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ITエンジニアとして、海外と関わる仕事をしたいと考えている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、国際的に通用する資格を取得し、グローバルに活躍したいと思っているエンジニア向けに、IBMプロフェッショナル資格認定制度について解説します。試験内容・学習方法なども紹介しているので、何の資格を取得するかを検討する際の参考にしてください。
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IBMプロフェッショナル資格認定制度とは
IBMプロフェッショナル資格認定制度は、民間のベンダー会社が主催するベンダー資格(民間資格)のひとつです。IBMが提供するソフトウェアの技術力を試す目的で実施されるもので、この資格を取得すれば、IBM製品におけるテクノロジーとソリューションの専門知識があることを世界共通の基準で実証できるとされています。
当初は「IBM技術者認定制度」と呼ばれていましたが、2014年に名称が変更され「IBMプロフェッショナル資格認定制度」となりました。
資格を活かせる仕事や年収とは?

ここでは、IBMプロフェッショナル資格認定制度で取得した資格を活かせる仕事について解説します。
職種
国際的な基準における技術力を証明できるため、IBM製品取扱いベンダーやISP、ASP、ネットワーク系企業、インテグレーション企業、トレーニング及びサポートを請け負う企業などでの活躍が見込めます。
仕事内容
システム管理をはじめ、ネットワークサービスの設定や保守、セキュリティ対策、トラブル対応などに対応できます。
システムエンジニアの年収
システムエンジニアの平均年収は、年間ボーナス支給額を含めて550.8万円(2019年度)です。
これは、全職種の平均年収(454.5万円)と比較すると、高い傾向にあります。
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験について
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験について解説します。
受験資格
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験において、受験資格は特にありません。
ただし、試験に際して、運転免許証もしくはパスポートといった写真付きの身分証明書が必要です。
試験内容
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験は、IBMの製品ごとに分かれて実施されます。
12製品ごとに50種類以上の試験が設定されており、それぞれに初級・中級・上級レベルの試験があるので、自身のスキルレベルに合わせて受験できます。
専門的な知識を有する技術者として、ステップアップしていきたいと考える人に最適の試験ともいえるでしょう。
ソフトウェア製品・システム製品それぞれで、具体的な製品名を挙げておきます。
ソフトウェア製品
- Analytics
- Cognitive Solutions
- Commerce、Healthcare
- Hybrid Cloud
- Internet of Things
- Security、Social
- Systems -Storage
- Watson、Cross Business Unit
システム製品
- Power Systems
- Z Systems
- Storage Systems
試験方法
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験は、パソコンによる実技テスト方式が採用されています。
コンピュータ上で出題されるオンライン試験で、1科目につき75問から100問が出題されます。その多くが選択形式となっており、所要時間は試験によって異なるものの、1時間から2時間程度です。
試験の言語は基本的に英語ですが、日本語で受験できる科目もあり、英語が苦手だという人でも受験しやすくなっています。
試験結果
試験結果(スコアレポート)は、IBMのプログラム詳細ページで試験終了直後から確認できます。
Pearson VUE テストセンターで受験した場合は、試験監督官からすぐもらうことができます。
また、IBMメンバーサイトでも、受験後2日以内に確認できます。
受験料
試験を受ける場合は、事前の予約が必要です。Pearson VUEテストセンターのWebサイトなどで予約できますが、当日の予約も可能です。
受験料は試験科目によって異なりますが、日本円で支払う場合は20,000円前後のものが多いようです。
また、どの方法で予約したかによって、利用できる支払い方法も異なります。
クレジットカードとバウチャー(受験チケット)での支払いが基本で、銀行振り込みや現金での支払いも一部では受け付けています。
支払い前に確認するとよいでしょう。
試験に合格しなかった場合は、同一試験番号であれば再受験が可能です。
ただし、テストセンターで同じ試験を受験し、不合格になった場合は、最初の受験日から30日間空ける必要があります。
試験会場
日本国内のビアソンVUE テストセンター(東京・北海道・宮城・神奈川・愛知・大阪・広島・愛媛・福岡・沖縄)が試験会場になっています。
テストセンターの営業日には毎日5回ほど試験が実施されており、いつでも受験できます。
難易度(合格率)
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験は50種類以上あり、それぞれで難易度も異なります。
また、合格率も公開されていないため、難易度について一概にはいえませんが、座学だけではなく実際にIBM製品を操作しないと理解できないことも多く、出題範囲も広いとされているため、技術者に向けた資格試験としてはやや難しいといえるでしょう。
IBMプロフェッショナル資格認定制度の学習方法
ここでは、IBMプロフェッショナル資格を取得するために必要な知識や教材などについて解説します。

必要な知識
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験を受ける際は、各IBM製品(ソフトウェア製品、システム製品)の使い方はもちろん、サーバープログラムのアーキテクチャ(構築技法)などの知識も必要です。
Javaで作成したプログラムを動かすWebSphereでは、Javaに関する理解が必須で、Javaのプログラミングだけでなく、Java EE(Javaの動く仕組みやWebシステムの基本構造)に関する知識も問われます。
受験科目によっては、人工知能の概念や特徴、機械学習技術といった基礎知識も必要になるでしょう。
試験対策用の教材
次に、試験対策用の研修制度や教材について紹介します。
☑IBMスキル・ゲートウェイ
IBMには、試験に向けた研修制度・サポート制度が設けられており、24時間アクセスすることが可能です。
☑IBM Developer
IBM Developerには、無償で公開されている資格試験対策コースがあり、学習コンテンツとして利用することができます。
☑サンプルテスト
IBMのHPには試験のサンプルテストがあり、出題の傾向などを知ることができます。
☑模擬試験(有料)
Pearson VUEでは、本番と同じ形式の模擬試験(有料)を受けることもできます。
通信講座
IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験の準備のために、通信講座を受講することもできます。IBM製品に関する専門的な知識を獲得するための研修やサポート、新しいスキルの獲得・スキル強化に効果的なプログラムなどが用意されています。
まとめ
この記事では、IBMプロフェッショナル資格認定制度の試験の概要と勉強方法などを解説しました。ここで紹介したIBMプロフェッショナル資格認定制度で取得する資格は、国際的に通用するものであり、外資系企業・日系グローバル企業への転職に際して、自身の強みのひとつとしてアピールすることもできるでしょう。
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参考サイト:
システムエンジニア(SE)の年収データ!1000万円を目指す方法とは【2019年版】