【人事用語FAQ】 OJTとOFF-JTとは

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【人事用語FAQ】 OJTとOFF-JTとは

OJTやOFF-JTは、人材育成の主な方法です。

この記事では、OJTとOFF-JTとは何か、それぞれのメリットや導入方法についてFAQ形式で解説します。

Q. OJTとOFF-JTとは

「OJT」とは「On-the-Job Training」の略で、職場で携わる通常業務を通して教育を行うことです。一般的には、職場の上司や先輩が、若手社員や後輩に実際に仕事を進めながら知識や技術を教えていきます。

一方、「OFF-JT」とは「Off-the-Job Training」の略称で、通常の職場や業務から離れ、特別に時間や場所を確保して教育・学習を行うことです。外部から講師を招いて行うのが一般的です。

 

Q. OJTとOFF-JTの違い

OJTとOFF-JTの違いについて、場所・内容・期間・教育方針の4つの観点で比較します。

 

場所

OJTは通常の職場内、OFF-JTでは職場外と、教育・研修が実施される場所は大きく異なります。ただし、近年は両者ともにオンラインで実施する企業も増えてきています。

 

教育内容と進め方

実務に必要な知識やスキルを身につけるためのOJTは、指導する側の職場の上司や先輩と、指導される側の若手社員や後輩社員とのマンツーマン形式で行われるケースが多くあります。

一方、OFF-JTは、例えば新入社員研修やビジネスマナー研修など、業務全般の土台となる基礎知識やスキルを体系的に身につける研修で、セミナー形式などで一斉に行われます。

 

期間

OJTは、職種や業務内容によっては数日から1ヶ月程度で十分というケースもありますが、技術を習熟したりひと通りの業務を経験したりするために、3ヶ月や1年と中長期的に行われるケースもあります。

対して研修やセミナー形式で行われるOFF-JTは、短い限られた期間内で実施するのが一般的です。

 

Q. OJTのメリットは?

OJTには次のようなメリットがあります。

 

  • 実務を通して実践的なスキルやノウハウを教育でき、OJT終了後は即戦力になる
  • 教育を受ける従業員の成長変化や課題が明確にわかり、フィードバックをすぐに行える
  • 継続的な指導やフォローができる
  • 教える側にとってもスキルアップにつながる
  • 社内の人材で教育ができるので、講師や研修を外注するコストが発生しない
  • OJTを通して人間関係を構築でき、チーム力の向上が図れる

 

Q. OFF-JTのメリットとは?

OFF-JTには次のようなメリットがあります。

 

  • 同時に複数の社員へ教育ができる
  • 社員の習得スキルや知識の均質化ができる
  • 現場の社員が教育にかける負担を軽減できる
  • 他部署の人との交流で、新たな刺激を受けたり人脈形成ができたりする

 

Q. OJT導入の手順は?

OJTは、次の4つの手順で進めるのが一般的です。

 

STEP1. Show(やってみせる)

実際に業務をやってみせることで、流れや全体像を具体的にイメージし理解してもらいます。

 

STEP2. Tell(説明・解説する)

業務内容や意味、背景などをより詳細に説明します。疑問点や不明点を随時質問してもらうようにすると、より効果が高まるでしょう。

 

STEP3. Do(やらせてみる)

実際に業務をやってもらいます。慣れるまではしっかりと横についてみて、その都度アドバイスを行うようにします。

 

STEP4. Check(評価・追加指導を行う)

Doの評価をフィードバックし、改善点のアドバイスを行ったり、その評価にもとづいた次の計画を立てたりします。

 

また、次の3つの原則を押さえることでOJTトレーニングの質を高められます。

3つの原則

意図的:トレーニングの目的を教育を受ける側と指導する側の双方に認識してもらうこと

計画的:期間や業務内容など、しっかりとした計画に基づいてトレーニングが行われること

継続的:何度も継続しなければ身につかない業務については、単発ではなく反復的・段階的にトレーニングが実行されること

 

Q. OFF-JTの具体例は?

Off-JTの実施方法は、複数人を対象に研修会場、もしくはWEB会議ツールなどで行う「集合型研修」と、社員の都合の良い時間・場所でスマートフォンやタブレットで受講できる「e-ラーニング」の2つに大きく分けられます。

研修内容としては次のようなものがあります。

階層別研修

新入社員研修

リーダー研修

管理職研修

など

ビジネススキルに関する研修

コーチング研修

ロジカルシンキング研修

など

法律・資格・業界に関する研修

個人情報保護法に関する研修

パワハラ・セクハラ研修

など

専門知識・技術習得のための研修

経理・法務などの知識を学ぶ研修

新技術開発、研究に関する研修

プログラミング関連の研修

など

 

 

今回はOJTとOFF-JTについて解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

 

 

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