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外資系化粧品メーカーへの転職を考えるとき、「どんな企業があるのか」「年収や働き方はどう違うのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。世界的なブランドを展開する外資系化粧品メーカーは、日本でもロレアルやユニリーバ、P&Gなど多彩な企業が事業を展開しており、それぞれに特徴があります。商品開発やマーケティング、販売職など幅広い職種が存在し、グローバルな視点を活かして働けるのも魅力です。成果主義や自由度の高い働き方、そしてマーケティング思考を磨ける環境が整っているのも外資系ならでは。
この記事では、日本にある主要な外資系化粧品メーカーの一覧や平均年収、業務内容、転職を成功させるためのポイントを詳しく紹介します。この記事を読むことで、後悔のない転職準備を整え、自分に合ったキャリアを見つけるヒントが得られるでしょう。
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外資系化粧品メーカーの一覧|平均年収や特徴は?
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外資系化粧品メーカー |
日本にある関連企業の例 |
関連企業の平均年収(※) |
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ロレアル |
日本ロレアル株式会社 |
550万円 |
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ユニリーバ |
ユニリーバ・ジャパン株式会社 |
775万円 |
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プロクター・アンド・ギャンブル(P&G) |
P&Gジャパン合同会社 |
867万円 |
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エスティ ローダー |
ELCジャパン合同会社 |
331万円 |
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Kenvue(ケンビュー) |
JNTLコンシューマーヘルス株式会社 |
775万円 |
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LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン) |
LVMHフレグランスブランズ株式会社 |
412万円 |
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ロクシタン |
ロクシタンジャポン株式会社 |
340万円 |
上記は日本にある代表的な外資系化粧品メーカーの一例です。企業ごとの平均年収や特徴を解説していくので、転職先を検討する際の参考にしてください。
※平均年収は、2025年10月時点のデータを掲載しており、具体的な数値は時期によって変動する可能性があります。
ロレアル|フランス
ロレアルは、フランスに本社を置く世界的な化粧品グループです。アメリカのニュース雑誌『TIME』による「世界で最も影響力のある100社」2025年版にも選出された実績があります。
合計で37ものブランドがありますが、日本国内では以下のようなブランドを展開しています。
- ロレアル プロフェッショナル
- ロレアル パリ
- イヴ・サンローラン・ボーテ
- ヴァレンティノ ビューティ
- キールズ
日本ロレアル株式会社の本社は東京・新宿にあり、川崎には研究開発センター、御殿場には製造工場を構えています。社員数は2,350人(2025年10月時点)で、平均年収は550万円です。
ユニリーバ|イギリス・オランダ
ユニリーバは、イギリス・オランダに本社を構える世界最大級の日用品メーカーで、「輝く毎日をすべての人に」というパーパス(目的・存在意義)を掲げています。気候変動への対策や自然保護にも力を入れており、環境への意識が高い企業としても知られています。
日本国内で展開している主なブランドは、以下のとおりです。
- ラックス
- ダヴ
- クリア
- ジフ
- ドメスト
ユニリーバ・ジャパン株式会社は1964年に設立され、60年以上にわたって日々の暮らしを支え続けています。
入社したての社員にも責任のある仕事を任せることで、リーダーの早期育成をはかっています。平均年収は775万円です。
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)|アメリカ
プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は、化粧品やヘアケア商品、ベビー用品などさまざまな日用品を扱っているグローバルカンパニーです。180以上の国で商品を展開しており、売上高は800億ドルにものぼります。
