IT業界のSE転職向け 職務経歴書の書き方とコツ

お役立ちコラム 職種別 エンジニア

公開日：2024.04.01

転職活動をする際に、魅力的な職務経歴書を作成するためのポイントは、業界や職種によって異なります。

この記事ではIT業界のSE（システムエンジニア）に注目し、職務経歴書を書く時のポイントやコツを解説します。外資系企業へ応募する際に求められることのある、英語の職務経歴書についても紹介しますので参考にしてください。

IT業界エンジニア転職向けの職務経歴書に盛り込むポイント

最初に、IT業界のエンジニアへの転職を希望する際に、より魅力的な職務経歴書を書くためのポイントを解説します。

プロジェクトの規模や概要

経験やスキルをアピールするためにはまず、これまで関わったプロジェクトの概要を伝えることが大切です。また、プロジェクトの規模や期間、本数などを書きます。

マネジメントの実績をアピールする際は、何人規模のチームを管理していたのかが重要になるため、人数を記載することもポイントになります。

担当セクションや貢献度

開発において上流から下流のどのフェーズに携わってきたのかや、何を担当しどのような業務を行ってきたのかなど、採用企業で入社後に活かせそうなものを優先して簡潔に記載します。

またプロジェクトやチームでのポジションを記載したり、どのような貢献ができたのかなどについても記載したりすると、採用担当者へアピールできます。

OSや開発言語、フレームワーク、ツールなどの環境

企業に入社後、即戦力として活躍できることをアピールするには、これまでにどのようなOS、開発言語、DB、フレームワーク、ツールなどを利用してきたかも伝えることが重要です。

これらは一覧にして、わかりやすくまとめましょう。

ITや英語などの保有資格

実力を客観的に示せる資格を記載することも必須です。IT企業への転職に評価される資格としては次のようなものがあります。

・「基本情報処理技術者」「情報処理技術者」「PMP」などの国家資格

・「Oracle Master」「SAP認定コンサルタント」「シスコシステムズ技術者認定」などのベンダー資格

・その他、会計ソフトの開発に携わる場合は簿記2級以上、外資系IT企業などの場合はビジネスで使用できる英語力（TOIEC750点以上相当）

マネジメント経験やメンバー教育、顧客との折衝経験

開発に直接関わるスキル以外のマネジメント経験やメンバー教育、顧客との折衝経験なども、SEにとって重要なアピールポイントです。仕事を進める上でのコミュニケーション能力や周りとの協調性も、エピソードを盛り込みながら伝えられると、より効果的です。

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SE（システムエンジニア）の職務経歴書の例

ここでは、IT業界のSE（システムエンジニア）の職務経歴書について、書き方の例を紹介します。

職務概要・サマリー

例：

新卒でソフトウェア開発会社××に入社、×年に渡り金融業界でのシステム開発に携わり、要件定義に準じた設計やテスト、保守運用を行ってきました。20××年からは上流工程にも関わり、顧客折衝や課題抽出、要件定義から施策立案、導入まで一貫して担当しています。また、約××名のプロジェクトリーダーとして、進行管理やメンバーのマネジメントの経験も積んでいます。

職務経歴

例：

20××年×月～20××年×月

株式会社××　システム開発部

事業内容：アプリケーション・ソフトウェアシステム開発

資本：×億円 / 売上高：×億円

従業員：×名

20××年×月～20××年×月

【プロジェクト名】

某大手金融会社における商品の契約管理・手数料・請求・業務会計システムの新規開発（リーダー）、メンバー×名

担当：

要件定義、基本設計、詳細設計、結合テスト、運用保守

業務内容：

・顧客ヒアリング、仕様書作成

・営業支援システムの設計、開発、導入、総合テスト

・運用、保守メンテナンス

開発環境：

・言語／PHP、Java

・OS／AIX、Windows

・DB／SQL Server、Oracle

成果：

・テストツールの導入により、テスト工程の作業効率を20％改善

・導入後も顧客要望によって改修が行いやすいよう、書き換えやすいソースコードで設計

活かせる経験・知識・技術

例：

自己PRスキル

例：

自社だけでなく取引先の関係者も含む約×のプロジェクトリーダーを務めた経験があります。認識齟齬によるスケジュール遅延や品質低下が発生しないよう、定期的にミーティングを設け進捗管理、仕様確認、調整を行うことで、大規模プロジェクトを円滑に進めることができました。

英語でIT業界のエンジニアの職務経歴書を書く時のコツ

英語の職務経歴書を書く際も日本語の場合と同様に、数字や具体的なエピソードを用いて業務・実績・スキルを記載する点は同じです。

より魅力的に伝わる英語の文章にするために、例えば、Improved（改善した）、Enhanced（強化した）、Achieved（達成した）、Proposed（提案した）、Organized（組織化した）などのAction Verbを活用することがポイントです。

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システムエンジニアの英語の職務経歴書例

英語の職務経歴書についても主な項目について、例文を紹介します。

OBJECTIVE

例：

Senior software engineer with 10 years of experience and a strong grasp of cloud computing fundamentals and experience in designing and implementing solutions is hoping to earn a similar role and position in a reputable organization.

SUMMARY

例：

10 years experience as a systems engineer with knowledgeable skills in open/web systems development.

Specializing in server/client relationship setup, FTP, TCP/IP, etc.

Leadership experience (up to 50 group members). 

WORK EXPERIENCE

例：

X Corporation, Tokyo

May 20××- Present

Senior software engineer 

・Led a group of 50 people, including company members and customer stakeholders, during the requirements analysis phase of common platform development.

・Negotiated with customers on deadlines for projected delivery dates and prices.

まとめ

IT業界のシステムエンジニア(SE)の職務経歴書には、採用企業の職種やポジションに活かせる経験や強み、スキルを具体的にアピールすることが大切です。

より効果的な職務経歴書を作成するために、客観的な意見やチェックを希望されるなら、外資系企業・日系グローバル企業の転職に強いエージェントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。

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