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フリーランスとは、特定の企業に雇用されず、個人で仕事を請け負う働き方のことです。近年ではフリーランスとして独立を目指す方が多く見られますが、一方で、フリーランスには収入の不安定さや社会的信用を得にくいなどの障壁もあります。
本記事では、フリーランスの概要や会社員との違い、フリーランスで働くことのメリット・デメリットなどについて解説します。フリーランスという働き方に興味がある方は、ぜひ参考にしてください。
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フリーランスとは
フリーランスとは、特定の企業や団体に属さず、自分のスキルや知識を活かして個人で仕事を請け負う働き方を指します。企業に所属して給与を得られるわけではないため、仕事内容をその都度自分で確認し、納期や価格を交渉する必要があります。
「フリーランス=収入が安定しない」というイメージを持つ方も多いと思いますが、前職で培ったスキルやキャリア、コネクションなどを最大限に活かせば、フリーランスとして高収入を目指すことは決して不可能ではありません。
自分の得意分野やスキルを仕事に結びつけることで、仕事内容や勤務時間、働く場所などをすべて自分の意思で選択し、自由度の高い働き方を実現できるはずです。
ただし、フリーランスとして安定的に働くためには、収入源を多様化したり、新たなスキルを習得したりと、常に自己研鑽が欠かせません。仕事を得るための営業活動や、契約・報酬交渉などもすべて自分で行う必要があるため、高い計画性と行動力が求められます。
フリーランスと会社員との違い
以下の表では、フリーランスと各種雇用形態との主な違いをまとめました。
フリーランス | 正社員 | 派遣社員 | アルバイト | |
契約形態 |
・業務委託契約 ・請負契約など |
雇用契約 | 派遣会社との雇用契約 | 雇用契約 |
主な働き方 |
・自己の裁量で仕事内容を選べる ・働く場所や時間は自由 |
・企業の指示に従い、規定時間内で勤務 ・無期雇用が一般的 |
・派遣先企業の指示に従い、指定の勤務先で規定時間内での勤務 ・同一勤務先で3年以上の勤務は不可 |
企業の指示に従い、定められた場所と時間で勤務 ・勤務期間は企業との労働契約に準ずる |
福利厚生の有無 | 無し |
・社会保険 ・各種手当など |
・社会保険 ・各種手当など ※派遣元の福利厚生を適応 |
・社会保険 ・各種手当など ※一定の条件を満たした場合のみ |
表を見てわかるとおり、フリーランスは他の働き方と比較して自由度の高い仕事ができる点が魅力ですが、社会保険や住宅手当などの福利厚生は一切受けられません。
今後フリーランスを目指す方は、フリーランスと会社員の違いをよく理解したうえで、自分にとって最適な選択をする必要があります。
フリーランスの仕事一覧

以下の一覧表のように、フリーランスの仕事は専門性が高いものから未経験でも挑戦しやすいものまで、種類が多岐に渡ります。
分類 | フリーランスの仕事例 |
IT関連 | ITエンジニア、プログラマー ・システムエンジニアなど |
サービス関連 | コンサルタント、カウンセラー、営業代行など |
事務関連 | オンライン秘書、一般事務、貿易事務など |
クリエイティブ関連 | デザイナー、ライター、イラストレーターなど |
ここからは代表的な5つの仕事について、詳しく紹介します。
ITエンジニア
ITエンジニアは、フロントエンドやバックエンドの開発を行うWebエンジニアや、システム全体を設計するシステムエンジニア(SE)など、幅広い職種があります。
ゲームやアプリの開発を手がけるエンジニアや、サーバーやネットワークの構築を行うインフラエンジニアも、ITエンジニアに含まれます。
プログラミングスキルや専門的な知識が必要ですが、リモートで働く案件が多く、柔軟な働き方を実現させやすい点が魅力です。
IT業界は技術が進歩するスピードが非常に早いため、フリーランスとして絶え間なく仕事を受注できるITエンジニアを目指すには、常に新しい技術を学び続ける姿勢が求められます。
コンサルタント
コンサルタントは、企業が直面する課題に対して、最適な解決策を提案する専門家です。経営やITなど特定の分野に特化することも多く、専門知識を活かして企業の成長や課題解決をサポートします。
具体的な業務内容として、クライアント企業の経営戦略の立案や業務プロセスの改善、ITシステムの導入などが挙げられます。
フリーランスのコンサルタントとして活躍するには、企業の成長に貢献できるレベルの高度な専門知識と論理的思考力が求められます。また、どのようなクライアントとも円滑にやりとりができる、高いコミュニケーション能力も必要です。
オンライン秘書
オンライン秘書は、企業の秘書業務や事務作業をオンライン上でサポートする仕事です。
過去に企業で長く秘書として働いていた方や、特定の分野への専門知識や英語力などがある方の場合、フリーランスのオンライン秘書として高収入を狙うことも可能でしょう。
業務は基本的にリモートワークで行うため、クライアント企業と円滑にコミュニケーションを取るために、各種ITツールをひととおり使いこなすITスキルが求められます。
また、スケジュール管理や資料作成などの各種実務能力に加え、相手に合わせた柔軟な対応力も必要です。
デザイナー
デザイナーは、クライアントの要望を的確に伝えられる各種デザインを制作する仕事です。
Webデザインを手がけるWebデザイナーや、広告や印刷物を担当するグラフィックデザイナーなど、専門分野によって職種が異なります。作品の完成度が直接評価につながるため、常に高いクオリティを追求する姿勢が求められます。
デザインの制作には専用のモニターやハイスペックなデジタル機器などが必要となるため、フリーランスとして活動する場合は、それらの機器を自宅に完備しておく必要があります。
ライター
ライターは、書籍やWebメディアの記事を執筆する仕事です。案件によっては、執筆以外にも取材や編集、校正・校閲などの業務を担当することもあります。
ライターは比較的未経験でも始めやすい仕事ではありますが、特別な資格が求められないぶん、ほかのライターとの差別化を図り高単価の案件を獲得するためには、高い文章力と専門知識が求められます。
また、スケジュールどおりに確実に記事を納品するスケジュール管理能力や、クライアントと円滑にやりとりを行うためのコミュニケーション能力なども必要です。
フリーランスで働くメリット・デメリット
フリーランスとして理想的な働き方を実現させるためには、フリーランスで働くことのメリット・デメリットについて正しく理解しておく必要があります。
フリーランスで働く代表的なメリットとして、自分のペースで仕事を進められる自由度の高さが挙げられます。時間に縛られることなく、自身の体調や生活リズムに合わせて柔軟に働き方を変えられるため、心身への負担をあまりかけずに働くことができます。
一方で、各種事務作業や申請手続きなど、本業以外の業務もすべてひとりで行う必要がある点は、フリーランスとして働くことの大きなデメリットといえます。
契約書や請求書の作成、見積書の発行に加えて、毎年必ず確定申告を行わなければなりません。これらの業務は外注することも可能ですが、そのぶん外注費が発生します。また、収入の不安定さや、社会的信用を得にくい点も、フリーランスとして働くことの課題として挙げられます。
フリーランスとして独立する際は、これらのメリットとデメリットを冷静に見極めたうえでの決断が重要です。
フリーランスになるには?
