執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。