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こんにちは。エンワールド ライフサイエンス部門シニアマネージャー(現 人事部 タレントアクイジッション & オーガニゼーショナル・ディベロップメント マネージャー)在田です。
ご入社から4か月が経過した皆様に向けて、今回はアウトプットの重要性についてお話させて頂きます。
キャリア形成をするうえで“アウトプット”が重要である事は、皆さん感じていらっしゃることだと思います。
一方、アウトプットをするうえでの考え方や実行方法などに対する事を学べる場は少ないと思いますので、この記事をご覧頂いた方には参考頂けるような内容が提供出来ればと思います。
現代社会は“情報主義社会”
現代の社会はインターネットの普及が進み、書籍、オンラインブック、オーディブルなどの情報を得る手段が増えました。
今後は5Gが世の中に浸透する事により、動画コンテンツも増加する事が予想され、スマートフォン1台持っていれば、あらゆる情報へのアクセスが可能になります。
そのような現代社会では情報収集が出来ているかどうかという点で、まずは情報勝者になれるかどうかが決まるため、情報収集に関する感度は高く持つ必要性があります。
インプットだけではインプット出来ていない!?
前述の通り、ほぼ全ての方が欲しい情報に対してアクセス可能(インプット可能)な社会の中で、インプットをしたからそれがそのまま自己成長や他の人との差別化になるかというとそうではありません。
インプット出来る環境は平等に与えられているため、インプットした事だけで満足している状態では自己成長には繋がらないでしょう。
さらに、人間の記憶力は優れておらず、「20分後には42%の事を忘れ、24時間後には74%の事を忘れる」と言われています。
つまり、インプットの量を増やしたとしても、インプット出来ていると思っている事も実は記憶に定着しているのは26%程度になってしまうという事です。ここで重要になるのがアウトプットになります。
アウトプットする事で記憶率90%へ上昇
人間の記憶はすぐに忘れてしまうように出来ており、具体的には以下のような図式で記憶率が変化します。
- 講義を受ける記憶率5%
- 読書する記憶率10%
- 視聴覚学習記憶率20%
- 実演を見る記憶率30%
- グループ討論記憶率50%
- 体験学習記憶率75%
- 他人に教える記憶率90%
参考:The Learning Pyramid, アメリカ国立訓練研究所
この数値を見て分かるように、自分が得た知識を第三者へ教える事により初めて自身の記憶への定着率が高まるという事が分かります。
月間10冊本を読んで1冊もアウトプットしない人と、3冊本を読んで、3冊全てをアウトプットする人では、自分の経験値として残る割合が圧倒的に異なる事になります。
社会人であれば、一度は「本を読め」「新聞を読め」という事を先輩や上司から言われた事はないでしょうか?
読書や経済情報などを日常的に新しい知識を得る事は重要なのですが、それを“第三者へ発信する“機会を能動的かつ自発的に生み出している方は非常に少ないと思います。
上述の人間の記憶率に対する理解があれば、今後の自分の行動を変える事で最終的に(本当に身になっている)インプット出来ている割合に劇的な違いが生まれるはずです。
変化の現代社会には適応能力(人間力/実践力)が求められる
現代は社会情勢や経済状況が目まぐるしく変化しており、それにより各産業が今までよりも速いスピードで発展しています。
同時に企業や個人に関しても変化に対応出来る適応力が求められるケースが多く見られます。
企業内で出来る事としては、「他者との議論」「実践による経験・練習」「他人に教える」を重視したアクティブラーニングを社内研修などに取り組む事により、社員教育、体感型ワークショップや営業トレーニングなどにも有効活用出来ます。
アクティブラーニングを通じて体験型の学びを得る事により、 “人間力(組織力)”や“実践力”が身に付くので変化の激しい社会の中でも求められるモノやサービスを提供し続ける事が可能となります。
仕事を通してアウトプットの機会を創出
個人として日常の仕事の中でどのようにアウトプット(体験型の学び)をするのかと疑問に思われる方も多いかと思いますが、皆さんの日々の業務でアウトプットする機会はたくさんあると思います。
例えば、プレゼンテーションの時、プレゼンのための資料作成の時、資料作成時のライティングの時、などが具体的なアウトプットのチャンスの場です。
アウトプット=インプットした内容を他人へ教える(発信する)という構図で考えて頂ければ、自分のスキルも必然的に向上するはずなので、是非取り組んでみて下さい。
■第三回:「効率よくスタープレイヤーになる秘訣」はこちら
■第五回:「中長期目標の設定」はこちら
在田 新
ライフサイエンス
セールスシニアチームマネージャー
2013年に化学品メーカーから転職しエンワールドへ入社。以降は一貫してライフサイエンス領域を担当。
2016年にチームマネージャーに就任。2019年からはライフサイエンス部門に加え化学部門も統括し、現在20名規模の部門の責任者を務める。