フリーランスになるには、必ずしも特別な資格や経験が必要なわけではありません。しかし、フリーランスとして活躍するためには、専門スキルや高い営業力、豊富な人脈を持っていることが重要です。
現在会社員として働いていて、将来的に独立を考えている方は、独立後も安定的な収入を確保するために、今のうちからスキルアップを図っておくことをおすすめします。
もし現職でスキルアップが見込めない場合は、一度転職して、独立するために必要なスキルや経験を磨いてからフリーランスとして働くという選択肢もあります。
「いち早くスキルアップしたい」という方の場合、実力主義を重んじる外資系企業へ転職すれば、自分の努力次第でさまざまな経験を得ることができるかもしれません。
また、外資系企業は仕事の成果次第で高収入を目指すことも可能なため、独立に向けた資金を効率的に貯めることもできるでしょう。
フリーランスになったらやるべきこと
フリーランスとして働き始めると、自由な働き方ができる一方で、各種手続きが必要です。ここからはフリーランスが最初に取り組むべき基本的な手続きについて解説します。
年金・健康保険の手続き
企業を退職した場合、年金と健康保険の切り替え手続きを進める必要があります。一般的には厚生年金から国民年金へ、健康保険から国民健康保険への移行を行いますが、退職後14日以内の手続きが必要です。
開業届の提出
開業届は、個人事業を始めたことを税務署に届け出るための書類です。未提出でも法的な罰則はありませんが、提出すると多くの場面で役立ちます。
例えば、確定申告の際に青色申告を利用する場合は、開業届の提出が必須条件です。また、銀行口座やクレジットカードの作成、オフィスの賃貸契約などで、開業届の提出有無が確認される場合もあります。
確定申告の準備
フリーランスとして独立したあとは、毎年の確定申告が必須です。申告方法には白色申告と青色申告がありますが、青色申告を選ぶと節税効果が期待できます。ただし、必要な書類や帳簿管理が増えるため、それにともなう準備が重要です。
青色申告を利用する場合は、開業届と一緒に青色申告承認申請書を提出しなければなりません。
外資系企業での経験を活かしたフリーランスのキャリアプラン
外資系企業での勤務経験は、活躍するフリーランスを目指すうえでさまざまな利点をもたらします。ここからは、外資系企業での経験を活かした、フリーランスのキャリアプランについて解説します。
外資系企業に勤めながらフリーランスを目指す
外資系企業で積極的に多様な経験を積むことは、活躍できるフリーランスを目指すうえで非常に有効な選択肢といえます。
上述したように、外資系企業は実力を重んじる企業が多いため、積極的にスキルアップを図れば、短期間で個人で仕事を請け負えるほどの高度なスキルを身につけられる可能性があります。
また、副業を許可している企業が多いのも外資系企業の特徴です。外資系企業で働きながら副業を始めてみることで、フリーランスに必要な知識やノウハウを実践的に習得できるかもしれません。
この他、外資系企業は社内外で人脈を作る機会が豊富にあるので、自分の努力次第で、独立後に必要なコネクションを構築することも可能です。
外資系企業を退職後にフリーランスとして独立する
外資系企業で働いた経験は、フリーランスとして独立したあとの大きな強みとなります。外資系企業で納得のいくまで経験を積めた方は、独立に向けて具体的に動きだしてみてもよいかもしれません。
特に外資系企業で第一線として活躍していた方の場合、すでにフリーランスに求められるスキルや経験を習得し、仕事を獲得するために必要な人脈も構築できていることが多いため、独立後も「仕事がなくて困る」という事態には陥りにくいのです。
独立後は外資系企業での経験を活かして成果を上げ続ければ、フリーランスとして会社員時代よりも高水準の報酬を得ることができるかもしれません。
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フリーランスとは、特定の企業に雇用されずに、自分のスキルや経験を活かして仕事をする自由な働き方を指します。ただし、自由を得られる代わりに、収入の不安定さなどに悩まされることもあるため、安定的に稼ぐには入念な事前準備が重要です。
実力を重んじる外資系企業での勤務経験は、フリーランスとして独立を目指すうえで必ず大きな強みとなります。成果主義の環境で培ったスキルや人脈を活かせば、独立後も安定的に高収入を目指すことができるはずです。
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