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大きく変わる現代のビジネス環境を生き抜いていくために「ラーニング・アジリティ」が必要だと言われています。
この記事では、ラーニング・アジリティとは何かやその重要性、身に付け方、その際の注意点などについてFAQ形式で解説します。
Q. ラーニング・アジリティとは?
「ラーニング・アジリティ(Learning agility)/ 学習機敏性」とは、「新しい環境や経験から素早く学び、それらを未知の問題に応用できる能力」を意味します。
具体的には、
- 新たなスキルが必要、または、やり方・考え方の違う新たな職場に異動しても、速やかにスキルや知識を身につけ順応し成果を出していく能力
- まだ誰も経験したことのない新たな環境でも、過去の経験と環境情報から新たなプロセスを構築していく資質
などのことを指します。
Q. ラーニング・アジリティの重要性は?
ラーニング・アジリティが重要視される理由は、変化の激しい社会に適応するためです。
昨日までの常識が今日はすでに通用しなくなるかもしれない不確実性の高い時代において、ラーニング・アジリティを身につけておけば、高い成果を出し続けていくことが可能となり、ビジネス上の大きなアドバンテージとすることができると考えられます。
Q. ラーニング・アジリティの5つの要素とは?
ここでは、ラーニング・アジリティを構成する5つの要素を紹介します。
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上記のことから、ラーニング・アジリティを身に付けるためには「特定の領域に関係のない能力を身に付ける」ということになります。
Q. ラーニング・アジリティを身に付けるためには?
ここでは、ラーニング・アジリティを身に付けるためのポイントをいくつか解説しますので、従業員のアジリティを高める際に参考にしてください。
常に当事者意識を持って学ぶ
研修などにおいても、単なる参加者ではなく常に当事者意識を持ち、自分事に置き換えて学ぶことがラーニングアジリティを高めることに繋がります。
学びの前に何が課題かを想定して学ぶ
解決すべき課題を念頭において学ぶと、解決策になりうるヒントが出てきた際に敏感にキャッチすることができる可能性が高まります。
昨日までの常識を捨てる勇気を持つ
変化のスピードが目まぐるしい現代では、昨日までの常識が通用しないこともあります。昨日までの常識に頼らず、今日学んだ新たな知識を応用する勇気を持ちましょう。
同僚やグループの業務を知る
同僚やグループの動きに興味を持ち敏感であり続けることも重要です。それらを理解することは学びに繋がります。
部下・同僚・上司など誰からも学ぶ姿勢を持つ
他人の良い面や悪い面の原因に着目するなど、誰からも学びを得ることができるという姿勢も大事です。
学びはすぐに記録し活用方法も考える
学んだことを忘れないよう、すぐにメモするなど記録することも心がけましょう。同時にその学びをどこで何に活用するかを想定することもセットで行うことが大切です。
Q. ラーニング・アジリティを身に付ける上での注意点は?
人は一般的に、新しい環境では自分に自信が持てず守備的になりがちです。そうすると周囲のアドバイスを素直に聞き入れられなかったり、不明点を質問できなかったりしてしまうことがあります。また、過去の成功体験に固執してしまうと、新しい環境では通用しないこともあるでしょう。
変化の激しい時代でも自身の目標を達成するため、今までの常識を疑う勇気を持ち新たな知識を吸収していく意気込みと心構えを従業員に持ってもらうことが必要です。これまでの意識を変え、ラーニング・アジリティを磨いてビジネスにおける市場価値を高められるよう導きましょう。
今回はラーニング・アジリティについて解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。