キャリアアップは、自身のライフプランを考えるうえで大切な要素のひとつです。しかし、転職でキャリアアップを実現するのは難しいのではないかと疑問を持つ方もいるでしょう。
この記事では、キャリアアップに失敗しやすいパターンや、できる人の考え方を詳しく紹介します。
転職の成功につながるキャリアプランの立て方も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
キャリアアップとは
キャリアアップとは、今よりも専門的な知識を深めて経歴を高めたり、より収入の高い仕事や地位の向上を求めて転職したりすることです。例えば、「転職して前の会社より大きな仕事に携わる」「部下を持ちマネジメント業務に携わる」「派遣社員から正社員になる」など、仕事の幅や裁量を広げることがキャリアアップに該当します。
キャリアアップを通じて自分の市場価値が高まり、長期的なキャリア形成において有利になる可能性があります。転職を考えている方は、積極的にキャリアアップを目指したほうがよいでしょう。
また、キャリアアップはさまざまな意味を持ちますが、なぜキャリアアップしたいのか、どのようにキャリアアップするのかは自分で考える必要があります。目的を明確にしたうえで具体的なアクションをとることが、重要なポイントといえるでしょう。
キャリアチェンジとの違い
キャリアアップと似た言葉のキャリアチェンジは、新たに未経験の業種や職種で働くことを指します。例えば、「建設業界からIT業界へと転職する」「事務職から営業職につく」などがキャリアチェンジです。
キャリアチェンジは、現在の仕事での長期的な展望が見えない方や、新たな分野にチャレンジしたい方などに向いています。
スキルアップとの違い
スキルアップとは、仕事の能力を上げることを指します。例えば、資格を取得したり、営業トークを磨いたりすることがスキルアップです。
転職でキャリアアップをする際、スキルの高さは重要なアピールポイントの一つであり、スキルアップは転職を成功させる前提ともいえます。
転職でキャリアアップするのは難しい?失敗しやすいパターン
転職でキャリアアップするのが難しいかどうかは、転職先や経歴、スキルなどによってさまざまです。ここでは、転職に慣れていない方が陥りがちな、失敗しやすいパターンを3つ紹介していきます。
短期的な視点でキャリアを考えている
転職でキャリアアップを目指す際、短期的な視点でキャリアを考えてしまうのが失敗しやすい例の一つです。多くの転職先を比較するなかで、年収アップなど目先の利益のみに捉われると、中長期的に必要な経験やスキルを見落とす可能性があります。
短期的な視点で転職先を選ぶと、入社してから仕事内容に違和感を持ち、再び転職を検討するなどミスマッチにつながります。短期間での繰り返しの転職によって、希望どおりに採用されにくくなり、かえってキャリアアップが遠ざかる可能性もあるため注意が必要です。
転職先や働き方の選択肢を幅広く検討できていない
転職の知識が不足しており、希望のキャリアを実現するための手段を幅広く検討できていないことも、失敗するパターンの一つです。少ない選択肢だけをみていると、転職先を妥協して選んでしまいかねません。
ひと口にキャリアアップといっても、「より規模の大きい企業を目指す」「仕事の幅や裁量を広げる」「社内で昇進を目指す」など方法はさまざまです。情報収集が十分ではなく、狭い視野で転職の方向性を考えてしまうと、キャリアアップを実現するのは難しくなるといえるでしょう。
自分のビジョンや資質を面接で的確に伝えられていない
転職面接の際に、キャリアアップに関する自分のビジョンや資質を面接でアピールできないことも、失敗しやすいパターンの一つです。企業が好待遇で社員を採用する場合、面接で応募者の資質をチェックする視点も厳しくなります。
面接でマイナスに評価される例として、転職先で活躍するイメージが不明確である、前職への不満を言ってしまうなどが挙げられます。たとえスキルや経歴が優れていても、自己分析や面接対策が不十分だとキャリアアップの実現は困難になりがちです。
転職でキャリアアップできる人の考え方
転職でキャリアアップできる人は、幅広い視点からキャリアを検討している傾向があります。ここでは、その考え方を4つのポイントに分けて詳しく紹介していきます。
中長期の目標から逆算して具体的な行動を決める
転職でキャリアアップを目指すためには、中長期の目標を明確にしたうえで、目標達成につながる行動を決めるのがポイントです。実際に企業を選ぶ段階になると、さまざまな条件に目移りする可能性があるので、自分のなかで明確な軸を持つ必要があります。
転職活動を始める前に、中長期で実現したいキャリアから逆算して、必要なスキルや経験、人脈を言語化しましょう。また、目標の達成状況をチェックして、必要な行動を継続的に見直すことをおすすめします。
待遇面だけでなく自分が成長できるかを考える
転職先を選ぶ際には、待遇面だけでなく、自分が成長できる環境であるかどうかを考えることが重要です。もちろん報酬やポジションは大切ですが、企業によって昇給・昇格のルールや慣行が異なるため、入社時点の待遇のみを重視するのはおすすめできません。
成長できる環境であれば、長期的にスキルや能力を磨けるため、自身のキャリアアップにつながるでしょう。もし転職によって短期的に収入が減っても、成長にともない自身の市場価値が上がることで、待遇のさらなる改善も期待できます。
キャリアチェンジや社内でのキャリアアップも検討する
転職によるキャリアアップだけでなく、キャリアチェンジや社内でのキャリアアップもあわせて検討することが重要です。幅広い選択肢を比較したうえで、キャリアアップを選択するプロセスを踏むことによって、後悔のない転職につながります。
