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働き方の多様化が広がる中、外資系企業で派遣社員として働きたいと考える人もいるのではないでしょうか。
この記事では、外資系企業で派遣社員として働きたい人に向けて、必要なスキルや募集の多い仕事、そのメリットやデメリット、外資系企業に向いている人などを解説します。
外資系企業で派遣社員として働くにあたって役立つ情報を紹介しますので、転職を検討する際の参考にしてみてください。
外資系企業で働くために必要なスキル
外資系企業では、企業やポジションによって、募集要件のひとつに特定のTOEICスコアを条件づけているケースもあります。さまざまな国籍の人と一緒に働くことが多いため、コミュニケーションの手段として英語力が必要になってくるからでしょう。
とはいえ、英語力に不安があったとしてもチャレンジすることは可能です。働きながら英語を学んでいけば、スキルアップにもつながるでしょう。
面接の際には、現在英語を勉強している旨を伝え、やる気をアピールするとよいでしょう。
また、希望する仕事や会社が見つかったら、英語力以外に必要とされるスキルを確認し、合わせて習得しておくこともおすすめします。
外資系企業における派遣募集の多い仕事
外資系企業に転職したいといっても、「どんな仕事があるかよくわからない」という人もいるでしょう。
ここでは、外資系企業において派遣募集の多い仕事について解説します。
経理
経理の仕事は派遣の代表的な職種のひとつです。外資系企業の派遣募集でも、経理の仕事は多くあります。
中には未経験でも応募できる企業もあるので、興味がある方は探してみてはいかがでしょうか。
仕事内容
外資系企業では、英文経理の仕事をする必要があります。
日本の会計基準だけでなく、米国会計基準や国際会計基準で経理をする場合もあるので注意しましょう。
給与(時給・年収)
時給は企業にもよりますが、1,500円~2,000円程度です。年収は約300万~400万円になります(8時間勤務、年間休日120日で算出)。
英語力によって時給も変わってきますので、スキルアップを心がけましょう。
必要なスキル
前述のとおり、英語力だけではなく英文経理のスキルも必要になります。
英文経理ではUSCPA(米国公認会計士)やBATIC(国際会計検定)の資格が役に立つので、これらを取得するための勉強は欠かさないようにしましょう。
英文事務
英語を用いた事務全般を担当します。ビジネスメールや電話でのやりとりを英語で行う必要があるので、ビジネスレベルの英語力が必要です。
仕事内容
海外の会社との電話やメール対応、英文による資料の作成が主な業務になります。必要に応じて、翻訳や通訳業務を担当するケースもあります。
給与(時給・年収)
企業にもよりますが、時給は1,600円~1,700円程度です。平均年収は約316万円になります。
必要なスキル
英語力は必須です。目安として最低でもTOEICスコア600点以上、英検2級以上の実力が必要だとされています。
一般事務のスキルも必要です。留学経験があると、さらに評価されるでしょう。
アパレル
海外の高級ブランドの販売員に憧れる人も多いでしょう。しかし、外資系企業のアパレル販売員を未経験からチャレンジするのは、比較的難しいと考えてよいでしょう。
一般企業である程度の経験を積んでから挑戦しましょう。
仕事内容
基本的には日本のアパレル企業の販売員と変わりませんが、海外のお客様を相手にすることもあり、企業によってルールなどが異なる場合もあります。
給与(時給・年収)
日本のアパレル企業とそこまで大きくは違いません。時給は1,100~1,600円程度で、平均年収は400万円前後になります。
必要なスキル
アパレル販売員としてのスキルがあれば、ひと通りの仕事はできるでしょう。
ただし前述のとおり、海外のお客様を相手にするため、日常会話レベルの英語力を持っていることが望ましいです。
貿易事務
貿易事務では、専門知識が必要になります。ニーズに対して経験者の数が少ない傾向がありますので、経験者は優遇される傾向にあります。
また、たとえ貿易事務は未経験でも、日本企業での庶務経験があり、かつ派遣社員として働くのであれば、転職できる可能性もあるでしょう。
挑戦してみてはいかがでしょうか。
仕事内容
海外企業とのメールや電話でのやりとり、英語での資料作成の他に、貿易に関する実務といった専門的な仕事をします。
給与(時給・年収)
平均時給は1,500円前後、平均年収は330万円前後と、日本企業の事務職より高額になります。
スキルアップをすれば、さらに高額の収入を得られる可能性もあります。
必要なスキル
目安として、TOEIC(R)スコア600点以上が必要だとされています。スコア700点以上でようやく評価できるレベルだとする企業もあるようです。
また、業務によっても求められるレベルは変わりますが、貿易実務検定(R)を取得しておくといいでしょう。
秘書
秘書は女性に人気の職種のひとつです。中でも、グローバルな環境で働ける外資系企業の秘書になりたいという女性は多いようです。
上司の仕事やスケジュールを補佐することになるため、さまざまなスキルが求められます。
仕事内容
上司の仕事やスケジュールを管理し、サポートするなどの秘書業務を英語で行います。
取引先企業と英語でコミュニケーションを取る必要があるだけでなく、そもそも上司が海外出身者の場合もあり、社内での通訳を担当する可能性もあります。
給与(時給・年収)
平均時給は1500円前後、平均年収が330万円前後と、日本企業の事務職より高額になります。スキルアップをすれば、さらに高額の収入を得られる可能性もあります。
必要なスキル
ビジネス英語力と、日常の英語力の両方が必要になります。
