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外資系企業への転職を考えた時、「英語が完璧でなければ働けないのでは?」と思う人も多いでしょう。そこで、エンワールドでは、直近5年以内に外資系企業への転職を経験した20代〜50代の男女400人を対象に、外資系企業で働く際の英語の使用事情についてアンケート調査を実施しました。「現場で必要な英語レベルは?」「英語のコミュニケーションで苦労したことは?」など実際に転職した人のリアルな声を、外資系企業への転職活動にぜひお役立てください。。
外資系企業で必要な英語レベルは「ビジネスレベル」
外資系企業・部署で求められる英語レベルについて質問したところ、「Business(ビジネス)」(25.8%)が最も多くを占めました。以降は、ほぼ横並びで「Advanced(ハイビジネス)」(15.8%)、「Intermediate(日常会話)」(15.0%)、「Native(ネイティブ)」(13.8%)が続きます。
「Business(ビジネス)」レベルまでが全体の6割近くを占めており、必要な英語力の線引きとしては、ビジネスレベル以上の英語力があれば、外資系企業への転職の幅が広がるといえます。
転職前はビジネスレベル以上が約6割、入社後は約7割に
転職前と入社後の英語レベルについて質問したところ、転職前の英語力は、「Basic(初級)」(20.4%)と回答する人が最も多いものの、ビジネスレベル以上が約6割を占める結果となっています。
また、入社後の英語力については、「Basic(初級)」が減少し、「Advanced(ハイビジネス)」が7.5%増、「Business(ビジネス)」が3.1%増となり、ビジネスレベル以上が約7割となりました。
全体で見ると、2割以上が転職後に英語力が上がっており、「Business(ビジネス)や「Advanced(ハイビジネス)」でも、入社後も継続して英語力の向上が必要であることがわかります。
最も英語で苦労したシーンは「電話対応」
外資系企業に転職した後、英語について苦労したシーンは、「電話対応」(43.6%)、「メール対応」(38.9%)がトップ2となっています。電話・メールが上位となっている背景には、対面と違ってボディーランゲージなどで英語力の不足を補うことができないという点が大きいでしょう。また業務上、電話・メールを使う頻度が高いことなども関係している可能性があります。
3位以降は、「商談/営業トーク」(27.6%)、「接客対応」(26.5%)、さらに僅差で「ビデオ会議・テレカン」(26.3%)といった、会話でのコミュニケーションが並んでいます。
上司や同僚との英語コミュニケーションで困ったこととは?
外国籍の上司や同僚、部下がいるか聞いたところ、約7割が「いる」(68.8%)と回答しています。そこで、上司・同僚と英語でコミュニケーションを取る際、困ったことなどについて聞いてみました。
上司・同僚との困ったエピソード
文化の違いで困った
- 考え方や習慣が異なるため、理解できないことがある(40代・男性)
- 日本の文化を伝える時など抽象的な表現をしたいが、適切な英語が見つからず、わかってもらえない(40代・男性)
- 細かいニュアンスが伝わらない(30代・女性)
- 国によって英語の発音に違いがあるため、聞き間違いがあって困る(40代・女性)
英語で困った
- 聞き間違いにより、訳を間違えトラブルになりかけた(30代・男性)
- ちょっとした発音の違いなどで、違う解釈をされてしまった(30代・男性)
- ネイティブな英語を聞き取れず、意思疎通がうまくいかなくてイライラさせてしまった(20代・女性)
- 発音やリスニングが完璧ではないので、聞き返されることが多く確認作業が増えてしまう(40代・男性)
テレワークで困った
- テレカンだと発音が聞き取りにくい(30代・女性)
- 会議での会話スピードについていけずに困った(30代・男性)
- リモート会議の時など、発音が悪いと伝わらず何度も言い直したりしなければならなかった(30代・女性)
国籍が異なる上司や同僚とのコミュニケーションでは、文化・価値観の違いや、英語のちょっとした発音の違い、聞き間違いがもとで、ビジネストラブルに発展しそうになったケースもあるようです。
文化の違いから、「姿勢や言葉使いなど相手への敬意の払い方に違いがあるのに、理解できておらず相手を憤慨させてしまったことがある」といったように、実際にトラブルが起きてしまったケースも。また、「言葉に気を使い過ぎて、日常的な会話が減ってしまった」、「ジェスチャーがうまく伝わらない」といった、コミュニケーションそのものに難しさを感じている人もいるようです。
さらに、テレワークの場合は、対面でのジェスチャーが通じず、音声も聞き取りにくくなるため、英語によるコミュニケーションがより難しくなっているといえそうです。
外資系企業で働いてよかったことは?
