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今までに培ったスキルやキャリアを活かし、より条件のよい会社に転職したいと考える人もいるのではないでしょうか。
この記事では、ヘッドハンティングとは何か、混同されやすいヘッドハンターと転職エージェントとの違い、ヘッドハンティングを受けるための方法、転職するまでの流れについて詳しく解説します。ヘッドハンティングを活用した転職において押さえておきたいポイントについても紹介するので、転職を考えている方はぜひ参考にしてください。
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ヘッドハンティングとは

ヘッドハンティングとは、人材紹介会社に所属する「ヘッドハンター」が企業の求める人材を独自のリソースを駆使して探し出してスカウトし、クライアント企業に紹介するサービスです。
従来ヘッドハンティングの対象は経営者や役員が主でしたが、雇用慣習の変化にともない、専門性をもつエンジニアや中間管理職、若手のリーダー候補まで対象の範囲が広がりつつあります。
ヘッドハンターは転職エージェントと違い、サービスに登録をしていない人材も対象にしています。そのため近年では、求人募集だけでは必要な人材を確保できない企業が、ヘッドハンティングを利用するケースも増えてきているようです。
「ヘッドハンター」と「転職エージェント」はどう違う?
ここでは、ヘッドハンターと転職エージェントの違いについて、さらに詳しくご説明します。大きくふたつの違いがあります。
・対象とする層の違い
転職エージェントに登録する人は、自ら積極的に転職を希望する人ですが、その割合は転職希望者の約25%となっています。
一方で、転職エージェントに登録していなくても、転職を考えている人もいるでしょう。潜在的に転職に興味を持ちつつ、行動できていない層にアプローチするのがヘッドハンターです。
・ビジネスモデル
企業がヘッドハンティングを活用して人材を探す目的は、どちらかといえば「企業内の問題解決」だといってよいでしょう。
一方、転職エージェントを使う際には、明確に「欲しい人材」のイメージがあります。そのニーズをもとに登録済みの人材から企業に合った人材を紹介するのが、転職エージェントのサービスです。
ヘッドハンティングは、欧米系企業の人事採用戦略で使われる人材採用手段ですが、昨今では日本でも、ヘッドハンター型転職サービスなどを耳にすることもあるのではないでしょうか。
ヘッドハンティングを受けるには?
ヘッドハンティングを受けるには「知り合いから紹介してもらう方法」と「ホームページやSNSを活用する方法」のふたつがあります。
ヘッドハンターを知り合いから紹介してもらう
ヘッドハンターとコンタクトを取るためには、ヘッドハンターを知り合いに紹介してもらうのが近道でしょう。過去にヘッドハンターを介して転職した人や、知人にヘッドハンターがいる人、人材業界に詳しい人にヘッドハンターと連絡を取ってもらい、紹介してもらうという方法があります。
ヘッドハンターは人を介して人材を見つけますので、自分がすでにもつ人脈からたどっていくのは有効なやり方だといえるでしょう。
ホームページやSNSを活用する方法
ホームページやSNSを積極的に活用することで、ヘッドハンターの目に止まる可能性もあります。
自社サイトの採用ページに「社内で活躍している人材」と紹介されたことが、ヘッドハンティングにつながる場合もあります。自身のWEBサイトを開設し、そこに自身が発表した研究論文を掲載しておくなどもよい方法のひとつです。
また、LinkedInのようなSNSを活用するという方法もあります。LinkedInは、ビジネス版のFacebookのようなソーシャルサービスです。LinkedInにアカウントを開設し、自分のつながりやスキルをプロフィール登録しておくことで、企業からのスカウトを受けやすくなる可能性があります。
ヘッドハンティングから転職までの流れ
ここでは、ヘッドハンティングから転職までの流れを順を追って説明します。
1)ヘッドハンターから連絡がくる
