大学時代は小学生の頃から続けてきた野球に全力で打ち込み、卒業後は大手日系インフラ企業へ入社し事業制度の運用設計、DXの推進を経験。「組織やチームとして仕事を進めることの大切さや難しさを教えていただきました。また、大学まで野球中心の人生を過ごしてきた無知な私に、先輩方は優しくビジネスのイロハを教えてくださりました。自分がビジネスパーソンへと成長できる、最高の環境だったと思います」と話す木原様。
一方で、チームではなく個人として数字を背負い、しのぎを削る環境で自身がどこまで活躍できるのかといった気持ちを抱くようになり、外資系企業への転職を考え始めたそうです。その結果、営業職にて外資系大手ITソリューション企業へご転職。現在は、外資系大手コンサルティングファームへのキャリアアップも成功されました。
今回は、木原様のご転職ジャーニーについてお伺いします。
大手日系企業でのご経験、外資転職編
新卒採用にて大手日系インフラ企業へ入社された後、外資系企業への転職が選択肢の一つに挙ったのはどういったことがきっかけだったのでしょうか。当時の日系企業でのご経験も併せて伺えますか。
まず当時の日系企業での経験からお話すると、関西ならではの温かい会社でしたね。いわゆる大企業でしたので、評価は一定の枠組みの中で行われていたように思います。そのため、ある程度の年次までは大体横並びのキャリアパスになりがちです。逆にいうと、そういった環境であったからこそ、体育会出身の自身が仲間たちと切磋琢磨しつつ、ビジネスパーソンとしてのイロハを身につけることができたのだと思います。当時お世話になった方々には大変感謝しており、今でもお付き合いが続いているんですよ。こんな幸せなことはないと思っています。
一方、事業としては重厚長大であり、何事も組織やチームで立ち向かう文化でした。そのなかで、ある程度勤続年数を重ねるにつれ、成長した自分が、組織ではなく個人として数字を背負いしのぎを削る環境で、どこまで活躍できるのかといった気持ちが湧いてきました。それが「転職」を、考え始めるきっかけでした。
そこで弊社のコンサルタントとお話する機会があったのですね。
はい、実は大学野球でバッテリーを組んでいた仲間がエンワールドで勤務をしていたことがきっかけでした。実際の転職活動ではなく相談だけでも対応してもらえると聞いて、キャリアプランニングも兼ねて、コンサルタントの方とお会いしてみました。
当時は、入社以降に携わっていた制度設計や運用の部署を経てIT戦略を企画実行する部署に異動したタイミングで、自分の経験を活かして、会社の経営企画に携わりたいと考えていました。また、できればそれらを早く実現したいと思っていること、更に当時の勤務先の組織体系や文化、仕事内容などについてもご相談をさせていただきました。そこでアドバイスいただいたのは、大手よりは外資系企業や規模がスリムな日系企業が私のキャリアプランに合致するのではないかといったものでした。
正直、当時の私の選択肢には、外資系企業など全く視野に入っておりませんでした。確かに当時私がお世話になっていた重厚長大な組織と、私が描いていたキャリアプランの時間軸には乖離がありましたね。また、外資系企業であれスリムな日系企業であれ、個々人の評価基準がしっかりと設けられている企業であれば、それに対しどこまで自身がコミットできるか、そして、そのコミットした結果が個人の成功や評価にどう反映されるかが明確ですよね。それは、今後仕事においてある程度の決裁権限を持ち、自身のキャリアの舵取りを行っていきたいという私にとっては、かなりの納得感がありました。
はじめての外資系企業と英語スキル編
自身のキャリアと向き合った結果、外資系企業への転職を決意されたとのこと。外資系企業へ転職してみて、日系企業とのギャップはありましたか。よかった点や驚いた点などお聞かせください。
最大の特徴は、外資系企業は評価基準や方法が明確に設定されている場合が多いことです。日系企業はチームで協力して仕事を進めるため、どうしても個人を数値で評価することが難しくなってしまいます。
そして、もう一つ驚いたことは「チームとしての成功のために、個々人がサポーティブにノウハウを共有してくれる」ことです。外資系企業は殺伐とした利己的な集団というイメージがありましたが、私のチームはその対極でした。個々人が数字を背負う苦しみも成功した喜びも知っているため、自然にそのような雰囲気が生まれたのかもしれません。ただし、これはマネジャーに依存する要素でもあるため、自分が所属するチームのマネジャーやメンバーと事前に会話の機会を設けられることをおすすめします。これらの点は、個人として数字にコミットし、成功することを望んでいた私にとっては、理想的な環境でした。そして、もう一つの違いに日系企業におけるメンバーシップ型と外資系企業のジョブ型も挙げられます。最近では日本の企業でもジョブ型の採用が増えましたが、この点もスペシャリスト育成や明確な評価基準といったところに繋がるものだと実感しました。
