10%が給与カット、11%が賞与カットを実施
ーエンワールド・ジャパン 新型コロナウイルス禍での給与・賞与の変化実態調査ー
日本最大級のグローバル人材に特化した人材紹介会社 エンワールド・ジャパン株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:ヴィジェイ・ディオール)は、 外資系企業とグローバルにビジネスを展開する日系企業に「新型コロナウイルス禍での給与・賞与の変化」についてアンケートを行い、269社から回答を得ました。
調査結果 概要
- 10%の企業が新型コロナウイルスの影響で給与カットを実施。最も多いのは10%以下の削減
- 11%の企業が新型コロナウイルスの影響で賞与カットを実施。最も多いのは30%以下の削減
結果解説

代表取締役社長 ヴィジェイ・ディオール(Vijay Deol)
2020年は多くの企業にとって困難な年であり、新型コロナウイルスの影響で売り上げが減少した企業にとっては、支出を制限することが非常に重要な課題となりました。興味深いことに、外資系企業よりも日系企業のほうが給与や賞与の減額をしなかった企業の割合が多かったのですが、減額を行った日本企業は、外資系企業よりも減額幅が大きかったという調査結果が出ています。また、減額の対象は、給与よりも賞与部分を対象とした企業が多かったのですが、こちらは外資系企業および日系企業ともに同様の傾向でした。対照的に、賞与に関しては、全額カットが多かった外資系企業に対して、減額幅が大きかった日本企業は10%以下に留まっています。
企業が環境に順応してきたことや新型コロナウイルスのワクチンが配布されるといった前向きな見方が出てきた今、2021年の報酬水準がどのように変化していくか興味深く見ていきたいと考えています。
調査結果 詳細
1. 10%の企業が新型コロナウイルスの影響で給与カットを実施。最も多いのは10%以下の削減(図1、図2)
「新型コロナウイルスの影響で、従業員の給与カットを行いましたか。」と伺ったところ、「行っていない」が最多で87%(外資系企業:84%、日系企業:91%)となり、給与カットを行った企業は全体の10%でした。(同:11%、7%)給与カットを実施した会社にどれぐらいカットしたか伺うと、全体で最も多いのは「1~10%」(同:59%、40%)でした。日系企業では「1~10%」「11~20%」が同率で40%でした。給与の変化に関する具体的なコメントも紹介します。
【図1】新型コロナウイルス流行の影響で、従業員の給与のカットを行いましたか。

【図2】「給与カットを行った」と回答した企業に伺います。どれぐらいカットしましたか。

▼給与の変化に関するフリーコメント
- 全世界レベルでの昇給停止(外資系企業/製造業・工業・自動車)
- 年次昇給のフリーズ(外資系企業/法務・コンプライアンス)
- 給与カットを実施したが、その後業績が予想以上に回復したので払い戻した(外資系企業/医療・製薬・ライフサイエンス)
- 新型コロナウイルスによる心理的不安を軽減・除去するために、給与の上積みを検討中(日系企業/製造業・工業・自動車)
2. 11%の企業が新型コロナウイルスの影響で賞与カットを実施。最も多いのは30%以下の削減(図3、図4)
「新型コロナウイルスの影響で、従業員の賞与(ボーナス)カットを行いましたか。」と伺ったところ、「行っていない」が最多で72%(外資系企業:71%、日系企業:74%)でした。賞与カットを行った企業は全体の11%(同:11%、11%)となり、賞与カットを行った企業では役職に関わらず全社員を対象に実施した企業の割合が高いことが分かります。「これから行う予定」も6%(同:6%、5%)見られました。賞与カットを実施した会社にどれぐらいカットしたか伺うと、もっとも多いのは「11~30%」(同:19%、20%)でした。具体的なコメントも紹介します。
【図3】新型コロナウイルス流行の影響で、従業員の賞与(ボーナス)のカットを行いましたか。

【図4】「賞与(ボーナス)のカットを行った」と回答した企業に伺います。どれぐらいカットしましたか。

▼賞与(ボーナス)に関するフリーコメント
- グローバル全体での会社業績が予想を上回る結果となったので臨時の一時金を支給(外資系企業/医療・製薬・ライフサイエンス)
- 特定の評価の社員を除く社員全員の賞与をカット(外資系企業/IT・通信)
- 今期の業績次第(日系企業/IT・通信)
-------------------------------------------------
【調査概要】
調査方法:インターネット調査
調査地域:全国
有効回答数:269社
調査実施期間:2020年11月4日~11月10日
回答者所属企業:外資系企業社員 64%、日系企業 36%
-------------------------------------------------
▼ニュースリリース ダウンロード
20201228_新型コロナ禍での給与・賞与の変化実態調査
エンワールド・ジャパンについて(https://www.enworld.com/)
1999年に創業した、アジア太平洋地域4ヵ国に拠点のある、グローバル人材に特化した人材紹介会社です。外資系企業・日系グローバル企業の、ミドル~ハイクラスのポジションの採用支援を専門としています。正社員、エグゼクティブ人材紹介、プロフェッショナル人材派遣、採用代行サービス(RPO)を通し、あらゆる方面から人材採用や転職に関する支援を行っています。
【本ニュースリリースに関するお問合せ先】
エンワールド・ジャパン株式会社 広報担当
Email : enworld-pr@enworld.com
東京都中央区京橋3-1-1東京スクエアガーデン12階
TEL:03-4578-3521