契約社員と派遣社員の違いは?どっちがいい?外資系企業でのキャリア構築も解説

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契約社員と派遣社員の違いは?どっちがいい?外資系企業でのキャリア構築も解説

働き方の多様化が進む昨今では、契約社員や派遣社員として働く道を選ぶ方も多く見られます。しかし、これらの雇用形態はそれぞれ雇用主や契約期間、福利厚生などに明確な違いがあるため、後悔のない選択をするには、各々の相違点をしっかりと理解しておくことが重要です。

本記事では、契約社員と派遣社員の違いや、各雇用形態のメリット・デメリットについて詳しく解説します。契約社員、派遣社員として外資系企業でキャリアを築くポイントについても紹介するので、自身の働き方を模索している方は、ぜひ参考にしてください。

契約社員と派遣社員の違い 

まずは、契約社員と派遣社員の主な違いについて解説します。以下の表では、それぞれの違いをわかりやすくまとめました。

契約社員 派遣社員
雇用主 就業先企業 派遣会社
契約期間 原則最長3年の契約更新制(有期労働期間が5年を超える場合は、無期労働契約に転換可能)(※1)

同一企業に派遣就業できるのは最長3年(登録型派遣の場合)(※2)

給与 月給制(企業によっては時給制・年俸制の場合も有) 時給制
社会保険・福利厚生 就業先企業の規定に準ずる 派遣会社の規定に準ずる

契約社員と派遣社員は、雇用契約を結ぶ相手が異なります。契約社員は就業先企業と直接雇用契約を結びますが、派遣社員は就労先企業ではなく、派遣会社と間接雇用契約を結ばなければなりません。 

この他にも、契約社員と派遣社員は契約期間や給与形態、福利厚生の内容などにも相違点がある他、各項目の細かな違いについては契約を結ぶ企業によっても差が生じます。 

納得度の高い働き方を実現させるには、自身のライフスタイルやキャリアプランに合った雇用形態を選び、信頼できる企業と自身の希望に沿った雇用契約を結ぶことが重要です。

 

(※1)参考:労働基準法 法律第四十九号|厚生労働省

(※2)参考:派遣社員を受け入れるときの主なポイント|厚生労働省

契約社員の種類

契約社員の種類は、主に以下の3種に分けられます。

種類

特徴

準社員

各企業が独自に定めた雇用形態で、正社員と非正規社員の中間的な立場として位置付けられる場合が多い

嘱託社員

定年退職後に再雇用された社員や、専門性の高い仕事に特化した働き方をする社員を指す場合が多い

臨時社員

雇用期間が限定されており、臨時で雇用される社員を指す

上記はいずれも有期契約の労働者を指すという点で契約社員の一種といえますが、具体的な定義は各企業ごとに異なります。 

契約社員として働くことを検討している場合は、事前に就労予定先企業が提示する契約内容をしっかりと確認するよう注意してください。

派遣社員の種類 

派遣社員の種類は、主に以下の3種に分けられます。

それぞれの雇用形態について表を用いて詳しく紹介します。

種類

特徴

紹介予定派遣

就労者は一定期間派遣社員として働いたあと、派遣先企業との合意があれば、雇用形態を派遣先企業との直接雇用に切り替えられる

登録型派遣

就労者は派遣会社と雇用契約を結び、その後定められた派遣期間にしたがって派遣先企業で就労する
常用型派遣 派遣会社の正社員として雇用契約を結んだ就労者を、派遣先企業に派遣する雇用形態を指す

紹介予定派遣は、派遣先企業との直接雇用に切り替えることを前提とした働き方であるため、就労者は派遣期間中の実務をとおして企業との相性を見極めることができます。

また、上述したとおり、登録型派遣では同一企業で働ける期間が最長3年と定められていますが、その分就労者は自身のライフスタイルやキャリアに応じて都度仕事を選ぶことが可能です。

