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元経営者の方が転職活動をする場合、その進め方がわからなかったり、内定を得られるまでに時間がかかったりし、悩んでいる方もいるのではないでしょうか。
経営者としての経験を活かせるような転職先を見つけるために、この記事では、経営者の経験を持つ方の転職活動の実情やポイント、事例などを紹介しています。
また、増加傾向にある経営者の求人についても解説していますので、参考にしてください。
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経営者の転職活動の実情
経営者または、経営に深く携わった経験のある方の転職活動の実情がどうなっているのか、そんな方々の内定率や転職先が決まるまでに要した期間について解説します。

元経営者の内定率は?
元経営者の内定率について調査した民間機関の報告書によれば、転職経験者100人に対する内定率は14.4%となっており、実際に転職活動をした人の7人に1人は内定を得ることができています。
一方、一般的な転職の場合の内定率は、同調査において6%と出ています。
この結果を見る限り、元経営者の転職内定率14.4%は一般的なケースの2倍以上ですので、決して低い値ではありません。この結果から、経営者としてのスキルや経験は、転職活動をする際に役立っているともいえるでしょう。
転職先が決まるまでにかかった期間
先述した民間機関の調査によると、転職先が決まるまでにかかった期間の1位は「3ヶ月未満」でその内定率は42%です。次いで「6ヶ月未満」で、その内定率は25%となっています。
このことは、転職に要する期間が長くなるほど内定率が下がる傾向にあるとも受け取れるため、元経営者の転職活動は短期決戦が成功のカギのひとつであるといえそうです。
一方で、大手有名企業の経営者層はヘッドハンターが時間をかけて関係性を構築し、数年かけて転職へと促すケースも珍しくありません。
また、起業家が転職する場合は、雇用保険がないため転職活動の期間が長引くと金銭面での負担も大きくなることも、転職に要する期間が長くなるほど内定率が低下する事の一因といえるかもしれません。
経営者の転職市場
近年は、経営者候補を中途採用したいという企業も増加傾向にあります。先に述べた内定率14.4%にしても、一定の需要があることの裏付けといえるでしょう。また、3ヶ月以内に内定を得られる確率が42%となっている点も、経営者の転職市場の活性化を示しているといえるのではないでしょうか。
帝国データバンク社の調査によると、中小企業の経営者の約半数は、自分の代での廃業を考えていて、その理由の約3割が「適当な後継者が見つからない」となっています。このことは、後継者さえ見つかれば、事業が継続できると考えている経営者も多いとも解釈でき、ここにも経営者の採用ニーズがあるのではないでしょうか。
次に、経営者に対する求人が増加傾向にある業種や背景、求められる人物像などについて解説します。
経営者に対する求人が増加傾向にある背景
経営者に対する求人が増加傾向にある主な背景には、以下のようなことが考えられます。
・ベンチャー企業の人材不足
起業してからの期間が短いために、会社の成長スピードに経営幹部となる人材の育成スピードが追いついていないことが要因のひとつと考えられます。
・事業継承の問題
前述したように、後継者の不在が問題となっている国内企業が増えてきています。
・企業のグローバル化
海外進出を考えている企業にとって、海外の企業や海外の投資家との関わりも含め、日本とは異なる環境下でも通用するような経験豊富な経営幹部を得ることは急務といえるでしょう。
経営者に対する求人が増加傾向にある業種
エンワールドの調査によれば、経営者に対する求人が増加傾向にある業種の例として、「IT・インターネット関連」と「メーカー」が挙げられます。
企業のタイプで見ると、最も多いのが「ベンチャー企業」で、次いで「中堅・中小企業」が続いており、経営者に対する求人が増加傾向にある背景との関係性がうかがえる結果といえるでしょう。
経営者に対する求人に求められる人物像
また、経営者に対する求人においては、経験豊富な働き盛りの年齢層で、経営者候補に相応しい経験と実績を持っていることが、ひとつの人物像となっています。一般社員とは異なり、単に即戦力というだけでなく高いスキルが求められることが多いのが特徴です。スキルの中には、長期的な展望を描ける能力や人を動かす能力なども含まれていると考えてよいでしょう。
また、いくら経営者としての能力が高くても、働ける期間が短くなる可能性のある高年齢層は敬遠される傾向があり、有利なのは40代後半と言われています。。これも、あくまで目安ですが、年収は1,000万円前後が中心となるケースが多いようです。
経営者に対する求人は今後も増えていく?
