「外資系企業」と耳にしても、実際に勤務経験がないとどのような感じなのかイメージしにくいのではないでしょうか。給与や職場の雰囲気中にはいるかもしれません。
この記事では、一般的な外資系企業のイメージとその実態、そしてどんな人が外資系に向いているのかまでを解説していきます。外資系企業への転職を考えている人はぜひ参考にしてください。
外資系企業とは
そもそも外資系企業とはどのような企業を指すのでしょうか。
経済産業省は「資本の3分の1以上が外国法人・外国人による出資である企業」を外資系企業と定義しています。しかし一般的には、資本に関係なく「海外の本社が経営を主導している企業」と言った方がイメージに近いかもしれません。
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外資系企業のイメージと実態
外資系企業は日系企業と違い、成果実力主義で高収入、コミュニケーションの多くは英語、英語は必須、ドライな人間関係はドライ、といったイメージがあるかもしれません。果たして、本当にそうなのでしょうか。
外資系企業に対する一般的なイメージはどのようなものか、ここでは実態も含めて解説していきます。
外資系企業は高収入って本当?
外資系企業は「収入が高い」というイメージがあるかもしれません。収入の高さは、業界によっても、個々の企業経営戦略によっても変わってくるものですから、一概に外資系企業であれば収入が高いとは言いきれません。
一方、外資系企業の中には成果に応じて給与が増減するインセンティブ給を採用しているところもあります。そのため、入社1年目でプロジェクトリーダーを任されるなど、若くして責任あるポジションにつき、結果として高い収入を得られる人もいることから、外資系企業は「収入が高い」というイメージがあるかもしれません。
2.仕事はすべて成果主義?
外資系企業に対して、「成果主義である」というイメージを持っている人もいるかもしれません。
そのイメージの通り、日系企業にあるように年功序列を採用している外資系企業は少なく、年齢や社歴の長さよりも成果を評価されるため、昇進や個人のパフォーマンスが給与に反映されるの一般的です。
なお、成果を出せば評価が上がるという傾向にあるものの、安定した雇用を望むのは難しいと考えている人もいるかもしれません。しかし、思うように結果が出せなくとも入社時の契約内容にそのような約束事がなければ、すぐに解雇になるということでははありません。
3.コミュニケーションは英語のみ?
外資系企業といえば社内の公用語は英語であり、ビジネスレベルやネイティブレベルの英語力が望まれるイメージがあるのではないでしょうか。
確かに、本社とのやり取りは英語だったり、書類も英語で作成されていたりするケースもあります。しかし、業界や仕事内容、雇用形態などによって英語の必要性は大きく変わってくる可能性があります。たとえば、外資系企業であってもメンバーが日本人だけの場合は日本語を使用するかもしれませんし、プログラミングなど特殊なスキルを有する場合は、高い英語力がなくても業務を遂行できるといったこともあります。。
4.残業は少ない?
外資系企業で働く人は、残業をしないというイメージもあるかもしれません。成果主義のため短い時間で成果をあげることができれば、必要のない残業はしなくてよいというケースもあるでしょう。
しかし、個人が目標に対して成果を出す責任があるのは、外資系企業でも変わりません。そのため、、成果が思うように出せない時には残業が発生する可能性もあります
外資系企業では、個人の生活が尊重される傾向にあるといわれているため、比較的時間の融通が利きやすいというのは事実かもしれませんが、必ずしも残業が少ない、残業をしないということではないでしょう。
また、フレックスタイム制を導入していて、成果をあげていれば勤務時間には融通がきくため、長期休暇を取得して家族との時間を過ごすことにも理解がある企業もあるようです。
5.人間関係がドライ?
外資系企業は、人間関係がドライだというイメージを持っている人もいるかもしれません。では、個人の生活を尊重する文化があるため、仕事上での相談はしても、プライベートの領域に踏み込むことは少なく、仕事とプライベートを分けて考える人も多くいるようです。
上司や同僚にプライベートの相談をすることもあるという日本の文化に慣れているケースもありますので、外資系企業だから人間関係がドライ
6.男女平等に評価される?