その他には、主体性が求められる環境である点です。大手日系企業のようにPCのセットアップマニュアルから、サポートまでを享受できる環境ではありませんからね。そのため、様々な場面で、「だって、あなた聞かなかったじゃないの。」と、言われることもよくあるんですよ(笑)。
最後に日系企業とのギャップとして、もう一つ。それは、一般的に我々がパーセプションとして持っているような「外資系企業はドライ」といったイメージです。それというのも、私は生粋の体育会系ですし、組織やチームに所属する環境で仕事をしてきたので、組織やメンバー、お客様をどれだけ愛せるか、感謝できるかを大切に価値観にしています。その点、先ほど述べたとおり「チームとしての成功のために、個々人がサポーティブにノウハウを共有してくれる」環境は最高に居心地がよかったです。日系外資系問わず、IQに加えて人間力であるEQが仕事で成功するための武器になるという感覚が、自身の中で確信できたフェーズかもしれません。
次に業務における英語の使用頻度についてお話しいただけますか。これまで業務では使用してこなかったわけですよね。どのように克服されましたか。
転職活動を始める前までは、外資系企業勤務における英語スキルについてバイアスを持っていました。外資系勤務者=ネイティブレベルの英語力を持った方といったものです。実際企業や所属する組織、職務レベルや職種などで、それぞれ異なることを知りました。
実際の当時の利用頻度や用途は、法務やコーポレート部門へのアクセス先が海外である場合など、メールやチャットでの読み書きレベルです。とはいえ、仕事で読み書きレベルの英語を使うのは大変なものでした。時間も要します。とにかく必死に書いていましたね。また、当時は周りでも英語を勉強する方々がいたので、一緒に勉強していくという雰囲気には助けられました。
外資系企業へのキャリアアップ転職編
現在はキャリアアップにも成功され、外資系コンサルティングファームにてマネジメント職として勤務されていらっしゃいますが、どのような長期的なキャリアプランを立てて、転職活動をされていたのでしょうか。当時のご状況も含めてお聞かせください。
転職を通じて、プロ経営者になることを40歳時点でのキャリアのゴールに設定したため、2度目のキャリアアップ転職はマネジメント職にこだわり、10ヶ月間かけて転職を視野に入れて動いていました。
また、初めての外資系企業でも個人成果を出せたことが、新たなチャレンジを意識するきっかけになりました。とはいえ、実際に入社後に思うように数字を上げることが出来ず、辞めていく方々も一定数目にしました。全員が必ず成功するとは限りません。そういった環境で、私が成果を出せた要因は2つあると考えています。1つは自分の武器を信じ抜くということ。私にとっては、学生時代の野球で培った精神力やハードワークがそれにあたります。もう1つは、過去に所属していた会社に、育てていただいた感謝や恩返しをするという気持ちです。
転職を一つの選択肢と考えず一つの会社でずっと勤め上げることを、美徳のように考える方もいらっしゃるのかと思います。また、それによる安心感もあります。一方で転職したことで生まれる、前社への感謝や恩返しの気持ちが、自身を強く成長させることもあるのではないでしょうか。
語学やビジネススキルについて、現在も継続的に努力されていることはございますか。
外資系企業でのマネジメント職なると、本国HQとのWeb会議などバーバルでのやり取りなどを含め、必然的に英語を使用する ”必要性” が発生します。そのため、現在もオンライン英会話でスキルのブラッシュアップや経営学を学ぶためにMBAにも通っています。
実はその点に関しても、エンワールドのコンサルタントの方に助言いただきました。英語を必要だと思っている方はその環境に行かないとやらないのだとか。だから、必要だと思っているのであれば、その状況に手を挙げてでも入った方が良いと。そして、日本人は賃金をもらう立場になると、やらなければならないという責任感が発生し、英語なり業務に必要なスキルの習得に励むのだとか。とても面白い考えであると同時に納得感もありました。
エンワールドの入社後活躍
入社後活躍への共感、感想
エンワールドのコンサルタント様との出会いがなければ、今の私は存在しません。それくらい、転職活動におけるエージェントの存在は大きいです。エンワールド様は、転職させることではなく転職で更にキャリアアップすることを願ってくださる会社です。そのエンワールド様の「入社後活躍」という言葉には、非常に共感できます。