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今後の社会や経済に大きな影響を与える存在として、ビジネスシーンなどで注目されているのが「ジェネレーションZ(Z世代)」です。
この記事では、ジェネレーションZの特徴、他の世代との違い、採用方法や育成のポイントなどについてFAQ形式で解説します。
Q. ジェネレーションZとは?
ジェネレーションZ(Z世代)とは、1990年代後半〜2010年初頭の生まれの世代を指します。アメリカにおいて、1960〜1974年生まれをジェネレーションX(X世代)と名付けたことから、1975〜1990年代前半生まれをジェネレーションY(Y世代)、その後をジェネレーションZ(Z世代)と呼ぶようになりました。2010年以降に生まれた、もっとも新しい世代のことをジェネレーションα(α:アルファ世代)と呼びます。
Q. ジェネレーションZの特徴は?
ここでは、ジェネレーションZの主な特徴を解説します。
会社選び・働き方
会社選びでは、給料やキャリアアップよりも企業のビジョンや社会貢献性などに共感する傾向があります。また、会社への正規雇用に固執せずフリーランスや派遣社員、複数の会社でのアルバイトなど、自分に合った働き方を模索します。
価値観
バブル崩壊後のデフレ経済下を過ごし、リーマンショックなども経験していることから、現実主義で保守的な側面を持ちます。また、幼児期からの教育により、環境問題や人種差別などの社会問題に高い感度を持っています。
情報収集
デジタルネイティブやSNSネイティブと呼ばれ、インターネットの検索だけでなくSNSの口コミ、身近な人の評判などの情報を選別して多角的に判断します。
Q. ジェネレーションZと他世代の違いとは?
ここでは、ジェネレーションZと他の世代にどのような違いがあるのかを解説します。
ジェネレーションXとの違い
ジェネレーションXは、青年期になってインターネットを利用できるようになった世代で、主な情報源は新聞・雑誌・テレビなどです。また、世代の前半はバブル期と重なっていたこともあり、物欲が高く購買行動に積極的です。
ジェネレーションYとの違い
ジェネレーションY世代もデジタルネイティブと呼ばれます。どちらの世代もモノ消費よりコト消費を重視する傾向ですが、他人と共感できるサービスに惹かれるジェネレーションZに対し、ジェネレーションYは旅行など非日常を体験できるサービスに惹かれる傾向があります。
ジェネレーションαとの違い
小学生からプログラミング教育を受けるなど、さらに高度なデジタルネイティブとして育つ世代です。AI技術を利用したスポーツ・医療・介護など、各分野における価値観が、ジェネレーションZとは異なると予想されています。
Q. ジェネレーションZ世代へ向けた効果的な採用活動は?
ここでは、ジェネレーションZ世代に対する効果的な採用方法のポイントを紹介します。
採用手法
- SNSやTwitter、LINEなど複数のデジタルサービスを活用する
- 動画で企業の魅力を伝える
- 承認欲求が強い傾向にあるため、企業から候補者に直接アピールできるダイレクトリクルーティング手法を用いる
求人における訴求
- 誰と一緒に働くかを重視するため、従業員にフォーカスしたコンテンツを発信する
- ワークライフバランスを重視するため、福利厚生やフレックスタイム制度などの情報を発信し、仕事とプライベートが両立でき柔軟に働けることを訴求する
- 複数キャリアの実現を希望するため、副業が可能であれば明示する
- 社会問題に関心が強いため、事業の社会的意義や企業としての取り組みをアピールする
選考活動
- 自己PR動画の提出を求めたり面接などでオンラインを活用する
- 候補者の緊張を和らげより理解が深まるよう面接の前にカジュアル面談を設ける
- 従業員との面談を実施し、候補者が企業のSNS情報の真実性を確認し社内の雰囲気を肌で感じられるようにする
Q. ジェネレーションZ世代の育成のポイントとは?
ジェネレーションZの従業員を育成する際は次のようなポイントに気をつけましょう。
相手の価値観を尊重する
価値観を否定した上司とはコミュニケーションが上手くいかなくなる可能性があります。
部下の意見や価値観を確認したり、相手に共感を伝えたりと相手の価値観を尊重することを心がけましょう。
今までの成功事例を押し付けない
過去の成功事例が非効率に見え、理解できない場合もあるため押し付けず、別の提案がある場合は話を聞くようにしましょう。
従業員ごとに育成方法を変える
それぞれ価値観や知識が異なるため、従業員のスキルや志向に配慮し教育方法を変えると効果的です。
業務の目的を伝えながら指導していく
ジェネレーションギャップから業務の内容が伝わりにくい場合もあるため、業務の目的を伝えながら指導することも大切です。
適度な距離感をとる
パーソナルスペースに入り込むことを好まない人も多いため、部下のことを全て知ろうとせず適度な距離感をとると良いでしょう。
今回はジェネレーションZについて解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。