企業によって必要な英語力のレベルは異なりますが、社内での通訳を担当する場合は、問題なく会話ができるレベルの英語力が必須です。
その他に、秘書としてのスキルや、海外の文化についての知識も問われるでしょう。
外資系企業で派遣社員として働くメリット
最近では、日本でもグローバルに展開する企業が増えてきていますが、外資系企業で派遣社員として働くメリットはどういったものがあるのでしょうか。日本企業と比較しながら解説します。
☑ 正社員にキャリアアップできる可能性あり
未経験者が、正社員として外資系企業に転職するのは非常にハードルが高い傾向にあります。
しかし派遣社員としてなら、転職できる可能性が比較的高くなるでしょう。
さらに、派遣社員として働きながら自分のスキルを上手にアピールすることで、正社員になれる可能性もあるでしょう。
正社員を目指している場合でも、まずは派遣社員として外資系企業に転職するのも有効な方法のひとつです。
☑ 時給が高い
派遣社員は時給が安いイメージを持つ人もいるかもしれませんが、それはあくまで日本企業の話だと考えてよいでしょう。
外資系企業は能力主義な会社が多く、それは派遣社員であっても変わりません。
保持するスキルによっては、最初から高い時給を提示されることもあります。
外資系企業で派遣社員として働くデメリット
外資系企業で派遣社員として働くデメリットには、どういったものがあるのでしょうか。日本企業と比較しながら解説します。
☑ 常に成果を上げることが求められる
日本企業では、派遣社員は正社員ほど厳しく成果を求められません。
しかし、外資系企業は能力主義なので、派遣社員であっても同様に成果を求められることがあり、成果が上がらないと解雇される場合もあります。
逆に、成果を出せば昇進や昇給の可能性もありますので、実力を試したい人にはピッタリの職場と言えるでしょう。
☑ 上司次第で職場の雰囲気が変わる
日本企業はひとつの会社でひとつのチームとして働くため、個々の人間関係が職場の雰囲気に大きな影響を与えにくいといえます。
一方、外資系企業は個人的な働き方になる場合が多く、上司との関係性が仕事のしやすさや評価に直結する可能性があります。
理解のある上司ならいいですが、自分と合わない上司に当たった場合、理解してもらえず苦労するかもしれません。
また、人の入れ替わりが激しいため、早い段階で上司が変わる可能性もあります。
外資系企業に向いている人
外資系企業と日本企業では、求められる人材が異なってきます。ここでは、外資系企業に向いている人について解説します。
英語が得意な人
英語を求められるシチュエーションが日本企業よりも圧倒的に多いため、当然のことながら英語が得意な人は、外資系企業で働くのに向いているといえるでしょう。
TOEIC高得点保持者や、英語で日常会話ができる人は活躍できるでしょう。
ただ、英語を使わない部署もあるので、目指す職種によっては得意である必要はないでしょう。
自己主張ができる人
日本企業と違い、実力主義の外資系企業は自己主張できる人材を評価する傾向にあります。
派遣社員であっても、会議で自分の意見を求められる場合が多いため、自己主張ができない人にとってはプレッシャーになるかもしれません。
しかし、自己主張ができる人なら、積極的に業務にチャレンジしていけるでしょう。
向上心のある人
繰り返しになりますが、外資系企業は実力主義のため、スキルアップに意欲的な人にはピッタリの職場といえるでしょう。
向上心を持って仕事や勉強をすれば、それだけ昇給や昇進につながるため、努力する甲斐があります。
柔軟な対応ができる人
トラブルが生じた場合には、マニュアル的な対応ではなく柔軟な対応が求められます。
また、失敗そのものよりもその後の対処法が重要視される傾向もあります。対処次第では再びチャンスを与えられる可能性もあるため、失敗を恐れずに柔軟に対応できる人は、外資系企業に向いているといえるでしょう。
積極的に行動できる人
チームプレーではなく個人的な働き方を重視する外資系企業では、消極的な働き方だと評価を得ることは難しくなるでしょう。
積極的に行動すれば仕事の成果もアピールできるので、転職活動でも積極性を前面に押し出すといいでしょう。
外資系企業の派遣求人を探す方法
外資系企業の正社員になるには、まずは派遣社員として働き、実力を認めてもらって正社員になるという方法があります。
そこで、外資系企業の派遣求人を探す方法を解説します。
☑ 知り合いに紹介してもらう
外資系企業では、社員からの紹介を奨励しています。そのため、現在、外資系企業で働いている友人や知り合いがいれば、紹介してもらうと有利に転職することができるでしょう。
☑ 派遣会社に登録をする
外資系企業で働いている知り合いがいない場合は、派遣会社に登録するとよいでしょう。その際は紹介予定派遣がおすすめです。
紹介予定派遣とは、働きながら自分の能力や適性を評価してもらえる派遣制度です。
実力を見極めてから正社員の道が開けるので、正社員を目指すなら紹介予定派遣の求人に応募してみましょう。
☑ 転職エージェントに相談する
転職エージェントに相談してみるのもひとつの手です。転職のプロであるエージェントから、意見やアドバイスを受けることができます。
場合によっては、転職エージェントからの紹介であれば、正社員として受け入れてくれることもあります。
まとめ
外資系企業で働くのなら、派遣社員として働きながら正社員を目指すのがおすすめです。そして、派遣求人を探すなら、転職エージェントを利用することをおすすめします。
エンワールドは、外資系企業に強い転職エージェントで、一人ひとりに合わせたアプローチを行っています。また、Contract Professionals という派遣特化チームを設けており、外資系企業に興味がある方を強力にサポートします。無料面談も実施しておりますので、外資系企業で派遣社員として働くことに興味がある方はぜひご応募ください。