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オファーレターとは、採用通知書や労働通知書の役割を担う書類です。最終選考後、正式な内定通知として発行されるものであり、近年は外資系企業だけでなく、日本企業でも浸透してきています。オファーレターを受け取った場合は、必ず内容を確認し、面接時の説明と相違がないかを確認することが大切です。
本記事では、オファーレターの役割に触れつつ、確認するべきポイントを解説します。受け取り時の注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
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オファーレターは、内定条件や労働条件を正式に示す重要な書類です。給与・年俸、入社日、役職、試用期間、福利厚生などの内容は、入社後の働き方やキャリアに大きく影響します。面接時の説明と相違がないかを事前に確認し、納得したうえで承諾することが、トラブルを防ぐための重要なポイントです。
オファーレターとは
オファーレターとは、企業との最終面接を終えて内定が正式に決まった際に発行される書類です。採用を通知する内容や転職後の詳しい労働条件が記載されており、採用通知書と労働条件通知書の意味合いを持ち合わせています。
応募者がオファーレターの内容を確認し、書類にサインして送り返すと正式な内定承諾となり、法的拘束力が生じます。
企業によっては内定の連絡が口頭で行われることもありますが、入社後のトラブルを未然に防ぐためにもオファーレターの発行を依頼しましょう。
オファーレターの役割
オファーレターの主な役割は以下のとおりです。
- 正式な採用通知
- 労働条件の明確化
- 将来的なトラブルの防止
- 承諾率の向上
オファーレターは、企業側の「正式に採用したい」という意思を伝える重要な書類です。給与や休日、福利厚生などの労働条件を明確にすることで、応募者に安心感を与えます。
また、双方が労働条件を把握し、合意することで、将来的なトラブル防止にもつながります。
主な記載項目
オファーレターには、主に以下のような項目が記載されています。
- ポジション(入社後に配属される部署名、役職など)
- 入社予定日
- 勤務地
- 勤務時間
- 休日・休暇
- 試用期間と試用期間中の扱い
- 給与・年俸の額と支給方法
- インセンティブ・賞与の有無と支給条件
- 昇給の制度や条件
- 残業代
- 福利厚生
- RSU(Restricted Stock Unit)
- NDA(Non-Disclosure Agreement、機密保持契約)
RSU(Restricted Stock Unit)は「制限付き株式付与業績給の有無」のことです。条件(一定期間の勤務など)を達成した社員に対し、企業が自社の株式を無償で交付する株式報酬制度であり、外資系企業を中心に採用されています。
外資系企業のオファーレターで確認するべきポイント
企業からオファーレターを受け取ったら、内容をしっかりと読んだうえで、これまでの面接で受けた説明と相違がないか確認することが重要です。
オファーレターに記載される項目のうち、特に慎重にチェックしておくべきポイントを解説します。2. 外資系企業のオファーレターで確認するべきポイント 企業からオファーレターを受け取ったら、内容をしっかりと読んだうえで、これまでの面接で受けた説明と相違がないか確認することが重要です。 オファーレターに記載される項目のうち、特に慎重にチェックしておくべきポイントを解説します。
入社日
入社日は雇用契約の開始日を明示し、給与発生や社会保険加入の起点を把握するための重要な項目です。入社日を確認することで、現職の退職日や引き継ぎ期間との兼ね合いを見極めやすくなります。
一方、退職交渉や引き継ぎ期間によっては、記載された日程での入社が難しい場合もあるでしょう。そのため、入社日の変更可否についても確認しておくと安心です。
配属先と役職
配属部署や役職は、業務内容や責任範囲を左右する重要な項目です。オファーレターに明記された内容が面接時の説明と一致しているかを確認することで、入社後のトラブルを防げます。
外資系企業では、オファーレターと併せて「職務記述書(Job Description)」が提示されることが多いため、両者を照らし合わせて役割を把握することが大切です。
休日・休暇・勤務時間
オファーレターでは、年間休日の日数のほか、特別休暇の種類と日数の確認も必須です。外資系企業は日本企業と異なり、お盆や年末年始の休みが設けられていない企業が多くあります。
また、1日の労働時間についても確認しておきましょう。
試用期間
外資系企業の試用期間は、日本企業より長めの6カ月とする企業が多い傾向があります。試用期間中は、仕事の能力やパフォーマンスが出せているか、企業文化になじめるかなどがチェックされます。
給与・年俸・インセンティブ
給与を月給で支払うことが多い日本企業に対し、役職や職種にもよりますが、外資系企業では基本給と業績に応じて支給されるインセンティブから成る年俸制を採用しているケースが多く見られます。
職種によって、基本給とインセンティブの割合が異なる場合も少なくありません。特に、事務職など売上に直接関わらない職種では、基本給の割合が大きい傾向にあるので、自分の就く職種の割合を把握することが大切です。
また、ボーナスのような形で企業の株式を付与する制度の「RSU(Restricted Stock Unit:制限付き株式付与業績給)」がある企業もあります。RSUは、4年ほどかけて100%付与されるのが一般的です。
残業代の条件
企業によって残業代の条件は異なりますが、時差のある海外とのオンライン会議を夜間に行った場合など、定時に入らない前後が対象となることが多くあります。
ただし、外資系企業では「長時間働くことがよし」という価値観は適用されません。残業をすると生産性や自己管理能力が低いと見なされることもあるので注意しましょう。