日本国内で販売している主なブランドは以下のとおりです。
- SK-II
- パンテーン
- h&s
- アリエール
- ボールド
P&Gジャパン合同会社は2006年に設立され、兵庫県・神戸市に本社があります。平均年収は867万円で、人材育成に力を入れており、研修体制が整っている点が魅力です。
エスティ ローダー|アメリカ
アメリカのニューヨークに本社があるエスティ ローダーは、1946年の創立以来、化粧品や香水などのさまざまなヒット商品を生み出し続けてきました。世界中で約150もの拠点を構えており、実店舗やオンライン、トラベルリテール(旅行者を対象とした小売)によって商品を展開しています。
日本国内で販売されている主なブランドは以下のとおりです。
- ESTÉE LAUDER
- CLINIQUE
- M・A・C
- LA MER
日本法人であるELCジャパン合同会社は、東京・丸の内にあり、平均年収は331万円です。部署間の垣根がなくコミュニケーションがとりやすい職場環境です。
Kenvue(ケンビュー)|アメリカ
Kenvue(ケンビュー)は、アメリカ・ニュージャージー州に本社を置く世界的なヘルスケア企業です。2023年にジョンソン・エンド・ジョンソンから独立し、1世紀以上続くさまざまなブランドを受け継いでいます。そのような背景もあり、公式サイトには「130余年の歴史を持つスタートアップカンパニー」と掲載されています。
日本国内で展開している主なブランドは以下のとおりです。
- Ci:Labo
- Aveeno
- Neutrogena
- Johnson's
- BAND-AID
日本法人であるJNTLコンシューマーヘルス株式会社は、東京・渋谷にあり、平均年収は775万円です。
LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)|フランス
LVMH(モエ ヘネシー・ルイ ヴィトン)は、世界のラグジュアリービジネス(高級品を扱うビジネス)を牽引している大企業です。ルイ・ヴィトンとモエ・ヘネシーの合併によって1987年に誕生し、現在はフランスのパリに本社があります。2025年に開催された大阪の関西万博では、LVMHがフランス館の主要パートナーに選ばれました。
日本国内で展開しているブランド例は以下のとおりです。
- FRESH
- BENEFIT COSMETICS
- ACQUA DI PARMA
- GUERLAIN
グループ企業であるLVMHフレグランスブランズ株式会社の所在地は東京・千代田区で、平均年収は412万円です。
ロクシタン|フランス
ロクシタンは、フランスに本社を置くグローバル化粧品企業で、スキンケアからフレグランス、ボディ・ヘアケア製品まで幅広く取り扱っています。自然由来の成分などを用いて、人体と環境に優しい製品開発を行っているのが特徴です。
日本国内で展開している製品例は以下のとおりです。
- イモーテル ディヴァイン
- イモーテル リセット
- アクアレオティエ
- ボリューム&ストレングス
- バランシング
ロクシタンジャポン株式会社は東京都・千代田区に本社を置いており、平均年収は340万円です。
外資系化粧品メーカーの業務内容とは?
外資系化粧品メーカーでは、百貨店やECサイトなど多様なチャネルを通じて、ブランドの世界観を大切にしながら商品を展開しています。
ここからは、そうした企業活動を支える職種の業務内容を一例として紹介します。
商品開発(研究)
外資系化粧品メーカーでは、世界各地の研究拠点と連携しながら商品開発を行います。
なかでも日本市場を重視する企業は、国内に研究開発拠点を設け、日本人の体質や嗜好に合わせた製品開発を進めています。例えば、ロレアルは神奈川県川崎市に研究所を構え、アジア人の髪や肌に関する研究を行っているのが特徴です。
ニーズにあわせた商品開発をするために、商品企画(マーケティング)など他の部門との連携が求められる場面もあります。
一方で、本国やアジアの統括研究所で商品開発を行う企業もあり、日本にある外資系化粧品メーカーのすべてが研究開発拠点を日本国内に設けているとは限りません。
商品企画(マーケティング)
商品企画(マーケティング)の業務内容は、販売を促進するための企画を立案し、実行に移すことです。市場調査をもとに商品のコンセプトやターゲットを決め、ユーザーが手に取りたくなるようなデザインを考案するなど、売上に貢献するための施策を実施します。
外資系企業では、日本市場に合わせたローカライズな戦略を立案する必要があるため、消費者のニーズや流行をふまえた施策を企画・提案するようなスキルが求められるでしょう。近年ではオンラインで販売を行っている企業が多く、広告運用やSNSマーケティングなどのスキルを持っていると活躍につながるかもしれません。
営業(販路拡大)
外資系化粧品メーカーでは、顧客を開拓するための営業(販路拡大)も重要な業務です。新商品のプレゼンテーションや販売計画の交渉、販促企画の提案などを中心に行い、売上に貢献することが求められます。
主な販路としては百貨店やECプラットフォームなどがあり、近年では免税店などトラベルリテールを通じた商品展開も進んでいます。訪日客や海外旅行者をターゲットにした販売戦略も重視していることが推測できるでしょう。
