Pfizer Inc.
Michaela Binder
Michaela Binder氏は、組織構造の最適化や危機管理、キャリアプログラムやモチベーションプログラムの策定、組織運営の安定化など、人事部門に25年以上携わってきました。 PricewaterhouseCoopersでコンサルタントとしてキャリアをスタートした後、CitibankのSenior HR Managerを経て、Wyethがファイザーへ統合された際にチェコ共和国・スロバキア共和国のHR Directorに就任。その職歴は自国のコンサルタントから、ファイザーのRegional Talent Acquisition Leadという現在のグローバルな役割へと至っています。 今回、Binder氏にキャリアパスの構築と奨励する取り組みについてお話を伺いました。
与えられたチャンスを掴むことでキャリアが磨かれ、それぞれの新しい扉が今の自分につながる
これまでのキャリアと現在の仕事内容について教えてください。
PricewaterhouseCoopers にコンサルタントとして入社、それから8年間、金融、医療、その他さまざまな業界の企業の人事部門で経験を積みました。そこで人事プロセスについて学び、クライアントにプロセスの開発と最適化の方法をアドバイスしながら必要な知識を学びました。
その後、クライアント側、つまりこれまでと反対の立場で経験を積もうと思い、シティバンクのローカルコンシューマーバンキング部門で2年間、プロセス改善に取り組みました。
転機は、チェコ共和国の製薬会社Wyethのヘッドハンティングを受けたことです。同社はファイザーの関連会社であり、後にファイザーに買収されました。それがファイザーとの出会いになります。
ファイザーに入社して16年目になりますが、現在は世界60カ国で人材獲得、採用、ブランディング活動を担当しています。私は自国のチェコ共和国で仕事を始めてから、60カ国の人事活動を統括するグローバルな役割を担うまでにキャリアを成長させることができました。世界中の人々に多くの画期的な医薬品を提供しているこの会社、そして製薬業界の一員であることを大変誇りに思い、日々の業務に尽力しています。
多様性が組織のエネルギーを生み出し、公平性を高める
近年、製薬企業だけでなく、多くの企業がダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(以下、「DEI」)を経営戦略の柱に据えています。ファイザーにおけるDEIの取り組みや実践についてお聞かせください。
DEIをサポートする様々な活動は世界中で行われています。様々な文化や国籍が混在する米国に多く見られますが、欧州もかなり活発になってきています。数年前、欧州では「ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン・グループ」が設立され、性別、国籍、年齢などに多様性を持つ5つのワークストリームが設けられました。
DEIがすべての関連会社に受け入れられることが重要ですが、私たちはその地域の文化も尊重しています。例えば、米国では効果的な取り組みであっても、日本では効果がない場合もあります。欧米地域で受け入れられていることが、他の国では通用しないこともあります。当社のベストプラクティスを世界中に適用していくことを心がけています。
グローバルな環境への適応能力
成功の資質、ファイザー日本法人が求める人材像とはどんな方ですか?
企業の価値観に照らしても、採用候補者がファイザーの価値観に合った経験を有していることは重要です。当社は、個人の勇気や卓越性、公平性に加え、世界や市場の変化に対する柔軟性に重きをおいています。AI ツールやその他の新しいテクノロジーが導入・実装される中、世界に通用する能力を活用できるよう、ファイザーは学び、成長する意欲を持つ人材を求めています。
社内公募制度と海外でのチャンス
ファイザーでは、グローバルキャリアに挑戦したい人に対し日本以外の国で働く機会、またその逆の機会も提供していると聞いています。ファイザーでの日本人社員のグローバルキャリアについて教えてください。
日本人はもともと控えめな性格なので、ファイザーのグローバルオフィスで募集されるポジションに応募するには、まず自信を高める必要があります。他の国に比べると、社内公募でグローバルポジションに応募する日本人社員はそれほど多くはありませんが、チャレンジすることを奨励し、海外転勤の機会を積極的に推進しています。
ただ、その国の文化にもよると思います。自国で働くことに満足し、世界中を転々としていく必要性を感じない人もいますし、それはそれで全く問題ありません。
グローバルな言語-英語とDEI
海外企業で働く人には、キャリア形成の一環としてグローバルな活躍を希望する人が多くいます。ファイザーで日本人社員がグローバルで活躍するためには、どのようなスキルや資質が必要でしょうか。
「ジグザグキャリアパス」を奨励
エンワールドでは、”enabling success”=「入社後の活躍」をコアバリューに置いています。ファイザーの社員が持続的に活躍されるよう、取り組まれていることがあれば教えてください。
医療のブレークスルーを世界にもたらす、グローバルかつ多様性のある企業
グローバルな視点から見たファイザー日本法人の魅力とは何でしょうか?
※2024年7月現在の内容です
エンワールド・ジャパンについて
エンワールド・ジャパンはアジア諸国3カ国で20年以上の歴史があり、日本最大級のグローバル人材紹介会社です。