はじめに、ヘッドハンターから対象者に電話またはメールで連絡が入ります。この段階では基本的には転職先の情報は明かされず、ヘッドハンターとの面談を設定するまでとなります。
2)ヘッドハンターと面談する
ヘッドハンターと会い、相手企業名、ポジション、職務内容、おおまかな年収などの情報が明らかにされます。ヘッドハンターは、対象の人物が企業の求める人材とマッチするのかをここで判断しますのでネガティブな発言は控えましょう。また履歴書や職務経歴書をあらかじめ準備しておけば、話がまとまった場合にスムーズに進められるでしょう。
3)企業と面接する
企業との面接は、ほかの方法で転職する場合の面接と大きな違いはありません。書類選考通過後、複数回、面接が実施されることもあります。
4)内定の提示、入社条件の調整
内定が提示され、具体的な給与などのすり合わせが行われます。待遇や条件で調整したい部分がある場合、この段階でヘッドハンターに仲介を頼むことも可能です。
ヘッドハンティングを活用した転職において押さえておきたいポイント
ここでは、ヘッドハンティング経由の転職において押さえておきたいポイントを説明します。
☑ ヘッドハンターは信頼できるか確認する
ヘッドハンターを名乗る人物から連絡を受けた場合、その人が信頼できるヘッドハンターかどうかを確認するようにしましょう。なぜなら、ヘッドハンターを名乗って金銭を要求してくる悪質な詐欺の可能性もあるためです。
彼らは高報酬の案件を提示し、高額のセミナーや情報商材を対象者に販売することで収益を得ています。
悪質なヘッドハンターは、対象者との面談の際に自身の素性を明らかにしません。きちんとしたヘッドハンターであれば、自分の情報は信頼を得るためにしっかり伝えてくるでしょう。
具体的に確認しておきたいのは以下の点です。
- まずヘッドハンター自身の素性をしっかり開示するかどうか
- 厚生労働省の許認可を受けている会社であるかどうか
- 業務に関係ない個人情報まで聞いてこないかどうか
☑ ヘッドハンティングされた理由をしっかり聞く
ヘッドハンティングの話を受けたら、スカウトの理由をしっかりと聞くようにしましょう。なぜなら対象者を退職させる目的で、ヘッドハンティングを装って近づいてくるケースもあるからです。
企業がリストラのために対象者を会社都合ではない形で退職させたいとき、こういった手段を取ることもあります。架空の転職案件を示し、対象者を自主退職させる悪質なものです。
また、競合企業が競争力を削ぐためにヘッドハンティングを利用するケースもあります。このような悪質なヘッドハンティングではないことを見極めるために、自分がヘッドハンティングされた理由をきちんと確認しましょう。
☑ 転職条件はどうなのか・自分に合う会社なのかを検討する
オファーを受けたら、転職条件を念入りに確認することも大切です。
確認しておいた方がよい具体的な項目は以下になります。
- 所属部署
- 役職
- 給与および手当などその他の報酬
- 雇用形態
- ミッション
- 使用可能な経費の額
- チームの人数
- 勤務開始日
- 勤務地
ヘッドハンティングされても、受託するかどうかの回答には時間をかけて、本当に転職すべきなのか、自分に合う会社なのか、じっくり考えるようにしましょう。
熟考の末に断る場合は、ヘッドハンターや相手先企業に敬意をもって丁寧にお断りするよう心がけましょう。今は転職の意志がなくても、将来はお世話になることもあるかもしれません。
まとめ
ヘッドハンターからのスカウト経由で転職する方法についてご紹介しました。転職エージェントとの違いや、ヘッドハンティングを受けたいときにやること、ヘッドハンティング経由の転職の流れと押さえておきたいポイントまで詳しく説明しましたので参考にしてください。
ヘッドハンティングは欧米系の企業では一般的な人材採用手段であり、日本でも徐々に活用する企業が増えてきているようですが、転職を希望するなら、転職エージェント経由での情報収集や案件探しもあわせて実行するのが近道です。
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