マーケティングとは？定義や仕事の種類、おすすめの資格を徹底解説！

お役立ちコラム 職種別 マーケティング

公開日：2019.10.23

更新日：2025.03.06

マーケティングは単なる広告や販売促進だけでなく、企業経営において企業の成長と持続可能性に大きく関わる非常に重要な役割を担います。現在マーケティング職に従事する方は、その重要性や役割、仕事内容について、すでにご存じかもしれませんが、マーケティング職への転職を検討している方のなかには、具体的な仕事内容がよくわからず、疑問や不安を抱える方も多いかもしれません。

そこで本記事では、マーケティングの定義や仕事の種類、マーケティング職に求められるスキルや転職で有利に働く資格について解説します。

マーケティングとは？定義をわかりやすく解説

マーケティングとは、顧客のニーズや市場の動向を把握することにより、企業が手がける商品・サービスの販売促進を図ることです。 

マーケティングを行ううえでは、企業は顧客のニーズや課題を明確に分析し、それらを解消できる付加価値を商品・サービスをとおして提供することが非常に重要です。 

企業の商品開発や販売戦略において、マーケティング職は必要不可欠な存在といえます。

  マーケティングの仕事内容

ここでは、マーケティングの仕事内容を5つにわけて詳しく説明します。

競合・市場調査と分析

マーケティングの第一段階として、まずは世の中のニーズを把握する必要があります。そのための手段が市場調査と分析です。 

市場調査では、顧客の不満や要望、市場の動向、競合の戦略などを詳しく調べます。顧客にアンケートやインタビューを行う、他社の動向を調査するなどして、できる限り多くのデータを集めることが重要です。 

さらに、集めた情報を分析し、顧客や市場は具体的にどのような商品・サービスを求めているかを明確化します。市場調査と分析の業務では、膨大な量のデータを細かに精査することも、重要な作業のひとつです。

販売戦略の策定

市場調査の分析ができたら、次はその結果をもとに、新たな商品・サービスの販売戦略を策定します。販売戦略を策定するうえでは、以下のような項目をいかに具体的に設計できるかが、この後の業務の進捗を大きく左右します。

• 商品・サービスのコンセプト
• 競合とターゲット市場
• 商品・サービスの仕様やデザイン
• 販売価格

この他、販売戦略の策定では、商品・サービスの認知拡大に向けてどのようなアプローチ方法を取るか、チーム全体で熟考します。

営業・販売促進

営業・販売促進は、新たな商品・サービスを売り込む仕事です。顧客へのアプローチ方法や販売ルートなどの施策を立案し、実行します。 

また、業務を進行するうえで発生する必要経費と見込み売上を考慮し、具体的な販売目標をたてることも、営業・販売促進の仕事のひとつです。

広告・宣伝

広告・宣伝は、その名のとおり新たな商品を世の中に認知してもらうための宣伝活動を行う業務です。どのようなメディアを使うか検討し、ターゲットに最適な広告媒体を選択します。 

場合によっては、社外の広告代理店と協力してプロモーション活動を進めることもあります。

効果検証

商品・サービスを提供して一定期間が経過したら、これまでのマーケティング活動の具体的な効果を検証します。 

実行した施策に対してどのような効果が得られたかを数値として把握するため、自社サイトへのアクセス数や商品の売上高などを細かに分析します。効果検証は、限られた予算内で最大限の結果を出すために必要不可欠な作業であり、定期的に行うことが重要です。 

最終的には、検証結果をもとに次回のマーケティング施策に向けた改善策を検討します。

マーケティングにおける4P、4Cとは？

マーケティング戦略を考える際には、4P、4Cと呼ばれる代表的なフレームワークがあります。ここでは、それぞれを詳しく解説します。

4Pとは

マーケティングの4Pとは、「Product（製品）」「Price（価格）」「Promotion（プロモーション）」「Place（価格）」の4つの要素のことです。 

4Pは企業視点を重視したフレームワークであり、すべての要素を企業側の視点から検討し、新たな商品・サービスの具体的な販売戦略の立案に活用します。これらの要素を複合的に調整することにより、企業はより効果的なマーケティング戦略を立てることができます。

4Cとは

マーケティングの4Cとは、「Customer Value（顧客価値）」「Cost（費用）」「Convenience（利便性）」「Communication（コミュニケーション）」の4つの要素を指します。 

4Pが企業視点の要素であるのに対し、4Cは買い手側、つまり顧客視点のフレームワークです。顧客視点を考慮することにより、企業は顧客のニーズを満たすマーケティング戦略を実現できる可能性が高まります。 

再現価値の高いマーケティングを行うには、4P、4C双方のフレームワークを組み合わせることが重要であり、このように複数のフレームワークを組み合わせることを「マーケティングミックス」と呼びます。

【手法別】マーケティングの3つの種類

ここでは、代表的なマーケティング手法を3つ解説します。

オフラインマーケティング

オフラインマーケティングとは、インターネットを利用しないマーケティング活動全般を指します。インターネット環境が普及する前は、オフラインマーケティングがマーケティング手法の主流でした。 