外資系企業で働いてよかったことについては、「年収がアップした」(44.5%)、「英語力がアップした」(41.3%)が4割超えで並び、3位に「英語以外の語学力がアップした」(22.8%)が続きます。上位は、年収と語学力のアップを上げる声が多くを占めています。
このほか、「残業がなくなった/少なくなった」(21.0%)、「有給など休暇が取りやすくなった」(20.0%)など、働きやすさの面でメリットを感じている人も一定数いるようです。
それでは、年収・英語力・働きやすさについて、具体的にどのようなメリットがあるのか、リアルな声をご紹介します。
外資系企業で働いてよかった!リアルな声を紹介
年収アップ
- 給料が1.5倍になった(30代・女性)
- やはり外資系なので報酬が格段にいい。モチベーションが全く違う(40代・男性)
- ボーナスが6カ月分ある(30代・女性)
- 転職するたびに、確実に収入を上げることができた(40代・男性)
- 残業が減った一方、給料は上がった(男性・30代)
英語力のレベルアップ
- 仕事で英語を使うことが多くなり、より国際的な感覚が身についた(40代・男性)
- 日常的な会話もなるべく英語を使うようになった。英語力がレベルアップし、達成感がすごい(30代・女性)
- 英語が苦手で克服するための意味も含めて入社。今では英語で話しかけられても余裕で答えられるようになった(30代・男性)
- 英語でのコミュニケーションがより深く取れるようになり、自分の視野が広がった(30代・男性)
- 外国語大学から講師の依頼がきた(50代・男性)
働きやすさ
- みんなフランクで働きやすく、休みも融通がきく(30代・女性)
- 家族との時間が持てるようになった(40代・男性)
- 日系企業のような飲み会を強制する文化がない。有給も、消化すべきという文化があるから取りやすい(30代・女性)
- 休暇やフレックスなどの制度を利用しやすいので、ワークライフバランスが改善した(40代・男性)
年収面では、給料やボーナスなどが転職前よりも増えたという声が多く寄せられました。
英語力についても、日常で英語を使用するため英語力がアップする、TOEICの点数がアップしたなど、手応えを感じている人が多いようです。また、英語力のアップにより視野が広がる、海外旅行が楽しめるようになる、といった声もありました。英語力のアップが自分自身の成長や、人生の充実に好影響を与えているケースも少なくないようです。
働く環境については、休暇やフレックスなどの制度を利用しやすくなった、オンとオフの切り替えがしやすくなった、といった声が多く寄せられました。
自分の英語レベルにマッチした企業が見つかる「エンワールドの転職サポート」
今回の調査で、外資系企業/部署で求められる英語力は、約6割の人が「Business(ビジネス)」以上のレベルが求められると回答しています。入社後に苦労しないためには、自分の英語レベルに合った転職先を選ぶことがポイントです。
外資系企業への転職を支援するエンワールドでは、あなたの英語力に対し、求められるスキルレベルにマッチした転職先をご紹介します。また、休暇やフレックス制度などの実態についての情報提供や年収の交渉など、さまざまな面であなたの転職をフォローし、転職後も定着に向けて1年間しっかりサポートいたします。
現在、外資系企業への転職活動を進めている方も、これから活動をスタートする方も、まずはエンワールドに相談してみませんか?
調査タイトル:生活に関するアンケート
調査方法 :インターネットリサーチ
調査期間 :2021年1月15日~19日
調査対象 :5年以内(2016年以降)に外資系企業に転職した経験がある20代~50代の男女 400人