福利厚生・退職規定
外資系企業でも健康保険や雇用保険などの社会保険は加入義務があるものの、家賃補助や家族手当などの法定外福利厚生や退職金がない企業も少なくありません。 その分、給与を高くしているという考え方もあります。退職金の代わりに、企業型確定拠出年金制度を導入している企業もあります。
NDA(機密保持契約)
自社の技術情報や経営情報の管理が厳しい傾向にある外資系企業では、NDA(Non-Disclosure Agreement:秘密保持契約)を求められることがあります。入社後に違反に当たることを行ってしまわぬよう、内容をしっかり精査することが大切です。
リファレンスチェックの候補者
内定先企業によっては、リファレンスチェックの候補者の記載欄が設けられている場合もあります。
この記載欄がある場合は、前職の上司や同僚に照会するリファレンスチェックの有無と、対象者を確認します。誰を推薦するかで内定先企業での評価が左右されるため、事前に了承を得ておくことが重要です。
オファーレターを受け取った際の注意点
ここでは、オファーレターを受け取った際の注意点を紹介します。
内容を確認したうえで署名・返送を行う
オファーレターを受け取った際は、内容をよく確認したうえで署名し、返送するのが重要です。特に、残業代や休日出勤手当、インセンティブ、福利厚生などの条件は企業ごとに大きく異なるため、詳細まで目を通しましょう。
当記事で紹介した「確認すべきポイント」を参考に、事前に説明されていた内容と相違がないかを確認することで、入社後のトラブルを防げます。条件交渉が必要な場合は、企業にオファー面談を依頼するとよいでしょう。
オファーレターを受け取ってから現職の退職交渉を行う
外資系企業の選考では、署名済みのオファーレターを企業が受け取った時点で正式内定となるのが一般的です。口頭連絡で内定通知を受けても、オファーレターを受け取るまでは安心できません。そのため、現職の退職交渉は、オファーレターを受け取ったあとで行うことが大切です。
結果待ち企業との調整を行う
転職活動では、同時に複数社の選考を受けることも珍しくありません。オファーレターを受け取っても、他社の選考が残っている場合もあるでしょう。
オファーレターには、一般的に回答期限が設けられています。そのため、他社選考の状況や優先順位などを考慮しつつ、慎重に調整を行う必要があります。
転職エージェントを利用すれば、担当者に選考企業の調整相談が可能です。転職エージェントを複数利用している場合でも、状況を伝えることで適切なアドバイスを受けられます。
オファーレターの回答期限は1~2週間が目安
オファーレターの回答期限は、1週間から長くても2週間ほどで設定されるのが一般的です。事情によっては期限の延長相談も可能ですが、相手によくない印象を残さないよう、できるだけ早期に返送するのがマナーとされています。 万が一、期限延長を相談する際は、いつまでに回答できるかを明確に伝えることが大切です。
内定・オファーレター受け取り後の流れ
内定からオファーレターの受け取り、承諾するまでの一般的な流れは以下のとおりです。
- 口頭内定
- オファー面談
- オファーレターの受け取り
- 内容を確認したうえで署名・返送
- 入社
口頭内定の有無は内定先企業によって異なりますが、署名済みのオファーレターを企業が受け取った段階で正式内定となります。
また、企業によってはオファーレターの発行や承諾の前に、オファー面談を実施する場合もあります。オファー面談とは、内定後の労働条件をすり合わせるための面談です。 オファー面談がある場合は、労働条件や仕事内容について、企業の人事担当者から説明を受けられます。外資系企業では、本国との調整を終えたうえでオファー面談を設定し、最終確認・調整を行うことが多いです。そのため、労働条件の交渉はオファー面談までに行うのがよいでしょう。
ただし、企業によって条件交渉のタイミングが異なるため、転職を希望する企業にあらかじめスケジュールを確認しておくと安心です。転職の意思を固めたら、およそ1ヵ月で引き継ぎを終わらせられるよう準備しておくことも重要です。
カウンターオファー(引き止め交渉)を受けた場合の対処法
オファーレターを受け取り、現職に退職交渉をするなかでカウンターオファーを受ける場合もあります。カウンターオファーは、企業が社員の退職を引き止めるために、現在の待遇よりもよい条件を提示するものです。
カウンターオファーを受けると、退職の意思が揺らいでしまうかもしれません。その場合は、あらためて退職理由を確認しましょう。現職に残った場合のキャリアをイメージしたうえで、退職か転職かを慎重に判断する必要があります。
退職の引き止めにあった場合の対策を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 関連記事:退職願・退職届の違いと書き方|提出時期や会社都合時の注意点を解説
まとめ
オファーレターは、企業が応募者に対して、正式内定を伝えるための書類です。受け取った際には内容をよく確認し、問題がなければ承諾・返送することで、入社が決定します。
オファーレターには回答期限が設けられているため、同時に複数社の選考を受けている場合は慎重な調整が欠かせません。他社の選考を待つために、あまりに長い期限延期を申し出ると、相手によくない印象を与えてしまう可能性があるため注意が必要です。
一方、転職エージェントを利用すれば、オファーレターを受け取ったあとの調整も相談できます。 エンワールドでは、外資系・日系グローバル企業のハイクラス求人を豊富にご紹介しております。オファーレターに関する相談を含め、一人ひとりのご希望に沿ったサポートも行っているので、気になる方は、ぜひお気軽に新規会員登録からご登録ください。
執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。