常用型派遣は別名「無期雇用型派遣」 と呼ばれることもあり、派遣会社の正社員として雇用されるため、登録型派遣と比較すると収入が安定しやすいなどの特徴があります。

このように、一口に「派遣社員」といっても、派遣社員は種類によって働き方が異なるため、それぞれの特徴を正しく理解しておくことが重要です。

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契約社員のメリット・デメリット

ここからは、契約社員のメリットとデメリットについて解説します。契約社員として働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

契約社員のメリット 

契約社員の主なメリットとして、以下の3つが挙げられます。

 

  • 自由度の高い働き方ができる
  • 出張や転勤がない
  • 正社員登用される可能性がある

 

契約社員は、社会保険や福利厚生の面では正社員と同等の扱いを受けられる一方、仕事上では正社員のように厳しいノルマや目標を課せられることがあまりありません。充実した環境下で自由度の高い働き方を実現させやすい点は、契約社員として働くことの大きなメリットといえます。 

また、契約社員は出張や転勤をともなわない働き方を基本とすることが多く、プライベートやライフイベントを重視した生活を送りやすい点も魅力のひとつです。 

自身の働きぶりが評価されれば、いずれ正社員登用される可能性もあるので、契約社員であれば実践的なスキルを磨きながら、今後のキャリアプランを柔軟に検討することができるでしょう。

契約社員のデメリット 

契約社員の主なデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

 

  • 契約が更新されない場合がある
  • 昇進・昇格が難しい
  • 裁量権のある仕事を任されにくい

 

契約社員は、契約終了後の雇用継続が確実に保証されていない点が大きなデメリットといえます。たとえ自身が同一企業で長く働きたいと思っても、企業の方針や経営状況によっては、契約が更新されない可能性があることを念頭に置いておかなければなりません。 

また、契約社員は労働契約上で自身の役割が明確に定められていることが多いため、正社員のように査定による昇進・昇格を目指すことは難しいでしょう。 

この他、自身の専門性を活かしながら業務に取り組めるものの、裁量権のある仕事を任されにくい点は、契約社員のデメリットのひとつといえます。

派遣社員のメリット・デメリット

次は、派遣社員のメリットとデメリットについて解説します。派遣社員として働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

派遣社員のメリット

派遣社員の主なメリットとして、以下の4つが挙げられます。

 

  • ワークライフバランスを保ちやすい
  • 専門知識やスキルを活かせる
  • さまざまな職場で経験が積める
  • 仕事の悩みを派遣会社に相談できる

 

派遣社員として働くことの大きなメリットは、勤務時間や勤務地を比較的自由に選べる点です。家事や育児、資格取得の勉強など、プライベートを優先した働き方を実現しやすいため、派遣社員はワークライフバランスを重視する方に適した働き方といえます。 

また、派遣社員は契約期間ごとに職場が変わることが多いため、自身の専門性を活かしながらさまざまな環境や業界で経験を積めます。これまでに培った専門知識やスキルがあれば、外資系企業や日系グローバル企業などで働くチャンスも得られるかもしれません。 

この他、仕事の悩みや相談は派遣会社の担当者に相談できるため、職場の上司や人事に直接交渉する手間が省けるのも、派遣社員ならではのメリットです。

派遣社員のデメリット 

派遣社員の主なデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

 

  • 派遣期間は基本的に3年が上限である
  • 雇用の安定性に欠ける
  • 正社員との待遇差がある

 

派遣社員として働く方の多くは登録型派遣で雇用されている ことから、「同一の職場で働ける期間は最長 という縛りのなかで働かなければなりません。現在の職場で長く働くことを希望したとしても、法律により上限が定められていることは、派遣社員として働くことのデメリットといえます。 

また、契約満了後に新たな派遣先が見つからない場合は、一時的に収入が途絶えるリスクも視野に入れておく必要があります。 

この他、派遣社員は正社員と異なり、一般的にボーナスやインセンティブなどは支給されません。自身の専門性を活かして仕事ができる一方で、成果に見合った待遇は得にくいため、派遣社員として働く場合はその点もよく理解しておきましょう。