キャリアチェンジは未経験分野への挑戦であり、難しい印象を持たれることがありますが、汎用的なスキルを活かして転職できる例は少なくありません。また、社内でのキャリアアップとして、現在のポジションにとらわれずに、社内公募制度などを利用して積極的に仕事の幅を広げることで、結果的に目標のキャリアが実現する可能性もあります。
外資系企業も転職先の候補に入れる
キャリアアップを目指すために、日本企業だけでなく、外資系企業も含めて幅広く転職先を検討することをおすすめします。外資系企業は日本企業と比べて数は少ないものの、中途採用に積極的な企業が多く、転職する年齢に関わらず有力な選択肢です。
また、外資系企業は成果主義を採用する傾向があり、スキルの高さが昇格や年収アップに反映されやすいのが特徴です。同僚との競争環境のなかで成長しやすいため、仕事の幅や裁量を広げるキャリアアップにも向いています。
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転職によるキャリアアップを成功させる鍵|キャリアプランの立て方
転職によるキャリアアップを成功させる鍵が、中長期の目線でキャリアプランを立てることです。キャリアプランとは、これからどういうキャリアを築いていきたいかに関する目標や計画を指します。
ここでは、効果的なキャリアプランの立て方について、3つのポイントを紹介していきます。
☑ 経験やスキルの棚卸しを通じて明確なビジョンを描く
キャリアプランを立てる前提として、これまでの経験やスキルの棚卸しによって、将来の明確なビジョンを描くのがポイントです。自分を理解しないままキャリアプランを描いても、現在の自分の能力ではたどり着けない目標設定をしてしまう可能性があります。
「5年後はこういう仕事をして、10年後はこうありたい」など、自分がやりたいことを具体的に書き出してみましょう。また、待遇や成長環境、ワークライフバランスなど各要素に優先順位をつける必要もあります。
過去の仕事で経験したことを振り返り、自分が何で達成感を得たのかが重要なヒントとなるでしょう。
☑ 中長期の目標と現状のギャップから必要な行動を洗い出す
キャリアプランを立てる際、中長期の目標と現状のギャップを踏まえ、今後必要となる経験やスキル、資格を洗い出す必要があります。転職先選びにおいても、目標までのギャップを埋めるために意味のある転職かどうかが有力な判断軸の一つです。
例えば、「現在25歳で30歳にはプロジェクトのリーダーとして働きたいから、3年後にはこういう仕事に携わる」などと年単位で細分化して考えるとよいでしょう。また、転職先は外資系企業も含めて、幅広い視点で検討することをおすすめします。
☑ キャリアに関して知見のある第三者の視点を取り入れる
キャリアプランの大枠ができたら、キャリアに関して知見のある第三者の視点を取り入れるのがポイントです。自力のみで検討すると、どうしても先入観に捉われた狭い発想になりがちで、魅力的な選択肢を見落としかねません。
転職エージェントであれば、豊富な知見からキャリアプランの作成を丁寧にサポートし、転職者が気付かないような新しい選択肢も提示できるのが強みです。
エンワールド・ジャパンでは「入社後活躍」をミッションに掲げ、選考通過から入社後まで、転職を希望する方一人ひとりの希望に沿ったキャリア実現を徹底支援します。
転職によるキャリアアップに向けた採用面接のコツ
転職によるキャリアアップを目指す際、企業選びやキャリアプランの作成はもちろん、採用面接における的確なアピールが重要です。ここでは、採用面接のコツを2つ紹介していきます。
☑ 応募先のニーズに合わせて自分をアピールする
志望動機を聞かれた際には、事前に応募先企業のニーズを把握しておき、それに沿ってスキルや実績をアピールするようにしましょう。自身を採用することで企業にどのようなメリットがあるかを明確に伝えるだけではなく、企業の成長戦略にどう貢献できるかを具体的に示すことが重要です。
また、「どうしてこの会社を選んだのか」「活躍できる人材なのか」という企業側の問いかけに答えられるように、自らのスキルやそれを裏付ける具体的なエピソードを整理する必要もあります。自身のキャリアプランと企業での活躍がマッチしていることを伝えれば、熱意が伝わるのはもちろん、入社後に希望どおりのポジションに配置される可能性もあります。
☑ キャリアアップしたい理由を前向きに伝える
面接でキャリアアップへの意欲をアピールするには、前向きなフレーズで、転職によってどのような成長やスキルアップを期待しているか具体的に伝えることが重要です。特に、採用担当者は応募者が企業の業務へ柔軟に対応できるのかをチェックしており、ネガティブな発言は職場環境への適応力の低さとして評価されかねません。
面接の際には、「前職で培ったスキルや経験をさらに活かして、企業のこういうところに貢献したい」など、キャリアアップへの意欲を企業の業務と結びつけて伝えましょう。特に外資系企業の場合、ジョブ型雇用を前提とした評価基準に沿って採用が判断されるため、「入社後にどのようなことができるのか」を具体的にアピールすることをおすすめします。
まとめ
転職でキャリアアップを目指すためには、自身の経験やスキルの棚卸しを通じて、中長期的な視点でキャリアプランを立てることが成功の鍵です。転職先は外資系企業も含めて幅広い選択肢を検討したうえで、面接では採用側のニーズに沿って自身をアピールする必要があります。
効果的なキャリアプランの作成や面接対策は、情報収集が難しい、客観的な視点が持ちにくい、適切な対策方法が分からないなど、一人で進めるのは困難な場合が多くあります。そのため、プロのアドバイスが得られる転職エージェントの活用を検討してみましょう。
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