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経営学修士(MBA)は、外資系企業や日系グローバル企業で重宝されるというイメージを持っている人もいるでしょう。取得が難しく費用もかかる学位ですが、本当に有利になるのでしょうか。ここでは経営学修士(MBA)を取得するメリットや必要な語学力など、経営学修士(MBA)に関する気になるポイントをまとめました。
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経営学修士(MBA)とは

外資系金融業界やコンサルティング業界でよく目にするもののひとつが「経営学修士(MBA)」という経歴ではないでしょうか。
一流企業のトップクラスになると、この経歴を持った人材が多くなる印象を持っている方もいるでしょう。経営幹部になるには経営学修士(MBA)の取得が義務付けられている外資系企業も多くあるようです。
学歴や資格よりも実際に成果を上げることを重んじる傾向が強い外資系企業においても、経営学修士(MBA)は別格的な存在であり「エリートへのパスポート」ともいわれることもあるようです。
経営学修士の発祥は?
経営学修士(MBA)はアメリカ発祥であり、1881年に設立されたペンシルバニア大学ウォートン校(ウォートン・スクール)が全米で初めてのビジネススクールです。ウォートン校の評価は、現在でも非常に高いものとなっています。
ウォートン校の設立から30年近く経った1908年に、ハーバード・ビジネススクールが設立されました。ハーバード・ビジネススクールにおけるMBA取得プログラムは、ケース・メソッドを重視した授業スタイルとして有名であり、現在のMBA取得プログラムの基礎を確立したといわれています。
経営学修士プログラムはどんなもの?
経営学修士(MBA)プログラムは純粋な経営学の研究とは異なり、短期間で企業経営に通じた実務家を育成することが目的とされています。そのためカリキュラムは通常の大学院とは異なり、マネジメントやマーケティング、事業戦略、財務、さまざまな問題解決やロジカルシンキング、オペレーション・マネジメントなどの実務で重視されるスキルが習得できるのが特徴です。
また、近年のビジネスパーソンには欠かせない人工知能(AI)やビッグデータ、IoT(Internet of Things)やフィンテック、外国為替市場やグローバルビジネスなどについての知識も得られるカリキュラムを組んでいるビジネススクールも多くあります。
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経営学修士(MBA)の国際認定とは

経営学修士(MBA)を取得できるビジネススクールは数多く存在し、近年では日本でも取得することが可能となりました。とはいえ、スクールによってプログラム内容やレベルは異なるため、外部専門機関からの認証を得ることによってそのスクールの経営学修士(MBA)プログラムが一定水準以上であるということを証明するようになりました。
現在、主な経営学修士(MBA)プログラムの国際認証機関としては以下の3つの機関が挙げられます。
AACSB(The Association to Advance Collegiate Schools of Business)
米国フロリダ州に本部があるAACSBは、1916年に創立された歴史のある経営学の評価組織であり、経営学修士(MBA)の主な認証機関のうちで最も古い歴史があります。ウォートン校やハーバード大学など、名だたる名門スクールもメンバーになっており、世界30カ国以上、500以上の教育機関が認証を取得している権威ある国際認証機関です。
日本でAACSB認証を受けているのは、一橋ビジネススクール(国際企業戦略専攻)、 慶應義塾大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科)、名古屋商科大学ビジネススクール(経営大学院)、国際大学国際経営学研究科、立命館アジア太平洋大学国際経営学部・経営管理研究科、早稲田大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科)の6校のみとなっています。
EQUIS(The European Quality Improvement System)
EQUISは、ベルギー・ブリュッセルに本部をおく国際的なビジネススクールの非営利認証団体である欧州経営開発財団(EFMD)による国際認証です。欧州を中心として180以上のビジネススクールが認証を受けており、AACSBと並ぶ権威を誇る国際認証といえるでしょう。
日本では、慶應義塾大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科)、早稲田大学ビジネススクール(大学院経営管理研究科)が認証を受けています。
AMBA(The Association of MBAs)
日本ではMBA協会とも呼ばれるAMBAは、イギリス・ロンドンに本拠地があり、大学院レベルのマネジメント教育の世界的な認証機関です。
名古屋商科大学ビジネススクール(経営大学院)、立命館アジア太平洋大学経営管理研究科が認証を受けています。
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外資系企業・日系グローバル企業では経営学修士(MBA)は必要か