外資系企業は男女関係なく評価されるというイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか。
「年功序列」の人事評価基準を採用する傾向にある日系企業に比べて、「成果主義」を採用する傾向にある外資系企業では、性別や年齢、在籍年数の長さにかかわらず、成果に応じて昇進・昇給していける可能性があります。
よって、自身の成果に応じて評価を受けたいと考える人や、年齢や性別にかかわらず、責任のあるポジションについて経験を積みたいと考える人に向いているといえるでしょう。
7.雇用が安定しないって本当?
外資系企業では、成果が出せなければ解雇されるというイメージもあるのではないでしょうか。
外資系企業には終身雇用の風土が薄く、成果を出して昇進したものの、それが継続できなければ、同じ収入を維持することは難しいかもしれません。また、企業と従業員との間で結ばれる契約によって評価基準が取り決められているため、契約の内容次第ではそれらに即して解雇される可能性もあるでしょう。
最近では、日系企業の中でも終身雇用や年功序列といった考え方が崩れてきている傾向にあるようです。ですので、「日系企業ならば安定していて、定年まで安心して働ける」と考えるのは安易かもしれません。
あくまで、「日系企業と外資系企業を比べると、外資系企業のほうが終身雇用の風土が薄く雇用が安定しない可能性がある」という考えに留めておくほうがよいでしょう。
8.福利厚生は充実してる?
給与水準が高くプライベートが尊重されるイメージのある外資系企業では、福利厚生も充実している印象を持たれる人もいるかもしれません。しかし、実際は福利厚生はあまり充実していないケースが多いようです。
企業によっては、福利厚生自体がないということもありえます。その場合、福利厚生分を考慮した上で、給与の額が定められている可能性があります。実際に働く場合にはしっかりと確認しておくことが必要でしょう。
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外資系企業に向いている人とは
外資系企業で働くことに向いているのはどのような人なのでしょうか。ここでは向いている人の特徴を解説していきます。
コミュニケーション能力の高い人
外資系企業では多様な文化、国籍、バックグラウンドを持つ従業員が多くいます。そのため、どんな相手ともコミュニケーションを円滑に取れる人のほうが向いているといえます。
実際の業務では、一人で仕事が完結することはほとんどなく、社内のさまざまな人との調整が必要になります。その際、社内人脈をきちんと構築している人であれば、仕事をスムーズに進めることができるでしょう。高いコミュニケーション能力や国際感覚は、外資系企業においては必須の能力と言ってもよいのではないでしょうか。
自己研鑽できる人
外資系企業の中には、研修などを充実させて従業員の教育に力を入れてきているところもあります。しかし、多く場合は「自分のスキルは自分で磨く」と考えるのが一般的のようです。「求められるからやる」のではなく、成果を上げるために必要な知識やスキルを自分で身につけようと考え行動できる人が、外資系企業に向いているといえるでしょう。
年齢や性別にかかわらず成果で評価される外資系企業は、上昇志向を持って行動できる人にとっては働きやすい環境といえるのではないでしょうか。
自分の意見をはっきりと言える人
社内外のコミュニケーションにおいては、年齢や立場に関係なく、自分の意見をはっきり主張できる人の方が向いているでしょう。
なぜなら、そのような環境下では、自分の中の「あたりまえ」が通用しないことも多いため、自分の意見を言葉で表現することで相互理解を得ていけるからです。
臨機応変な対応ができる人
これは外資系企業に限りませんが、何かしらのトラブルが発生した際、臨機応変に対応できる人は評価されるでしょう。また、失敗に対して寛容である反面、そのあとリカバリーできるかどうかも見られていると考えてよいでしょう。
加えて、外資系企業は日系企業に比べて意思決定がスピーディーで、仕事の方針転換が頻繁におこなわれるといわれています。そういった変化に素早く順応し、、次に向かって動ける切り替えの早さや臨機応変さを兼ね備えている人も外資系企業に向いているといえるでしょう。
プロの目線で転職成功へと導きます。外資系・グローバル企業へ転職をお考えの方は、まずはお気軽にご相談ください。丁寧にサポートいたします。
まとめ
外資系企業なら、グローバルな価値観を身につけることや、仕事とプライベートを双方大切にしながら働くことができるかもしれません。上昇志向があり、個人の成果に対して純粋に評価されたいと考えるならば、外資系企業への転職を検討するのもおすすめです。
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