企業の経営について意思決定権や責任を持ち、経営活動の遂行を指揮・監督する経営者は、憧れの職業のひとつではないでしょうか。しかし、具体的に経営者とは一体どんな仕事をする職業なのでしょう。
この記事では、経営者に求められる役割、そして、魅力ある経営者になるために必要なことを具体的に解説します。
経営者とは
経営者を辞書でひくと「会社の経営の責任を持つ者」とあります。経営者の呼称は、会社法上は「代表取締役」、労働法上は「使用者」、会社組織上は「社長」、自営業上は「個人事業主」とさまざまですが、いずれも会社・事業の代表として経営を担う、意思決定の最高責任者である点は共通しています。
会社・事業の業績は、経営者の意思決定の連続で決まるため、業績への経営者の責任は重大ですが、同時にとてもやりがいのある仕事ともいえます。
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経営者に求められる役割・責任とは
経営者には、会社・事業を堅実に運営するための正しい決定をする責任があります。経営学者のピーター・ドラッカーは、著書「経営者の条件」にて、「経営者の職務は、効果的であること、なすべきことを成し遂げるということが期待されている」と述べています。
また、経営者は、会社のトップとして、会社・事業に何らかのトラブルが発生した際には、それを解決するための陣頭指揮を執る役目があると同時に、社員の雇用を守る責任もあります。
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経営者のおもな仕事内容
次に、経営者としての具体的な仕事内容を見ていきます。
経営方針を決定する
経営者は、会社のあらゆる経営戦略の基となる経営方針を決定し、会社の目標を従業員に示すことが仕事です。
資金繰りを行う
会社に必要な資金繰りは、経営者が中心になって行う仕事です。
どのような資金繰りを実施するのか、経営者の手腕と判断に委ねられているといってよいでしょう。
社員の育成・評価を行う
事業を推進していくには、会社の経営理念を理解し、経営者が期待する成果を達成できる社員の存在が必要といえます。
そのため、能力に応じたフェアな人事評価を続けることで社員のモチベーションを向上させると共に、社員の育成を積極的に行うことも経営者にとって大切な仕事のひとつです。
最適な環境を作る
社員が最適な環境で働けるよう、会社の設備や制度を整え、労働環境を改善することも経営者にとって重要な仕事です。
ときには他社の内情を調査するなどして、常に最適な環境を保持できるよう、努めることが求められるでしょう。
事業を立ち上げて推進する
経営方針に沿った事業を立ち上げ推進するのも、経営者の仕事のひとつです。
具体的には、市場や顧客のニーズを取り入れ、アイディアを出す、事業を拡大するスキームを検討するなどの役回りを担い、また、事業を展開していくのに必要な決定を随時くだしていきます。
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魅力的で成功する経営者に必要な6つの資質
企業の方向性の決定・責任を持つ経営者には、さまざまな資質が必要です。
ここでは、事業を成功に導く経営者としての必要な6つの資質を紹介します。
豊かな人間性
いくら優秀な経営者でも、1人で会社経営はできないでしょう。社員や取引先の関係者などを巻き込みながら事業を成長させていくためには、豊かな人間性が求められるのではないでしょうか。
先見性
経営者は、会社の将来をイメージし、ビジョンを掲げる先見性も求められます。そして、そのビジョンを全ての社員と共有し、彼らがそれに共感することで強力な組織が構築できることでしょう。
経営数字への理解力
会社経営で成功する経営者は、数字に強い傾向にあります。
特に中小企業の場合、経営者1人が数字に強くなれば業績が述びるケースもあることから、経営者が自社の経営数字を深く理解することは重要だといえるでしょう。
高いコミュニケーション能力
自らのビジョンを社員に伝えて共感を得たり、会社の代表として社外と良好な関係性を築いたりするためには、相手の思いを理解するコミュニケーション能力が必要となるでしょう。
多様な意見に対する受容性
多様な意見に対する受容性があれば、視点の異なる選択肢を意見・進言してもらえるでしょう。そして、それはの複数の選択肢から最善策を選ぶための貴重な機会だといえます。
ロジカルシンキング
さまざまな場面で判断を求められる経営者にとって、複雑な物事を体系立てて整理し、論理的に解決策を導き出すためのロジカルシンキングは重要なスキルのひとつといえます。
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会社経営者を目指す際に役立つ資格
大学の経営学部の学士が経営者の必須条件ではありませんが、経営について学ぶに越したことはないでしょう。ここでは、将来会社経営をする際に役立つ資格をご紹介します。
MBA(経営学修士)
ビジネススクール(経営大学院)の修士課程を修了すると得られる資格です。2年ほど通う必要があり、費用と時間がかかりますが、経営学に基づく理論・知識が学べ、また、人脈を広げられるという利点もあります。
中小企業診断士
中小企業診断士は、国家資格のひとつです。資格取得で身につく経営知識全般とスキルは、会社経営に活かせるでしょう。
経営士
日本経営士協会の資格で、企業経営のコンサルタント業務を行う際に役立つとされています。
資格受験・養成講座の修了・特別推薦制度の利用の3つの方法で資格取得ができますが、いずれも経営管理の実務経験が必須となっています。
ビジネスマネージャー検定
東京商工会議所が実施する検定試験で、マネージャー(管理職)に必要な人材育成・事業管理・リスク管理などの知識に加え、経営に関わる幅広い知識が得られます。
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経営者の転職事情
経営者の求人は、増加傾向にあります。
特に採用が多いのは、成長スピードが早く内部の人材では対応できにくいベンチャー企業と、社長候補者のブレーンや候補者を求める中堅の中小企業です。
募集の多い業種としては、IT・インターネットやメーカーが上位となっています。
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まとめ
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