【人事用語FAQ】フィードバックとは

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【人事用語FAQ】フィードバックとは

フィードバックは、人材開発などをはじめあらゆるビジネスの場面で活用できる手法です。
今回は、フィードバックの意味や重要性、実施する際の方法や注意点などについてFAQ形式で解説します。

フィードバックとは?

フィードバック(feedback)とは、従業員の業務における行動や行動に対しての改善点や評価を口頭または文章で伝える方法のことです。

これまでは、評価面談や1on1ミーティング、プロジェクトの振り返りなどで、主に上司やリーダーから部下やメンバーに対して行われてきましたが、最近では、部下から直属の上司へのフィードバックや評価を行う360度評価を取り入れる企業も増加しています。 

 

フィードバックには、次のようなポジティブとネガティブの2つの方向性があります。

 

ポジティブフィードバック

相手の行動や言動の中から「良い部分」を見つけ出し、ポジティブな言葉で評価を伝えることです。相手の自己肯定感を強め、モチベーションアップや成長を促したい場合に有効です。

 

ネガティブフィードバック

相手の行動や言動の「問題点」を指摘し改善を促すための方法です。相手に現在よりさらに上のパフォーマンスを期待したり、冷静な課題分析スキルを身につけて欲しい場合に用います。しかし、相手が精神的なダメージを受けてしまうことがあるので、言葉遣いや言い方には注意が必要です。

 

相手の性格や状況によって2つを使い分けしたり、組み合わせたりすることで効果的に行いましょう。 

 

フィードバックの重要性は?

フィードバックは、企業における人材育成・適切な人事評価のためには欠かせないものです。フィードバックの頻度や内容が不足していると、上司と部下の間でさまざまなギャップが生まれ、不満が生じたり働きにくいと感じたりする人の増加につながる可能性もあります。

逆に、定期的に適切なフィードバックを重ねることで、次のような効果が期待できます。

 

人材育成ができる

部下の行動や結果に対して上司がフィードバックすることで、 や課題解決のための能力の向上を促すことができます。 のか把握できたり、チームメンバーからのフィードバックが管理職者としての成長に繋がります。

 

目標達成を効率的に目指せる

行動が目標達成のための成果につながっているのかを適宜フィードバックすることで、効率的に目標達成が目指せるようになります。方向性が間違っている場合も、早い段階での軌道修正が可能となります。

 

モチベーションアップにつながる

ポジティブフィードバックを活用すると、業務への自信がつき前向きに取り組めるようになるでしょう。また、日頃の行動や言動を上司に見てもらえていると実感できモチベーションアップにつながります。

 

効果的なフィードバックの使い方は?

フィードバックを効果的に実践するためのポイントを紹介します。

 

目標や目的を共有しておく

話し合う意味や着地点が曖昧にならないよう、フィードバックする前に目標や目的を共有しておきましょう。そうすることで、振り返りや改良点の明確化、次のアクションプランの話し合いが効率的に進められます。

 

定期的なものとタイムリーなものを併用する

事柄によっては緊急性が高くフィードバックをすぐに行った方が良い場合もあります。フィードバックは定期的なものとタイムリーなものを上手く併用すると効果的です。

 

現実的で具体的なアドバイスをする

相手の能力やレベルにあった現実的で具体的なアドバイスを行えば、課題解決やモチベーションアップにも繋がります。

 

信頼関係を築いておく

相手にアドバイスを受け入れてもらうためには、日頃からコミュニケーションを取り信頼関係を築いておくことが大切です。

 

フィードバックを行う上での注意点は?

フィードバックをうまく活用することで、多くのメリットが期待できます。しかし、フィードバックを行う際のタイミングやコミュニケーション方法によっては、組織内の心理的安全性や人事評価の公平性が損なわれかねません。フィードバックを行う際は、次のような点にも気をつけましょう。

 

他の従業員との比較は避ける

個人によってやるべき行動や求める結果は異なることを踏まえ、他の従業員と比較するようなアドバイスは避け、相手への最適なアドバイスを伝えるようにしましょう。

 

人格や能力に関する内容は避ける

フィードバックは相手の行動や結果に対して行い、相手の人格や能力に関する内容は避けましょう。人格や能力を否定してしまうと、相手を傷つけモチベーションダウンや自己否定につながることがあります。

 

主観的ではなく客観的に行う

主観的にフィードバックを行うと、個人的な意見や感情の赴くままに相手を褒めたり叱ったりということになりかねません。客観的な事実を分析した上でのフィードバックを心がけましょう。

 

フィードバックの具体例は?

次に、フィードバックを行う側と対象者の組み合わせについて具体例を紹介します。

 

上司から部下へのフィードバック

フィードバックで最も主流のケースで、1on1ミーティングや人事面談などが例としてあげられます。

業績評価や人事評価を伝える際は、評価結果だけでなく評価プロセスや相手の取り組みに対し細かいフィードバックを行いましょう。そうすることで、本人の納得感も高くモチベーションアップにもつながります。

 

管理者やリーダーからメンバーへのフィードバック

チームやプロジェクトのミーティングにおいて、管理者がリーダーがメンバーに対し業務の取り組み方などについて行います。

ミーティングにおいて、形式的な報告だけでなく、メンバーの取り組みについてのフィードバックを行うことは、モチベーションやパフォーマンスの向上を図れる可能性があります。

 

今回はフィードバックについて解説しました。エンワールドは、企業のグローバル人材に関する採用課題をあらゆる方面からサポートいたします。まずはお気軽にご相談ください。

 

 

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