キャリアアップのために、外資系企業への転職を考えている人もいるのではないでしょうか。しかし仕事のスキルには自信があっても、外資系というとどの程度の英語力が必要なのかも気になるでしょう。
この記事では、直近5年以内に外資系企業への転職を経験した20代〜50代の男女400人を対象に、エンワールドが実施したアンケート結果をもとに、外資系企業で働く際の英語の使用事情を紹介します。
そして、それを踏まえた上で、英語面接についてて事前に知っておきたいポイントを解説します。外資系企業に転職を検討する際にぜひ参考にしてください。
外資系企業に転職するために必要な英語力とは?
外資系企業では、実際にどのくらいの英語力が必要となるのでしょうか。
企業によっては、応募時にTOEICのスコアの提示を求めるところもあり、あくまで目安ですが、必要となるのは700点以上、企業によっては800点以上というケースもあります。
それでは、外資系企業において英語とは、具体的にどのような場で、どのような使われ方をしているのでしょうか。まずは、エンワールドのアンケート結果を見てみましょう。
必要なレベルは「ビジネスレベル」
外資系企業に必要な英語レベルについて質問したところ、「Native(ネイティブ)」から「Business(ビジネス)」までが全体の7割近くを占めています。このことから、ビジネスレベル以上の英語力があれば、外資系企業への転職の幅は広がるといえるでしょう。
英語で苦労したシーンの上位は「電話対応」と「メール対応」
ではなぜ、7割近くもの人がビジネスレベル以上の英語力が必要だと考えているのでしょうか。
そこで、入社後に苦労したシーンについて質問したところ、電話対応やメール対応といった対面ではないコミュニケーションが回答の上位にきました。その背景として、業務上、使用頻度が多かったり、ボディランゲージで英語力の不足を補えなかったりすることなどが考えられます。
続いて、3位以降には、商談や接客といった対面における調整、折衝の要素を含むものや、社外向けのプレゼンテーションがきています。
こうしたことから、外資系企業への転職経験者たちは、ビジネスレベル以上の英語力が必要だと感じているのでしょう。
外資系企業で求められる英語レベルのアンケート詳細はこちら
大切なのは、対面・非対面の両方で自分の考えを的確に伝えられるかどうか
前述したアンケート結果から、電話やメールといった非対面の場と商談や接客といった対面の場、双方のコミュニケーションの場で英語が必要となるケースが多いことがわかりました。
ここでは、それぞれのシーンにおいて、具体的にどのようなことが求められるのか紹介します。
☑ある程度のスピードで会話についていける
外資系企業となると、日常的に海外と英語で電話のやり取りをする機会も多いでしょう。また近年では、インターネットを通じて海外の本社や取引先とのテレビ会議をおこなう企業もあります。
そのような場では、相手の話していることを理解して、瞬時に自分の考えを伝えられるビジネスレベルの英語力が必要となります。
決まり切った文章を話すのではなく、その場に適した実践的な対応をできることが重要となってくるでしょう。
☑英語でメールの読み書きができる
外資系企業において、最も英語を使うシーンのひとつが英文メールの読み書きです。本社とのやりとりだけでなく、外国人の社内外スタッフ、あるいは海外の取引先など、日常的に英文メールを使用することがあります。
その際、メールの読解や返信に時間を要していたりすると、そのことがかえって自身の業務の負荷となることもあるかもしれません。
☑英語で資料の作成ができる
多くの外資系企業では、プレゼン資料やレポートの作成に英語を使います。その際には、英語で自分の考えを的確に説明できるスキルが必要となってくるでしょう。
プレゼン資料でちゃんとした英語が使われていれば、相手の印象もよくなります。将来的に、それがあなたの評価にもつながっていくでしょう。
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英語面接に臨む前に知っておきたい点
英語力が求められる外資系企業へ転職する場合、面接が英語で行われることがあります。そのため、英語面接を受ける際に、どういったことを聞かれるのか、どういった準備をすればいいのかを押さえておくことは重要といえるでしょう。
ここでは、英語面接に臨む前に知っておきたい点について紹介します。
英語面接時に聞かれるポイントとは
英語面接で面接官から聞かれるポイントは、大きく分けると以下の2つです。
☑コミュニケーションが問題なくとれるか
上司や同僚、クライアントと英語でやり取りをすることが多いため、英語によるコミュニケーションがしっかりとれるかどうかは重要なポイントのひとつです。
業務においては、対面でのやり取りはもちろん、電話やメールなどさまざまな場面において英語によるコミュニケーションが求められます。英語を使ったコミュニケーションについて、これまでの経験を聞かれることもあるでしょう。
☑仕事内容を理解し、必要な知識を持っているか
専門的な知識や、経験の程度をはかるための質問をされることも多くあります。英語で専門用語を扱いながら的確な説明ができるか、実際に入社した後、仕事内容を理解して対応できるかどうかの確認となります。
能力と業務内容がマッチングしているか確認する意味合いもあるので、しっかり受け応えができるよう準備しておきましょう。
英語面接の本番で留意したいポイントとは
しっかりと準備をして面接本番を迎えたとしても、直前になって緊張感や不安に押しつぶされ、十分にアピールできない可能性も考えられます。そこで、面接の本番で留意したい基本的なポイントについて紹介します。
☑「think」はできるだけ使わない
日本語だと自分の考えを述べる際に「〜だと思います」と言うことが少なくありません。「思う」は英語で言うと「think」が該当しますが、英語面接においてはthinkはあまり使わないようにしましょう。thinkを多用することで、話の内容や印象が薄くなるためです。
thinkよりも断定的な表現を用いることで、面接官の印象も変わってくるでしょう。
たとえば、
「私は過去の経験から◯◯の部分で貢献できると思う」(I think that…)
→「私は過去の経験から◯◯の部分で貢献できる自信がある」(I’m confident that…)
→「私は過去の経験から◯◯の部分で貢献できると確信している」(I ‘m conviced that…)
といった具合です。
☑結論から先に、簡潔に話す
これは英語面接に限った話ではありませんが、最初に自分の意見や結論を伝えた上で、理由などを述べるようにしましょう。長々と結論以外の部分を語るのではなく、簡潔にものごとを伝えた方が、面接官に良い印象を与えられるでしょう。
☑具体的な例をあげて話す
自分のこれまでの経験を話す際は、具体的な例を用いることで説得力が増し、よりリアリティのある話になるでしょう。
たとえば、
- どのような活動をおこなったのか
- どのような壁にぶつかったのか
- どのように、その壁を乗り越えたのか
- どのような成果をあげられたのか
といった点です。その際に具体的な数値を用いると、より面接官がイメージしやすくなるでしょう。
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まとめ
外資系企業における英語力の目安と面接の際のポイントについて紹介しました。外資系企業といってもさまざまなので、英語力がなくても転職できる可能性は十分あります。一方で、高いレベルの英語力が求められ、日常的に英語が使用されている企業もあります。
どのくらいの英語力が求められるのかを把握するためにも、利用をおすすめしたいのが転職エージェントです。あなたの志望する業界・企業で求められる英語力について、経験豊富なエージェントからアドバイスを得ることができます。
質問されることが多い内容や、それらの質問に対する回答として英語でどう回答すればよいのかなど、英語面接ならではの気になる点が相談できます。
また、エンワールドは、数あるエージェントの中でも多様な外資系・日系グローバル企業案件を扱っており、転職の過程から採用後まで、一人ひとりに合わせたサポートをおこなっています。
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