昨今、ひと昔前には想像もできなかった業種やサービスが次々に生まれており、起業の活発化とあわせて、この状況は今後も続くのではないか考えられています。そのため、来る新しい時代にあった経営者・経営幹部に対する需要は、単純に増える可能性があるというだけでなく、ビジネス環境の変化に合わせて流動化していくと予測されます。
経営者が転職する際のポイント
経営者の転職活動を成功させるために押さえておきたいポイントについて解説します。

面接でよく聞かれる質問と対策
元経営者の面接でよく質問されるのは、以下の2点です。
・事業に失敗した理由
・労働者への転職を志望する理由
家庭の事情や共同経営者との方針の違いによって転職を検討するケースもあり、必ずしも事業に失敗したから転職するというわけではないでしょう。
しかし、それも含めて広い意味では「失敗」といえるのではないでしょうか。
そして、採用面接において、事業に失敗した理由を質問されるのは、とても自然なことといえるでしょう。失敗の理由次第では、戦力と認識されないかもしれません。
失敗というマイナスポイントも、そこで得た教訓や、次のステージで活かすための考え方などを的確に答えることで、アピールポイントへと変換できる可能性があります。
その際、謙虚な姿勢も忘れないようにしましょう。
また、無理に隠し立てをするのではなく、ときには率直に自身の経験や考え方を伝えることも大切なことのひとつではないでしょうか。
再び経営者になるのではなく、経営者候補という労働者への転職を志望する理由については、起業資金の調達が困難であるなどといった現実的な側面を伝えることが無難であると考えられます。
経営者候補の募集であるため、経営者に向いていると受け取ってもらえるような動機を伝えられるように心がけるようにしましょう。
たとえば、これまでの経験を活かした業務に就きたいなどといった、ポジティブな受け答えをするとよいでしょう。
エージェントの利用がおすすめ
経営者候補というエグゼクティブクラスの転職活動では、そのほとんどが非公開になっているため、一般求人サイトよりも転職エージェントを活用したほうが有効でしょう。なぜなら、非公開のエグゼクティブクラス求人情報は、転職エージェントを通じて提供されるケースが多くなっているためです。
また、転職の成功には、数ある転職エージェントの中からどこを選ぶかも大切ではないでしょうか。
エンワールドは、経営ポジションの求人内容を、その会社の経営者とのコミュニケーションの中から直接経営ポジションの求人を得ていることが多く、結果として経営者と求職者とのマッチング率が高く、双方に満足していただける転職を可能にしています。
まとめ
IT化が進み新しい分野の仕事や職種が生まれることで、細分化される業務に対応できる経営者の需要は増加傾向にあるといえます。また、中小企業の後継者問題も日本が抱える深刻な社会課題のひとつです。そんな中で、経営者や経営者候補の流動化が進み、求人が増え続ける可能性は十分にあるでしょう。
ただし、エグゼクティブクラスの転職は簡単なことではありません。さらに、求人自体が非公開であることが珍しくないため、やみくもに活動しても望んだ結果にならない可能性があります。それを考えると、エグゼクティブクラスの転職に強い外部機関に登録することは重要な手段のひとつだといえるのではないでしょうか。エンワールドには、エグゼクティブクラスの転職の支援に特化したサービスがあります。まずは無料面談に応募して、情報収集などおこなってみてはいかがでしょうか。