TOEIC(Test of English for International Communication、国際コミュニケーション英語能力テスト)は、日本で最も知名度の高い英語能力の測定テストといえます。就職活動対策の一環として、TOEICのハイスコア取得に励んだ記憶のある方もいるのではないでしょうか。
ここでは履歴書に書くと有利になるTOEICのスコアについて、また履歴書にTOEICのスコアを記載する際のポイントについて紹介します。
TOEICは転職に有利になる?
日本はすでに超高齢化社会に突入しており、現在の出生率を見れば、少子高齢化の進行と内需の縮小化が明らかなことから、勢いのある新興国が多い東南アジアなどに進出する動きがさまざまな業界において顕著になってきています。
一方で、M&Aなどが活発化して業界再編が進み、、外資系企業が日本市場に新たに参入するケースも増加傾向にあります。加えてダイバーシティ経営も進み、さまざまな国籍の人材が日本で働くようになりつつあることを、肌で感じている方もいることでしょう。
このように、グローバル化が進む日本において、ビジネスパーソンに語学力が求められるようになっているのは当然の流れといえるでしょう。
元々語学力が求められる外資系企業や日系グローバル企業はもちろん、これからは日本企業においても語学力が欠かせないスキルとして見なされる時代になるでしょう。
そのため、語学力を客観的に証明できるTOEICで高いスコアを取得していることは、履歴書に記載すると転職で有利になる可能性は高いといえるでしょう。
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TOEICのスコアは何点から履歴書に記載していいの?
「TOEICは転職に有利になる」といっても、何点であっても記載すれば有利になる、というわけではありません。
応募先企業が求めている語学レベルを上回るスコアを取得していることが、記載できる条件といえるでしょう。ここでは、一般的にどの程度のスコアを取得していれば履歴書に記載できるのか、その目安について紹介します。
特に業務に英語を使用しない企業の場合
日本企業など、特に日常業務に英語を必要としない企業の場合、TOEICの一般的な平均点が記載する、しないの目安になるといえるでしょう。
直近のTOEICの平均点(少数点以下切り捨て)は、第291回(2022年3月20日午後)が603点、第290回(2022年3月20日午前)が610点、第289回(2022年2月27日午後)が605点、第288回(2022年2月27日午前)が617点、第287回(2022年1月30日午後)が600点となっています。
この結果を踏まえると、600点以上は確実に必要だといえるでしょう。600点ではマイナスにもならないがアピールにもつながらないというラインですから、履歴書に記載するのであれば650点以上は欲しいところです。
外資系企業・日系グローバル企業の場合
職務レベルや職種にもよりますが外資系企業や日系グローバル企業では、日常的に英語を使用するところが多いです。ミーティングやメール、社内文書などがすべて英語であるため、日常会話以上、すなわちビジネスレベルの語学力がないと業務に支障が出る可能性があります。
また、日本企業であってもグローバル化やダイバーシティが進んでおり社内公用語に英語を採用しているという場合は、外資系企業・日系グローバル企業と同じ基準と考えたほうがよいでしょう。
外資系企業や日系グローバル企業で通用する英語力の目安は700点だとされています。とはいえ、700点台ではそこまで有利になるというレベルではなく、最低限のことはそれなりに英語で対応できるという認識を先方に与える程度といってもいいでしょう。
外資系企業や日系グローバル企業で「アピールにつながる」「有利になる」というのであれば、目安として800~850点以上は必要になると考えてください。
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履歴書にTOEICのスコアを記載する際に気をつけたい4つのポイント
ここでは、TOEICのスコアを履歴書に記載する際の注意点を紹介します。有利になるためには、正しい方法で記載することも大切です。
直近2年以内のスコアを記載する
厳密にいえば、TOEICのスコアに有効期限はありません。車の免許のように期限が過ぎると使用できないというものではないので、理屈としては何年前のものでも履歴書に記載できますが、一般的にはTOEICの公式認定証の再発行期限である2年が目安になります。
そのため履歴書には、2年以内に受けたTOEICのスコアを記載するようにしましょう。2年ごとにTOEICを受験し、いつでも転職できるように備えておいたり、現状の自分の語学力を常に把握しておいたりするのもおすすめです。
記載は略称ではなく公式名称で
履歴書にTOEICのスコアを記載する際には、略称ではなく公式名称で記載するようにしましょう。これはTOEICに限らず、どんな資格でも同様です。
TOEICを履歴書に記載する際の公式名称は、「TOEIC Listening & Reading Test」または「TOEIC スピーキング & ライティング 公開テスト」です。資格欄には、受験した年月、TOEIC公式名称、取得スコアの順で記載するといいでしょう。
ほかの英語資格があれば、併せて記載する
もしもTOEIC以外にも英語に関する資格を取得しているのであれば、TOEICのスコアとあわせて記載することで、より強力なアピール材料になるでしょう。
アピールにつながる英語資格はさまざまありますが、日本で知名度が高いのは「実用英語技能検定」、通称「英検」でしょう。最も上位のグレードである1級は、TOEICのスコア・950点程度の英語力だとされています。
このほか、海外において認知度の高いTOEFL(Test of English as a Foreign Language)、IELTS(International English Language Testing System)、国連英検(国際連合公用語英語検定試験)なども効果的でしょう。
応募先企業の応募条件にTOEICのスコアの記載がないか確認する
TOEICのスコアを履歴書に記載する前に、応募先企業がTOEICのスコアにおいて基準点を設けていないか確認しましょう。
企業や業種によっては、非常に高いTOEICのスコアを要求していることもあります。確認せずに応募先企業が提示しているレベルに到達していないスコアを記載すると、有利になるどころか不利になる可能性があるのです。
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TOEICのスコアに見合った実践的な英語力も身につけておこう
TOEICでハイスコアを取得しておくと転職に有利に働くでしょうが、TOEICのスコアを上げることのみを目標にして、TOEIC対策に偏った英語学習をしないように心がけましょう。
TOEICのスコアはあくまでも客観的にわかりやすく語学力を証明するものであり、TOEICでハイスコアを取得することが最終目的ではありません。語学を必要とするビジネスの現場で問題なく業務が遂行でき、意思疎通できる語学力を身につけるのが本来の目的です。
近年では、TOEICがハイスコアであっても、実際の現場で英語が話せなかったり聞き取れなかったりするケースも見られるといいます。
本当の意味で転職を有利に運び、成功させるためには取得しているTOEICのスコアに見合った、実践的な語学力を身につけておくようにしましょう。
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まとめ
TOEICのスコアを活かして、外資系企業や日系グローバル企業へ転職したいと考えているのであれば、外資系企業・日系グローバル企業に強い転職エージェントの力を借りるのもおすすめです。
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※参考:一般財団法人 国際ビジネスコミュニケーション協会「公開テスト 平均スコア・スコア分布一覧」