オフラインマーケティングには、主に以下のような方法があります。

• テレビやラジオのCM
• ダイレクトメール
• テレアポ
• 屋外広告
• 展示会・イベント

オフラインマーケティングは不特定多数の幅広い層へのアプローチには向いていませんが、一方でターゲット層に確実に情報を届けられるというメリットもあります。

デジタルマーケティング

デジタルマーケティングは、インターネットを利用したマーケティング活動を指します。デジタルマーケティングには、主に以下のような方法があります。

• デジタル広告
• アプリ
• デジタルサイネージ

各家庭にインターネット環境が普及している昨今では、広域層にアプローチできるデジタルマーケティングは、数あるマーケティング手法のなかでも非常にメジャーな手法のひとつです。

Webマーケティング

Webマーケティングはデジタルマーケティングの一部であり、Webサイトに特化したマーケティング手法を指します。主なWebマーケティングの方法は、以下のとおりです。

• Webサイト運用
• オンラインショップ
• オウンドメディア
• SEO
• Web広告
• SNS運用

自社サイトにユーザーを引き込む、他社サイトにWeb広告を掲載するなどの販売施策が、Webマーケティングに該当します。Webマーケティングでは専用ツールを用いたアクセス分析や効果検証なども行うため、専門的なITスキルも求められます。

マーケティング職に求められる3つのスキル

ここでは、マーケティング職に求められる3つのスキルを紹介します。

情報収集能力

マーケティングの仕事を遂行するうえでは、情報収集により顧客のニーズや市場の動向などを正確に把握する力が非常に重要です。いかに多くの情報を得るかにより、商品・サービスの販売戦略の内容が変わります。 

ただし、マーケティングの仕事では、闇雲に情報量を集めてもあまり意味は成しません。信頼できる情報源を取捨選択し、高品質な情報を正確に収集することで、より精度の高いマーケティングが行えるようになります。

データ解析・分析力

マーケティングの仕事では、市場調査で得た膨大な情報を解析・分析し、商品開発や販売戦略に活用させるスキルが求められます。 

データ分析ツールやデータマーケティングに関するITの専門知識が必要とされる場面も多いですが、昨今のデジタル分野は目まぐるしい変化を続けているのが現状です。 

新たな手法や最先端のツールに好奇心を持ち、積極的に学ぶ姿勢のある方であれば、マーケターとして活躍できる可能性は十分にあります。

コミュニケーション力

マーケティングの仕事は、社内外問わず多くの人と関わるため、コミュニケーション力が求められます。 

商品のアイディア出しのために社内チームで話し合う、販売戦略を立てるために社外の広告代理店と交渉するなど、多様な属性の人々と円滑にやりとりを行う場面が多々あります。また、企業規模によっては経営陣との活発なコミュニケーションが求められる場合もあります。 

そのため、コミュニケーション力の高い方であれば、スムーズに仕事を進行できるでしょう。

マーケティング職で役立つ資格5選

ここでは、マーケティング職で活かせる資格を5つ紹介します。

マーケティング検定

マーケティング検定は、公益社団法人日本マーケティング協会が主催している内閣府認定の試験です。資格を取得することで、実務に活かせるマーケティングの知識と能力を保有していることを証明できます。

参考：マーケティング検定｜日本マーケティング協会

ネットマーケティング検定

ネットマーケティング検定は、Webマーケティングの基本から広告、Webサイトの構成、関連法規などを網羅的に学べます。実務にも活用できる資格です。

参考：ネットマーケティング検定とは｜株式会社サーティファイ

マーケティングビジネス実務検定

マーケティングビジネス実務検定は、マーケティングの理論だけでなく、仕事に役立つ実務知識や時事情報、実務事例が学べます。レベルによってA〜C級があり、C級は基礎レベル、B級は応用レベルです。A級ではマーケティングの戦略立案ができる高いレベルの知識が求められます。

参考：マーケティング・ビジネス実務検定®とは？｜国際実務マーケティング協会®

統計検定

統計検定とは、日本統計学会が認定する、統計の知識や技能、活用能力を評価する検定試験です。中学卒業レベルから大学院レベルまで、5つの級があります。

参考：統計検定とは｜一般財団法人統計質保証推進協会

中小企業診断士

中小企業診断士は、中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う国家資格です。企業の成長戦略の策定と実行について専門知識を学ぶため、マーケティングの仕事にも役立ちます。

参考：中小企業診断士試験｜一般社団法人 日本中小企業診断士協会連合会

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マーケティングは、市場の動向や顧客のニーズを踏まえた販売戦略を立て、市場価値の高い商品・サービスを開発するために欠かせない仕事です。 

高い分析力やコミュニケーション力などを保有している方であれば、未経験者であってもマーケターとしてのキャリアチェンジを実現できるでしょう。また、マーケティング職に役立つ資格や語学スキルがあれば、外資系・日系グローバルに転職し、年収アップを狙える可能性も十分にあります。 

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