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契約社員、派遣社員として外資系企業でキャリアを築くには 

元記事4.「派遣社員として外資系企業で働くキャリアとは」の内容を踏襲しつつ、よりわかりやす本文に修正します。

外資系企業のなかには、就労者に対して一定の語学力や優れた国際感覚を求める企業もあります。しかし、契約社員や派遣社員の場合は、仕事内容や労働期間が限定されているため、企業や配属先にもよりますが、正社員に求めるほどの高度なスキルを求められることはあまりない場合もあります。 

そのため、契約社員や派遣社員という働き方を選択すれば、正社員に課せられるような高い採用ハードルを乗り越えずとも、外資系企業でキャリアを積むことは十分可能です。 

また、外資系企業はジョブ型雇用を採用している企業が多く、契約社員や派遣社員として着実に実績を積めば、契約満了前に企業側から直接雇用のオファーを受ける可能性もあります。 

企業側が求める成果を上げる必要はありますが、外資系企業で長期的なキャリアを構築したい方は、まずは契約社員、派遣社員として外資系企業に勤めるという選択肢があることを知っておきましょう。

契約社員や派遣社員に関するよくある質問

ここでは、契約社員や派遣社員に関するよくある質問を3つ紹介します。 

派遣先企業の方針や契約条件によっても異なりますが、派遣社員から契約社員への切り替えは不可能ではありません。 

派遣社員として優れた成果を挙げ、企業の求めるスキルや適性を備えていると判断された場合は、派遣先企業から契約社員や正社員として働くことを打診されることもあります。 

ただし、派遣社員から契約社員への切り替えは、自身の希望で叶えられるわけではないので、その点をしっかりと理解しておくことが重要です。

外資系企業では最初に契約社員として雇用されることが多いのですか? 

外資系企業のなかには、定められた期間で就労者のスキルや適正を見極めるために、あえて採用した人材を契約社員として雇用することろもあります。しかし、採用方針は企業によって異なり、すべての外資系企業が一律でこのような採用手法を取っているわけではありません。 

契約社員として外資系企業へ入社した場合も、契約期間中に成果や実力が評価されれば、その後雇用形態を正社員へと切り替える企業も多くあります。 

具体的な採用方法は企業ごとにさまざまなので、気になる企業があれば、どのような手法で人材を採用しているか事前にリサーチしてみることをおすすめします。

外資系企業に契約社員や派遣社員として転職するのは難しい? 

契約社員や派遣社員として外資系企業へ転職することの難易度は、個人のスキルや経験によって大きく左右されます。 

外資系企業の多くは実力主義を重んじる傾向が強いため、仕事に対して受け身姿勢の方や、安定思考が強い方の場合は、転職活動に苦戦するかもしれません。 

一方で、専門性の高いスキルを持つ方や語学力に優れた方、自発的に行動できる方であれば、契約社員や派遣社員として外資系企業で働くチャンスは十分にあるといえます。 

外資系企業での仕事を効率的に探したい方は、外資系企業や日系グローバル企業に強い転職エージェントを活用するのがおすすめです。 

外資系企業に特化した転職エージェントを利用すれば、自身のスキルや希望に合った適切な求人を紹介してもらえるだけでなく、専門知識を持ったプロに今後のキャリアプランなどについても相談できるため、理想の転職をスムーズに叶えられる可能性が高まります。

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契約社員、派遣社員として外資系・日系グローバル 

契約社員と派遣社員は、雇用主や契約期間、給与などの面において明確な違いがあります。それぞれの雇用形態ごとにメリット・デメリットが異なるため、自身に合った働き方を選択するには、契約社員と派遣社員の特徴や違いを正しく理解しておくことが重要です。 

外資系企業への転職を検討している方は、まずは契約社員や派遣社員として外資系企業でのキャリアをスタートさせるのも選択肢のひとつです。 

エンワールド・ジャパンは、外資系企業や日系グローバル企業に強みのある転職エージェントです。専門性の高いスキルを保有するグローバル人材の方々に、契約社員、派遣社員として働ける多様な求人をご紹介する「コントラクト・プロフェッショナルズ」というサービスも提供しているため、自身の専門性を活かして外資系企業でのキャリアを構築したい方は、ぜひ新規会員登録からご登録ください。

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