経営学修士(MBA)の日本における歴史は浅く、一般的に経営学修士(MBA)の名が聞かれるようになったのは2000年以降だとされています。また、それ以前は日本国内で経営学修士(MBA)を取得するとなると、海外に留学して取得するケースがほとんどでした。
日本で経営学修士(MBA)がそれほど浸透していなかったのには理由があります。
当時、日本では主審雇用制度が広く浸透しており、経営幹部になるような人材の育成は長い時間をかけて自社内でOJT(オン・ジョブ・トレーニング)を行い、さまざまな部署を移動するジョブ・ローテーションであらゆる職種での実務経験を積むのが一般的でした。
社内での経験を年月かけて積むことで、経営のノウハウを学ぶため経営能力がつくころにはある程度の年齢を重ねていることになります。これがいわゆる年功序列の一因ではありますが、そうした人材の育成方法が一般的であった日本では、短期間で実践的な経営能力を身につける経営学修士(MBA)は浸透しなかったと考えられます。
しかし2000年以降、グローバル化が一気に進んだことに加え、さまざまな規制緩和が行われたことやIT技術などが大きく進化する中、ビジネスの世界も大きな変化を迎えました。外資系企業の日本市場への参入、さらに日本企業のグローバル化も進み、これまでのガラパゴス的な日本企業の人材育成スタイル、ビジネススタイルでは通用しない時代になったとされています。
そういった中で、短期間で効率よく専門的で実践的な経営スキルを身につけられる経営学修士(MBA)が脚光を浴びるようになりました。
一方、外資系企業では「即戦力」であることが求められる傾向にあります。実績を上げることが評価につながるため、「終身雇用」や「年功序列」を前提としたメンバーシップ型雇用ではなく、ジョブ型雇用が一般的でといってよいでしょう。
そのため、ビジネスの専門知識があるとされる経営学修士(MBA)ホルダーは、即戦力を求める外資系企業・日系グローバル企業で歓迎されてきたといえるでしょう。
特に管理職以上のキャリアを目指すのであれば、経営学修士(MBA)を保有していることは有利に働くかもしれません。
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経営学修士(MBA)を取得するメリットとは

人脈が広がる
経営学修士(MBA)取得のために通うビジネススクールでは、普段つながりのないさまざまな業種や職種の人材も席を同じくして学んでいます。ビジネススクールのクラスメートとネットワークを構築し、普通に働いているだけでは得られない業種の壁を超えた人脈を得られることは大きな財産になるでしょう。
また、クラスメートに加え教授陣とのつながりも貴重といえます。ビジネススクールの教授の多くは、企業の重要な役職を歴任したトップレベルのビジネスパーソンなので、教授とのつながりはビジネス上非常に有益な財産になる可能性が大きいといえます。
高収入が期待できる
経営学修士(MBA)を取得している=高収入というわけではありませんが、外資系企業や日系グローバル企業では即戦力になることが期待できる経営学修士(MBA)ホルダーは高く評価されることが多く、経営学修士(MBA)ホルダーとそうでない人材の間に年収の差が生じることもあります。
経営学修士(MBA)を取得していると転職時にそれなりのポジションが用意されることもあり、傾向として経営学修士(MBA)ホルダーは高収入を期待できるといってよいでしょう。
キャリアアップのチャンスが増える
先にも述べたとおり、即戦力を求める外資系企業や日系グローバル企業では、上級管理職や経営幹部になるための条件として経営学修士(MBA)の取得を掲げているケースも多いため、経営学修士(MBA)ホルダーはそうでない人材と比較するとキャリアアップのチャンスは多くなるといってよいでしょう。
能力を客観的に証明できる
経営学修士(MBA)を取得していると、実践的な経営を身につけた経営の専門家であり、一定レベルのビジネスに関する知識を持っているということを客観的に証明できるため、自分のもつ能力に対する信頼度も上がります。
もちろん、周囲が経営学修士(MBA)ホルダーに期待する能力を維持するとともに、いつでもそれを発揮できるように日々研鑽し、知識をアップデートさせておくことも信頼性を維持するためには必要となるでしょう。
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経営学修士(MBA)ホルダーにはどの程度の語学力が必要か

近年では、日本国内でも経営学修士(MBA)を取得することが可能です。その場合、経営学修士(MBA)の取得そのものにはそれほどの語学力は必要ないケースもあります。
しかし、経営学修士(MBA)ホルダーに期待されるのは、経営の知識だけではありません。ビジネスの世界においてもグローバル化が進み、日本市場への外資系企業の参入や吸収合併なども増えている中、経営学修士(MBA)ホルダーには国際的なビジネスの第一線で通用する経営知識に加えて、それなりの語学力も必須であるといえるでしょう。
外資系企業・日系グローバル企業ではもちろんのこと、日本企業であってもグローバルを意識していない企業は少なくなっているとされています。経営学修士(MBA)ホルダーであればビジネスで通用する語学力、TOEICスコアでいえば目安として700点以上は欲しいところでしょう。
上級管理職や経営幹部などのハイポジションであれば、TOEICスコアの目安は900点以上、ネイティブレベルの英語力が必要となるでしょう。
国内で経営学修士(MBA)を取得するにしても、並行して実践的な語学力を身につけておくことが望ましいといえます。
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まとめ

経営学修士(MBA)であることを活かしてグローバルに活躍したいのであれば、外資系企業や日系グローバル企業に強みのある転職エージェントの力を借りてみてはいかがでしょうか。
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