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職場のなかで重要な立場にある管理職ですが、最後までその企業に留まらなければならないという決まりはありません。現在管理職の方には、今の能力を活かし、さらなるキャリアアップを目指したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
この記事では、エグゼクティブの転職事情から注意点、おすすめの転職エージェントまで紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
エグゼクティブ転職市場の特徴
役職に関わらず働き方や働くことへの考え方が多様化する今、エグゼクティブ職の転職も珍しいものではなくなりました。エグゼクティブ職の転職は、豊富な経験や統括力、語学力など多方面で高いスキルを精査されているにも関わらず、近年では求人数も増加傾向にあります。
その要因は、日系企業の海外進出やM&Aによるものや、ベンチャー企業の急成長、一般企業の将来性を見据えた人材強化などがあります。また、中小企業の3分の2において次期後継者が未定というデータもあり、こうしたエグゼクティブ職は、業界に精通した知識と経験で即戦力になることが求められています。
一方で、実際に転職を検討されている人は「自分でも転職できるのか」「どこに求人があるのか」と疑問をもつことも多いでしょう。ここでは、エグゼクティブ転職の特徴を紹介します。
一般求人に比べると件数は少ない
エグゼクティブ職は企業のトップクラスに位置します。よって、もともと配属される人数が少ないため求人数は一般に比べて多くなく、転職希望者が多い場合は狭き門となるケースもあります。従って、転職活動は中長期的なものになる可能性があります。
公開求人で募集されることは少ない
ハローワークや一般職向けの大手求人サイトでは、エグゼクティブ職の求人を見つけることは難しいでしょう。なぜなら、募集する側も厳選された人材を求めているからです。そのため、エグゼクティブ職だけを集めた専門サイトに非公開で掲載されるケースが多くなっています。
転職者の年齢が高めである
エグゼクティブ職では豊富な経験に加え、部下を統括できるような信頼性や実績も求められるため、募集される年齢層は高い傾向にあります。例えば、管理責任者クラスの募集は30〜40代が多くなっており、経営陣に関わる職務の募集になると50代が多くなります。
好条件の求人が多い
応募する方は、現職でも一般的な職種より高い年収を得ているかと思います。しかし、エグゼクティブ職の転職では、企業を動かす人材としてハイレベルな業務が多いため、年収もさらに高収入を期待できる可能性があります。企業の規模や業界により金額は異なりますが、一般的に1,000万円以上の案件が多いとされています。
マッチングを重視する
エグゼクティブ転職でも、会社が求める人材と求職者のスキルのマッチングは重要です。さらにエグゼクティブ転職の場合は、特定の実績やバックグラウンド、経験などを必要とするケースもあるため、ヘッドハンティングによって採用することも一般的です。
そのため企業との相性が重要なポイントのひとつとなりますので、募集要項の内容に自分がフィットしているかだけでなく、業界や扱ってきたものが近いかどうかなども、分析をしておくことが重要となるでしょう。
エグゼクティブ転職のエージェントの選び方
エグゼクティブの方々は、ここまで積み上げてきたキャリアを活かし、新しい場所で新しい事業に臨みたいと考えているでしょう。前述のとおり、エグゼクティブ職の求人は非公開で行われることも多いため、そういった求人を扱っている転職エージェントの活用も有効となります。ここでは、エグゼクティブ転職のエージェントの選び方を紹介します。後悔しない転職ができるよう参考にしてください。
信頼できるエージェントを選ぶ
エグゼクティブ転職では一般的な転職と異なり、いくつものエージェントを比較して、自分に合っているかどうか、信頼できるかどうかを確認する必要があります。なぜなら、エグゼクティブ転職では求人数が一般職に比べて少なく、情報をより多く集める必要性があるからです。
総合転職エージェントとヘッドハンティング型エージェントの違い
エグゼクティブ転職のエージェントには、ふたつのタイプが存在します。
☑総合転職エージェント
総合転職エージェントとは、一般的な転職でも利用されるエージェントです。まとめると以下のようになります。
- 担当者…専任コンサルタント1名
