プロジェクトマネジメントに関する資格である「PMP」は、プロジェクトを遂行するために全体を管理することができるスキルを表す資格です。マネジメントのプロとして認められた人の資格ということで人気がありますが、受験を考えていても難易度を心配する方もいるのではないでしょうか。
この記事ではPMP試験の概要、難易度、試験対策方法までさまざな情報を紹介するのでPMP取得を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
PMPとは
PMP(Project Management Professional)とは、アメリカで設立されたプロジェクトマネジメント協会(PMI)が認定する資格です。そのため、PMIで認定された人以外はPMPと称することはできません。
主に人の上に立ってチームを牽引する、リーダー・マネージャーなどの役職の人が取得を目指す資格です。職種を選ばず多くの業界で活用できるため、マネジメントスキルの有無を示す判断材料として名刺に資格を記載する人もいるようです。
採用時にPMP資格保有者を優遇する企業もあり、資格取得に向けてサポート体制を強化するケースもあります。
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PMP試験の概要
PMP資格を取得するための受験資格は、一般的な資格試験とは少し異なる特徴があります。ここでは、受験資格・試験科目・試験方法・受験料についてご紹介します。
受験資格
PMPの受験には、マネジメントとする立場の経験が必要で、具体的には主に次のふたつを満たす必要があります。
1)プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験(最低3〜5年以上)
2)35時間の公式プロジェクトマネジメントの研修受講証明書
受験の際に必要なプロジェクトマネジメントに携わった経験値は、最終学歴が高等学校か大学かどうかで異なります。
高等学校課程終了者であれば、最低5年以上、7,500時間以上の実績が必要です。また、大学課程修了者であれば、最低3年以上、4,500時間以上が条件となります。
試験科目
試験問題は6つのカテゴリ(プロジェクトの立ち上げ・計画・実行・コントロール・終結・責任)に分けて出題され、回答はコンピューター上でおこないます。
また、試験問題は、PMP試験のコンテント・アウトラインに準拠して作成されています。これは、PMIが公式に発表している試験問題の出題領域とその割合を示すものです。
受験の申し込みに際しては、過去に参加しプロジェクトの内容を英語で550字以内にまとめることをはじめ、申請用紙に数多くの入力事項があります。
試験方法
PMPの試験は選択問題が200問あります。そのうち、25問はダミーのテスト問題であり、試験問題の中にバランスよく配置されますが、点数には反映されません。これらは、今後のPMP試験評価に使用されることになります。
アメリカにあるPMIによる認定試験ですが、日本語での受験が可能です。また、試験終了後すぐに結果がわかります。各カテゴリの正解率が表示されレポートされますので、その後、PMP試験を再受験する際の重点項目がわかるでしょう。
受験料
受験料は、PMIの会員・非会員で異なります。また、資格取得後も3年ごとの免許更新が必要です。これらを以下の一覧表にまとめてみました。
|
PMI会員 |
PMI非会員 |
受験料 |
405$ (約45,700円) |
555$ (約62,700円) |
再受験料 |
275$ (約31,100円) |
375$ (約42,400円) |
更新料 |
60$ (約6,800円) |
150$ (約17,000円) |
※( )内は日本円換算の金額(2021年12月現在)
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PMP試験の難易度
前述のとおり、PMP試験は誰でも受験できる資格ではありません。そのため、受験資格からすでに難易度の高いものというイメージをもつ人もいるでしょう。ここでは、合格率・合格ライン・学習時間からみた難易度を解説します。
合格率
PMP試験の合格率は約8割といわれることもありますが、実際には一人の受験生が複数回受験しているケースが多く、難易度は高いようです。なお、以前は受験者数や合格者数が公表されていましたが、現在は正式な合格率は公表されていません。
前述のとおり、受験資格の段階でプロジェクトマネジメントの経験が必要とされているため、実務経験がある受験者には難易度が低く感じられる場合もあるかもしれません。一方で、が浅いの、がる可能性もあるでしょう。
合格ライン
現在は、合格率と同様に合格ラインも公表されていませんが、合格者のスコアレポートの多くは、ギリギリの60%台の正解率となっています。そのため、PMP試験の合格ラインの目安は、正答率が約6割以上と考えられています。
必要学習時間
合格のために必要となる学習時間は一概には言えませんが、ある企業の調査では試験に合格した人のデータから約115時間の自己学習と、対策講座35時間が合格率を高める結果もあるようです。
自信が積んできたプロジェクトマネジメントの経験値にあわせて、試験までにどれだけの学習をすればいいのかを計画し、毎日、勉強の時間を確保して復習することが合格につながる最善の方法ではないでしょうか。
たとえば、仮に目安として115時間の自己学習を目指した場合、1日2時間学習するならば、約2ヵ月後の試験をターゲットにするなど、自分にあったペースで計画を立ててみましょう。
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PMPの試験対策
PMP試験に合格するためのおすすめの勉強法や教材をご紹介します。
PMI公式の35時間研修
PMP受験資格でもあるPMI公式35時間研修を受けるなら、ネット上で行われる研修がおすすめです。学習期間の制限もなく、スマホなどのあらゆる端末から閲覧できるため効率よく学べます。
模擬試験をひたすら解く
テキストや模擬試験集も販売されています。これらを上手に活用して毎日コツコツ勉強することも有効でしょう。試験問題はe-learningなどと併用しながら読み込んでおくことをおすすめします。
PMBOKを読み込む
通称「ピンボック」と呼ばれる、PMIによってプロジェクトマネジメントに関する知識が体系的にまとめられた参考書「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」を読み込むこともおすすめです。
PMP試験は、このPMBOKをベースにしており、問題の3割程度がテキストからそのまま試験に出るといわれています。
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まとめ
PMPは、世界で通用するプロジェクトマネジメントの資格です。それだけに、取得するには、豊富な経験値に加え着実な学習の積み重ねが必要となるでしょう。道のりは容易ではないでしょうが、取得後は、外資系やグローバル企業への転職を目指す人にとっても有利に働くでしょう。
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