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日系企業と同様に外資系企業の採用面接の際にも、「弊社やポジションについて何か質問はありますか?」といった、逆質問の時間が与えられることがあります。逆質問は、あくまで面接の一部であり、その内容次第で、アピールできることも、または逆に、残念な印象になってしまうケースもあります。
そこでこの記事では、逆質問の際に、面接官に見られるポイントや好印象を与えるコツ、外資系企業の転職における具体的な質問例などを解説します。
逆質問で面接官に見られるポイントとは?
逆質問する際に、面接官に見られるポイントはさまざまですが、特に次の4つが挙げられます。
入社意欲や志望度
面接官は、逆質問をすることで、応募者の入社意欲や志望度の高さを見ています。
逆質問をすることは、事前に企業について調べて質問の準備をするほど、その会社へ興味関心があるという印象を、面接官に与えられる可能性があります。
コミュニケーション能力の高さ
逆質問という、応募者の自発的な発言の機会において、自分の考えを端的にまとめ的確に質問できるか、双方向のコミュニケーションを積極的に行えるかなども注目されています。
社風にあっているか
逆質問の内容には、応募者の興味や関心の範囲、価値観、性格などが反映される傾向があります。これらは、自社の社風とあっているかを面接官に判断されるポイントになるでしょう。
不安や懸念点は何か
逆質問に表れる応募者の不安や懸念点から、応募者がどのようなことに重きを置くのかを見られます。
面接官は、これらの要素について深掘りし、解消・払拭することで、自社のイメージアップや自社への志望度を上げることにつなげたいとも考えています。
逆質問で面接官にアピールし好印象を与えるためのコツとは?
面接官にアピールし、かつ、好印象を持ってもらえるような逆質問のコツを紹介します。
面接官にアピールできる逆質問を考えるポイント
次のようなポイントを押さえた逆質問を行い、効果的に面接官にアピールしましょう。
- 逆質問によって面接官に何を伝えたいのかを明確に定める。例えば、志望意欲、長所、会社の社風に合っている人材であること、などが伝える目的となります。
- 「自身のスキルや経験、実績などを活かせる部署があるか」など、入社後の具体的なイメージを沸かせるような質問にする。
- 面接官に自分の印象を強められるよう、面接官個人の考えや経験を聞ける質問も用意しておく。
- 会社のホームページや求人情報を見ればわかることは避け、それらの情報を踏まえた上でさらに深掘りした質問をする。
さまざまなケースに合わせ最適な逆質問をするためのポイント
次のように面接相手は誰か、また、面接の流れに合わせた最適な逆質問ができるよう、事前にしっかりと複数の質問を準備しておくことも大切です。
- 人事部、現場の管理職、役員、社長など、面接相手ごとの逆質問
- 面接官が一人・複数人の場合の逆質問
- 面接中に会話が弾んた場合、または、淡々と進んだ場合などの逆質問
その他、面接官に好印象を与えるためのポイント
次のようなポイントも面接官に好印象を与えるためには大切です。
- 面接官がすでに話した内容と同じ質問をしない。
- 会社や業務内容の話よりも給与や休日、残業時間、有給の取りやすさなどを質問しない
- 面接官が答えられると思われる質問にし、一問一答ではなく具体的に回答できる質問にする
- 逆質問に回答をもらったら、感謝の気持ちと感想を伝える
外資系企業の面接で好印象を与えられる逆質問の具体例
ここでは、アピールしたい項目ごとに、具体的な逆質問の例を紹介します。
自己PRを補足する逆質問の例
- 私は、◯◯が強みと考えておりますが、◯◯職では、どのような能力が求められますか?
- 前職では部門横断のチームのプロジェクトを円滑に進めるため、◯◯のような取り組みをしていましたが、御社では、どのような取り組みをされていますか?
企業研究と企業理解をアピールする逆質問の例
- 御社は、〇〇業界への新規参入を検討しているとのことですが、参入課題や他社との差別化はどのようにお考えですか?
- 御社の◯◯事業に興味があり、将来はぜひ関わりたいと思っているのですが、入社後の努力次第で関われるチャンスはありますでしょうか?
入社意欲を伝える逆質問の例
- 御社の〇〇部門でマネージャー職を目指したいと考えていますが、どのような昇進制度を設けていますか?
- 将来は駐在員として働きたいと考えていますが、御社のアジアにおける海外支店の経営戦略を教えていただけますか?
- 〇〇部署の〇〇職の1日の行動スケジュールは、どのような流れになっていますか?
- 現在、チームにおける課題やKPI、チームメンバーに求めている成果を教えていただけますか?
企業との相性の良さをアピールできる逆質問の例
- 社員がポジションに関わらず、自由に意見を言える社風に魅力を感じました。現場では、実際にどのような取り組みをされていますか?
- 御社の〇〇サービスを長期間利用しているのですが、提供するに至った経緯を教えていただけませんか?
資格やスキルをアピールできる逆質問の例
- 〇〇資格を取得していますが、御社の業務で役立つ場面はありますか?
- 〇〇のスキルがありますが、御社で活躍するために入社前に学んでおくべきことはありますか?
まとめ
逆質問をうまく乗り切るためには、事前準備をしっかり行うことが肝心です。自分の伝えたいアピールポイントを明確にした上で、あらゆるシーンや面接官に対応できる複数の質問を用意しておきましょう。
自分だけでは、客観的に良い内容の逆質問か判断がしにくい場合や、実際にどのようにコミュニケーションをしたら良いのかわからないという場合は、外資系企業の転職に強いエージェントの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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