販売スタッフ(ビューティーアドバイザー)
販売スタッフ(ビューティーアドバイザー)は、ブランドの顔として来店客に接する重要な役割です。具体的には、百貨店などの店頭でお客さまにカウンセリングをしたりメイクをしたりして商品を販売します。
販売スタッフ(ビューティーアドバイザー)として働くためには、接客力はもちろん、ニーズや悩みを引き出して提案する力や商品知識が必要です。また、売上目標の達成に向けて、現状を分析しながら改善を重ねる姿勢も求められます。
外資系化粧品メーカーに転職するメリット
外資系化粧品メーカーに転職するメリット3つを解説します。
独自のマーケティングを学べる
外資系化粧品メーカーに転職するメリットは、グローバル企業ならではの独自のマーケティング視点を身に付けられる点です。
多くの外資系化粧品メーカーでは、世界共通のブランドイメージを守りながら、各国の市場に合わせた販売戦略を展開しています。そのため、職種を問わず「どのようにブランドの世界観を伝え、購買につなげるか」を意識しながら働く機会が多く、自然とマーケティング思考が身に付くでしょう。
マーケティング思考を日々養える環境は、将来的なスキルアップにも大きく役立ちます。
実力や成果しだいで高収入を目指せる
外資系企業では、実力や成果によって評価を得られるのが一般的です。例えばユニリーバ・ジャパンの公式サイトには、成果に基づいて人事評価をしていることが明記されています。
年齢や勤続年数に関わらず、個人のパフォーマンスが給与や昇進に反映されやすいため、積極的にスキルや経験を活かしたい方にとって達成感を得やすい環境です。
自由度の高い働き方ができる
外資系企業では、「勤務時間内に成果を出す」ことが一般的であり、基本的に業務の進め方は自分で決められます。自分の業務が完了すれば、個人の事情にあわせて勤務時間も調整しやすいでしょう。
結果を重視する文化が根付いているため、自己管理が得意な方にとっては仕事と私生活のバランスをとりやすい職場です。
外資系化粧品メーカーへの転職が向いている人の特徴
外資系化粧品メーカーへの転職が向いている人の特徴は以下のとおりです。
- 自律性が高い人
- コミュニケーション能力が高い人
- スピード感と柔軟性を持っている人
個人の裁量が大きいからこそ、スケジュールを自分で管理できるような自律性の高さが求められます。
また、他国籍の社員や海外の取引先とコミュニケーションをとる機会も多いため、コミュニケーション能力も欠かせません。
化粧品のトレンドが常に変わるのはもちろん、人事異動やプロジェクトの再編も多い傾向にあるため、変化に対して迅速に対応できる柔軟性も強みとなります。
外資系化粧品メーカーへの転職を成功させるための3つのポイント
ここでは、外資系化粧品メーカーへの転職を目指している方に向けて、成功させるためのポイントを解説します。
メーカーによるビジネス戦略の違いを理解する
外資系化粧品メーカーへの転職を成功させるには、メーカーごとの日本でのビジネス戦略を理解しましょう。日本法人が担う役割は企業によって異なるため、まずは以下の主な3つのパターンを確認してください。
- 研究開発から販売まで日本で行う
- 日本では商品企画やマーケティングを中心に行う
- 日本では輸入と販売のみを行う
例えば研究開発職を希望していても日本に拠点がなければ、国内で研究開発はできません。スキルを活かせる企業を見つけるため、応募先が日本でどのような役割を担っているのかを事前に必ず確認しましょう。
業界やトレンドの研究を行う
化粧品業界全体の動向や消費者のニーズの変化など、最新のトレンドは常に把握しておいてください。面接の場で業界への深い知見を示せれば、仕事への熱意を伝えられ、効果的なアピールにつながります。
業界のニュースサイトや雑誌、SNSなどを定期的に確認したり、実際に店舗へ足を運んだりして情報収集するのもおすすめです。
転職エージェントを活用する
効率的に転職活動を進めたいなら、転職エージェントの活用を検討しましょう。特に外資系企業や特定の業界に強みを持つエージェントは、一般には公開されていない「非公開求人」を保有している可能性が高く、応募の選択肢が広がります。
企業との年収交渉などを代行してくれる場合もあり、より有利な条件で転職できる可能性も高まります。
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日本にある外資系化粧品メーカーは、ロレアルやユニリーバなど、世界的にブランドを展開している企業です。職種を問わずマーケティング思考を学べることや、自由度の高い働き方ができるのが大きな魅力でしょう。
転職を成功させるためには、メーカーごとの戦略を理解し、業界のトレンドを研究するなどの準備が欠かせません。スムーズに転職活動を進めたいなら、転職エージェントの活用もおすすめです。
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執筆者: エンワールド編集部
外資系・日系グローバル企業のハイクラスに精通するエンワールドの編集部員が、転職やキャリア、日々の仕事のお悩みに役立つ情報を執筆します。