- スタイル…自分で求人を探し、自分で応募する(ハローワークと同様)
- 案件…応募者が選べる
- 応募…複数社を選べる
- 就活期間…比較的短め(個人差あり)
- メリット…膨大な案件数があるため転職意欲低下になりにくい
- デメリット…エグゼクティブ職案件が少ない
1人ひとりに担当者がついて相談に乗りますが、形式的にはハローワークと同じスタイルです。応募者が案件を選び、担当者に相談しながら企業側とマッチングするかどうかをチェックしてもらいます。
総合転職エージェントは、いつも膨大な案件を保有しています。就活期間もスパンは短く、数社同時に応募も可能なので、転職意欲が下がりにくいことも特徴のひとつといえるでしょう。
☑ヘッドハンティング型転職エージェント
ヘッドハンティング型転職エージェントとは、エグゼクティブ職に利用されるエージェントです。まとめると以下のようになります。
- 担当者…なし
- スタイル…ヘッドハンティングを待つ
- 案件…登録内容を見た企業から打診される
- 応募…希望条件などを確認し、応募する
- 就活期間…比較的長め(個人差あり)
- メリット…厳選されたエグゼクティブ職求人を有する
- デメリット…長期になる傾向があるため、継続するには強い転職意欲が必要
ヘッドハンター型転職エージェントは、ヘッドハンターが担当者を介さず、直接本人にスカウトメールを送る形式をとっています。総合転職エージェントにはない、厳選されたレベルの高いエグゼクティブ職案件が揃っているところが特徴です。
ヘッドハンターは数多くの登録者の中から、企業の求める人材に近い人を選んでスカウトします。そのため、可能性の高い案件だけを紹介してほしいエグゼクティブ職の人にとっては、最適なエージェントだといえるでしょう。
エグゼクティブ転職における転職エージェントの活用ポイント
ここでは、エグゼクティブ転職における転職エージェントの活用ポイントを紹介します。
希望条件を明確にしておく
エグゼクティブ転職でも、一般職への転職のような希望条件の洗い出しは重要です。しかし、あまりにも希望枠を固めてしまうと、お互いのニーズがうまくすり合わず、転職が進まないケースもあります。構築したいキャリアを軸にしながら、希望条件を伝えていきましょう。
エージェント担当者と定期的に連絡を取る
エグゼクティブの転職活動は求人件数が多くないこともあり、すぐに希望条件にあった案件に巡り合えないケースもあるため、長期化してしまうことも一般的です。
そのため、エージェントの担当者と定期的に連絡を取りながら長期的なリレーションを築く必要があります。
また、自分の希望だけを一方的に伝えて求人の紹介を催促するだけではなく、市場ではどんなニーズがあるのかなどをエージェント側から引き出すようにするとよいでしょう。そして、それに歩み寄るような形で、最終的に折り合いの付くところを相談しながら決めていくとよいでしょう。
エージェント担当者の知識や経験を確認する
繰り返しになりますが、エグゼクティブ転職は複数名を採用することもある一般求人とは異なり、より精度の高いスキルセットと条件のすり合わせが求められる傾向にあるため、自ずと企業側の採用担当者とエージェントの担当者との信頼関係が重要になってきます。
よって、企業実績やエージェント担当者が希望する業界や職種の知識を有しているのかなどを確認するとよいでしょう。
複数のエージェントを使って同じ案件に応募しない
企業側は、できるだけ多くの適任者の中から厳選したいと考えているので、複数のエージェントを利用するケースが多いです。しかし、逆に応募者側が複数のエージェントを通して、同じ求人に複数応募することに関して、企業はあまりよい印象を持ちません。
利用するエージェント会社を一社のみに絞る必要はありませんが、応募履歴はしっかりと自身で管理し、複数のエージェントを通して応募することがないようにしましょう。
まとめ
エグゼクティブ転職をスムーズに進めるには、様々なことを考える必要があるといえます。現職での引き継ぎ者の選定や、それに要する期間なども考慮する必要もあるでしょうし、自分の適性に合う業務や希望条件を有する転職先でなければ、今まで築きあげてきたものを最大限に活かしきれない可能性もあります。
エグゼクティブ転職のために今日からできることは、エージェントの登録を始めることでしょう。こうしている間にも、高収入案件が決まっているかもしれません。
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