転職活動の準備として職務経歴書を作成したいものの、特に初めての転職の場合は、どのように作成すべきか悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
この記事では、職務経歴書の書き方の基本や希望職種ごとの書き方のポイントに加え、外資系企業へ応募する際には求められることのある、英語の職務経歴書についても解説します。フォーマットやテンプレートも紹介しているので参考にしてください。
職務経歴書で担当者が見ているポイント
採用担当者に「ぜひ会ってみたい」と思ってもらえる職務経歴書にするためには、書き方の基本を押さえ、第一印象がよく、分かりやすい書類作成を心がけることが大切です。合わせて、企業が求める人物像やスキルに合っており、戦力として活躍できる人材であることをアピールすることも大事です。
そのためには、企業の求めている人物像をあらかじめ確認し、自分のキャリアを棚卸し整理した上で書き始めるようにしましょう。
職務経歴書に書くべき内容とポイント
ここでは、基本的な職務経歴書において、書くべき項目や内容、効果的にアピールできる職務経歴書にするために意識すると良いポイントを紹介します。
※応募する業界・職種によって記載内容は異なります。
1. 日付は西暦表記に統一する
郵送で提出する場合は、書類発送日、面接日に持参する場合は、面接日の日付を記入します。
2. 職務要約はアピールしたい内容を簡潔にまとめる
業務の実績やマネジメント経験などのアピールポイントを、具体的な数字を交えながら、3〜5行程度にまとめて簡潔に記します。
3. 活かせる経験・知識・スキル
これまでの経験を通して、転職先に活かせる経験や知識、技術について、活躍するイメージが伝わるようアピールします。
4. 職務経歴は数字などを用いて具体的に
会社規模や企業概要が伝わるよう、会社について事業内容や資本金、従業員数を記し、その会社での職務経歴を次のような項目について、できるだけ具体的な根拠と金額・量・規模などの数字を用いて記載します。
- 期間(西暦表記)
- 配属部署、担当地域、部下の人数
- 取り扱い商品、製品、種類、サービス
- 商品単価や取扱量
- 顧客や取引先相手
- 業務範囲
- 得られた成果や実績、評価
- 工夫したポイントやエピソード
複数の会社に転職経験のある場合は、この項目を繰り返します。
5. 資格・スキル
資格や語学力、使用していたツールやソフト、開発言語などのスキルなど、応募先の業務に関わるものを優先して記載します。
6. 自己PR
これまでのキャリアを通じてどのように会社や事業に貢献できるのかを記載します。
自分に合った形式の職務経歴書を活用しよう
職務経歴書には、大きく分けて3つの種類があります。以下で、特徴や利点を紹介するので、キャリアに応じて自分にあったものを選びましょう。
- 編年体型式:キャリアや実績を過去から経験した順に書く形式です。キャリアの一貫性やステップアップの過程を伝えたい場合に有効です。
- 逆編年体形式:最も一般的なフォーマットで、現在から過去に遡って業務内容や実績を書く形式です。重視されがちな直近の能力やスキルを最初に伝えることができます。
- キャリア形式:職務経歴を業務内容やプロジェクトごとに分類して書く形式です。知識やスキルがわかりやすく伝えられ、特に複数の会社や部門で一貫したスキルを身に着けてきた人におすすめです。
職種別の職務経歴書の書き方とポイント
転職を希望する職種によっても、職務経歴書にまとめる要素やアピールポイントが異なります。ここでは、3つの職種について書き方やポイントを解説します。
営業職
業界や顧客によって、求められる経験や知識は違いますが、経験の書き方としては、どんな商品やサービスを誰に対して、どのような手法でどれだけ売り上げたかを数字を交えて書くというポイントは共通です。工夫点を交えながら、企画力や提案力、交渉力、課題解決力などをアピールできるエピソードを選ぶことも大事です。
技術職
企業が技術職に求めるのは、専門性のある実務経験やスキルです。転職希望先の企業のニーズに合わせた、自分の技術やスキルを記載しましょう。他部門との連携におけるコミュニケーション能力やマネジメント能力などをアピールすることも大切です。
オフィスワーク職
経験やスキルを記載する際に、いかに事務スキル・正確性・ホスピタリティに優れているかをアピールすることが大事です。
会社の規模によって仕事内容が異なるため、自分の役割を明確に記すようにもしましょう。
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英語の職務経歴書の書き方とポイント
英文レジュメ(職務経歴書)でも、経験やスキルをシンプルかつわかりやすく伝えることが大事です。
特定のフォーマットはありませんが、ここでは、汎用的なフォーマットについて、英文レジュメの書き方とポイントを解説します。
※応募する業界・職種によって記載内容は異なります。
各項目に記載する内容は、以下の通りです。内容のポイントは日本語の職務経歴と同様です。
- 氏名や連絡先
- オブジェクティブ
- 職務要約
- 職務経歴
- 学歴
- 資格
- スキル
書き方のポイント
- 主語を省略し簡潔に箇条書きにする
- Managed、Coordinated、Achievedなどのアクション動詞を使う
- 文法やスペルに誤りがないかをネイティブにチェックしてもらう
まとめ
職務経歴書は、日本語でも英語でも、端的にわかりやすく、かつ、採用担当者にしっかりとアピールできるよう考えて作成しましょう。
自分だけでは、客観的にチェックすることが難しい場合は、外資系企業の転職に強いエージェントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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