
人生100年時代と言われる現代において、50代は肉体的にも精神的にも若いとされる世代となりました。そのため、50代でキャリアチェンジを志向し、さらなる活躍を目指して転職を検討する人もいることでしょう。
この記事では、転職を希望する50代向けに、50代の転職事情を紹介します。
求人を出している企業が50代の転職希望者に望むことや転職成功のポイントなども紹介するので、今後の転職活動に役立ててください。
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50代の転職は難しいのか?

結論からいうと、管理職としての経験や業界の知識などを活かして転職を実現させたケースも少なくなく、外資系企業では「定年」というアイディアもないため、50代での転職は可能であるといえます。
では、50代における転職活動の実情はどうなっているのでしょうか。成功率なども説明するので、参考にしてください。
50代の転職成功率とは?
厚生労働省の令和2年の調査において、50代の転職成功率は男性が約4~5%台、女性が約7~8%台という結果が出ています。この確率は年齢が高くなるに従って下がる傾向にあるものの、40代後半との間に大きな差はみられません。
女性の転職成功率は男性より高めですが、パートタイム労働者などを除くと、男性と同じように成功率が低くなる傾向にあるようです。
50代になると転職成功率が下がる理由
それでは、なぜ年齢が高くなるに従って、転職成功率は下がる傾向にあるのでしょうか。その理由のひとつとして、50代の人材が管理職などの経験を積んでいるケースが多いため、若手よりも給与が高めになり人件費がかかることが挙げられます。
また、加齢による体力の低下や、転職希望者がこれまでの成功体験から柔軟性や許容性に欠け、扱いづらい人材なのではないかと心配する採用担当者もいるためだとされています。
それでも転職したい50代!その理由とは?
しかし、それでも転職を希望する50代の人もいます。ここでは、その理由について解説します。
会社との相性に関する理由
50代で転職を検討する人は、労働条件、仕事内容や人間関係、待遇面での不満を主な理由として挙げています。
ほかの世代とは異なり、50代では家族の介護などの問題も発生してくるケースもありますが、ありこうしたライフステージの変化に伴う問題に対応した労働条件を備えている企業は多いとはいえず、そのことに不満をもつ人材が一定数存在します。
また、50代になってからこれまで我慢してきた人間関係に見切りをつける人もいるといわれています。
ライフスタイルやキャリアプランの変更
これまで単身赴任をしてきた人の中には、ワークライフバランスを大切にするために、単身赴任が不要な転職先を探す人もいます。たとえ賃金が下がったとしても、単身赴任中にかかっていた諸費用を差し引くと実質的な収入に大きな差がないことも転職に踏み切る理由のひとつだといわれています。
また、前職で築いてきた役職などを切り捨て、本来やりたかった職場に転職を考えるケースもあるようです。
数字で読み解く!50代の転職事情とは?
50代の転職事情に関して、ここでは具体的なデータを用いて解説します。転職活動期間の目安なども紹介するため、参考にしてください。
50代で転職する人数と割合
厚生労働省の「令和3年の労働力調査」によると、50代の転職者数は増加傾向にあります。下記は、中高年層における転職者の推移です。
<西暦:45〜54歳/55〜64歳/総数>
・2016年:51万人/43万人/307万人
・2017年:50万人/42万人/311万人
・2018年:55万人/49万人/329万人
・2019年:57万人/51万人/351万人
・2020年:59万人/47万人/319万人
2016年と2020年を比較すると、中高年層の転職者数は45〜54歳で8万人増、55〜64歳で4万人増となっており、それに含まれる50代の転職者数も増加傾向にあると考えられます。
また、転職者数の約3割を中高年層が占めていることからも、50代の転職は珍しくないといえるでしょう。
50代の採用率
50代の採用率は以下の通りです
・正規雇用:28.7%
・非正規雇用:24.5%
正規雇用としての採用率が最も高くなる世代が30代です。20代と40代はさほど採用率に違いは見られません。
また、50代の採用率が最も高まっているのは従業員数60~299人規模の企業です。非正規雇用での採用率が一番高いのは従業員数300人以上の企業となっています。
50代の転職活動期間の目安
50代の転職活動期間は、半年程度が最も多く、次いで3か月程度、1~2か月程度となっています。この傾向から半年程度を目安とするとよいでしょう。年齢に関わらず、一般的に転職活動には3か月から半年程度はかかる傾向にあります。
50代の転職活動は長期化する可能性があることも、転職活動を始める前に念頭においておきましょう。
長期化することを配慮したスケジュールを立てるようにするとよいでしょう。
50代の転職希望者に企業側が望むこととは?
増加傾向にある50代の転職希望者ですが、企業側は採用にあたって求職者に何を求めているのでしょうか。
ここでは、企業側が転職希望者に望むことについて解説します。
経験や人脈

企業が50代の人材を中途採用する際に望んでいるのは、これまでのキャリアで培ってきた豊富な経験や実績、人脈です。また、責任感の強さや適応力の高さに期待する企業も多い傾向にあります。
マネジメントや専門性
役職についていた経験がある場合は、マネジメント経験を評価されて採用にいたる可能性があります。また、専門職の転職希望者に対しては、培ってきた専門スキルに期待し、即戦力として採用するという企業も存在します。
離職率の低さ
50代の転職希望者と若年層の転職希望者との異なる点は、「この転職を最後にしたい」という意欲の高さといえるでしょう。仕事内容を覚えたころに辞めてしまうリスクが少ない点を、魅力としてとらえている採用担当者もいます。
50代の転職を成功に導くポイントとは?
50代の転職活動を成功に導くにはいくつかのポイントがあります。ここでは、転職活動を成功させるコツについて解説します。
スキルやキャリアの棚卸し

企業は50代の転職希望者に対して、年相応の人件費を支払うにも拘わらず事業の戦力となってくれない可能性を懸念しています。
そのため、面接などで人件費に見合うスキルやキャリアがあることをアピールし、企業側の不安を払拭することが望ましいでしょう。これらをアピールするためには、今まで培ってきた実績をあらかじめ棚卸ししておくことが必要となるでしょう。
柔軟性や謙虚さをわかりやすくアピールする
企業は50代の転職希望者について、「プライドの高さ」を懸念している傾向にあります。
そのため転職活動時には、これまでのキャリアや年齢に関係なく新人として働く意識を示すため、謙虚さをアピールしましょう。
たとえば、「前職において年下の上司と円滑なコミュニケーションをとっていた」ことが伝わる具体例を挙げることで、企業側に柔軟性や適応力が伝わるでしょう。
選択肢を広げる

50代になると正規雇用で採用される可能性が低くなりがちな一方で、非正規雇用の雇用率は世代による差が少ない傾向にあります。
そのため、正社員にこだわりすぎずに非正規雇用など転職先の選択肢を広げることも必要でしょう。幅広い視野をもって転職活動を行うと、短期間でも採用に結びつく可能性が高まります。
人脈を広げる
ここでいう人脈とは、これまでに手に入れた名刺の数ではなく、個人間で有益な情報をやり取りできる人の数のことです。
人脈を広げておくと、会社を退職した後に声がかかり、スムーズに転職活動を行えるチャンスも広がるでしょう。また、新人として入社した後にも、築き上げた人脈がなにかと心強い存在となることもあるでしょう。
まとめ

50代の転職活動というと、難しいイメージを持っている人もいるかもしれませんが、経験や人脈といった自分の強みを棚卸しして自身の市場価値を知ることで、転職活動に成功した事例も多く見られます。
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